昨日、兵庫県立美術館に行ってまいりました。
お目当ては、ダンサー田中みん(さんずいに民)氏の場踊りです。
美術館の野外スペースで行われたそれは
田中氏が、その時の自分と観客とその場の関係から
自分の中に立ち現れるものを
からだで表現するというもの。
(と私は思いましたが、違っていたらすみません!)
いわゆるクラシックやモダン、舞踏など既存のものとはまったく違い
どのジャンルにも属さない踊りです。
私自身、観ていてもまったく「理解」できず、
いつも終演後は混沌とした状態を抱えて帰ることになります(笑)
(もっとも、「理解」など必要はないとも言えますが・・・)
私の頭とこころの許容量を超えて、訳のわからないものが
「トランクに収まりきらずにはみ出しちゃってる」状態
とも言えます。
でもなぜか、また観に行こう!と思ってしまうのが不思議なところで・・・
かれこれ、もう10回近くは観に行ったと思います。
そして昨日、びっくりすることが起こりました。
踊りも終盤に差し掛かった頃、
たまたま最前列の下手端で観ていた私の前に来た田中氏は
ふいに手を差し出して「一緒に踊りませんか?」と
声をかけてこられたのです!
もうもう、頭の中が真っ白!です!
訳がわからないままに立ち上がり
「歩きましょうか」と言う田中氏のことばに従い
結局下手から上手まで
田中氏と手をつないで歩いたのでした!
これまでにも、田中氏が場踊りで観客に声をかけ
観客が踊りに加わるという場面を観たことはあったのですが
よもやまさか、それが自分の身の上に起こるとは!!!
本当に本当に、得難い機会。
奇跡的な巡り合わせです。
一生の思い出になりました。
実のところは、まだ混乱していて
「実はあれは私の妄想、踊りの狭間の白昼夢だったのでは?」と
思わなくもないのですが・・・(笑)
貴重な体験を、ありがとうございました!