* はな わらふ *

すてきな人生のための、おぼえ書きみたいなひとりごと

ほんとの野菜は緑が薄い

2011-01-04 09:58:37 | おすすめの本

ほんとの野菜は緑が薄い

自然農法を26年間実践してこられた方の本です。

 

自然農法とは、無農薬・無肥料で行う栽培のことです。

「そんなことが可能なの?」という疑問から、この本を手に取りました。

 

読んでみて、驚きました。

結果として、正に逆のことが起こるからです。

 

つまり・・・

肥料を使う → 栄養バランスが崩れる → 虫や病気が現れる →

→ 農薬を使う → 土が弱る → 肥料を使う(最初に戻る)

という循環が起こっているのが、現状なのですね。

 

では、肥料を使わないとどうなるかというと・・・

肥料を使わない → バランスの取れた土になる → 虫や病気が出ない(!!!)→

→ 農薬を使わなくていい → 土が元気になる → 肥料を使わなくていい(最初に戻る)

という循環が起こるようになるのですね。

 

!!!注意!!!

今年肥料を抜いたからといって、すぐにこの循環が起こるわけではありません!

これまでにまいていた肥料が土にたまっているからです。

無農薬・無肥料で良い循環が起こるには数年~十数年かかるとのことです。

理由等、詳しいことは本書をお読みください。

バランスの取れた土になると虫や病気がでない理由も載っています。

 

また、後半に書かれていた発酵食品の話も非常に興味深かったです。

自然農法ができる良い土で育った力のある作物だと、自然発酵が可能なんですね。

ところが肥料を使いだしてから、自然発酵が難しくなった。

だから発酵食品の質も低下していった。

しかもそれは、すでに400年(!)も前から起こっていた。

驚きの事実です。

 

なかなか厳しい現実をつきつけられる点は多いですが、

とにかく1つでも、本当に小さいことでも、

できることから始めていきたいと思います。

(このセリフを、年末からよく繰り返しています 笑)