legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

療育手帳「判定」結果はまだ

2005-03-25 15:30:56 | すーさん

 前日、婆さん1人で児童相談所の下見に行った。まぁ~~~わかりにくったらありゃしない。もっと案内板出してくれ!!って言うのは色々問題ありますかね?

 予想はしていたが、最近新しくなった児童相談所は「ここは土足でOK!」ってそこらじゅうに書いてあるのが解るほどに新しい建物だった。

 担当してくれた「ガス女史」(相談員の人)は「まだ新しすぎて落ち着かないんですよ」って言ってた。

 そうか、すーさんの為に建物まで新しくしてくれたのか?・・・違うって!!

 相談室1と言う所に入って知能検査が婆さん爺さんとの話も交えて始まった。

 すーさんは発達支援課でさせてもらった知能検査とほぼ同じことに抵抗はなかったようだ。

 結果は
「測定不能」
 
あっはっは。

 でも、ガス心理士が爺さん婆さんに見せたのは「Bの1」と「Bの2」の判定基準の表だった。 ガス心理士は「私はほとんどBの2(軽度)だと思うけど人との関わりって言う面だけBの1(中度)だと思うんだけど、爺さん婆さんはどう思う?」って聞かれた。

 すーさんは、公立の保育園でチュー先生や村先生と日常過ごしていることで確かに生活面ではBの2の(軽度)だと思うが、人との関わり方やこだわりって言う奴にはそれなりの数値や障碍程度に表現される軽度(Bの2)ってくくりには入らないような気がしたので・・その素直な感想だけはガス心理士に伝えた。

 ガス心理士は言った。「国は何もしてくれないなからBの1なら特別児童扶養手当も受けられるからそれですかね?」っと。

 爺さんも婆さんも初心者なので
Bの1でもなんだかよくわからんがな?・・って思っていたが補助金っことになるんだぁ~と結構不思議な感じがした。

 「すーさんともっと遊んでいたいけど」と言いながらガス心理士は消えた。

 医学診断までには30分あったので、暖房の効いている待合室1で待つことにした。

 そこにはまだ5ヶ月位の赤ちゃんとお父さんが座っていた。

 そのお父さんはすーさんが「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」と立て続けに挨拶するたびに「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」と丁寧に返してくれた。

 「できたお人じゃ」・・・そう婆さんも爺さんも感心していたら1人のヤンチャ盛りの少年が部屋に入って来て部屋のテレビを点けた。 その少年の年齢はわからないが、おそらく小学校低学年だろうと思われる。

 彼の動きには多少の「跳ね」が見られたが自閉症とはわからなかった。 だが、その少年と赤ちゃんのお母さんが待合室へ入室して間もなく
「○○君の検査ですが・・・」と相談員の女性が入ってきてご両親になんか説明しておった。

 少年はその言葉を理解したのか理解していないのかわからないが、部屋の外へ飛び出た。 そして、お母さんらしき人がその少年に

「待ちます」と言った。

 少年はそのまま廊下へ飛び出さずに「そこ」で留まっていたのがすりガラス越しにわかった。

 「待ちます」・・・その言葉の力で婆さんも爺さんもその少年が自閉症の少年だとわかった。

 婆さんならこんな時すーさんに「待って下さい」と言う。 同じだ。

 婆さんは、「知能検査は測定不能です」と言ったガス心理士に「婆さんのためにそして引いてはすーさんの為に自閉症の子供を持つ親御さんの話を聞ける機会や自閉症のお子さんに会う機会が欲しいと切に願っているのである」と言ったことを思い出した。

 このお母さんともお話しできる時間があればな・・そんなことを思っておった。

 テレビを点けて待つこと数分で「医務室2」へ来るようにとお誘いが来た。

 「医務室2」は床暖房が効いている小部屋だった。
 すーさんはとりあえず判定医の「ガン医師」に「こんにちは」と言ってまた登場してくれたガス心理士と遊ぶことを選んだ。
 爺さんと婆さんは小さな丸椅子に座るよう勧められた。

 ガン医師はまず「けいれんする?」と聞いた。
 婆さんは「しません」と答えた。
 すぐに「熱性けいれんは?」と聞かれたので「しません」と答えた。
 「かかりつけの小児科は?」と聞かれ、「カバ先生です」とはっきり答えた。
 「今かかっている医療機関は?」・・・。「ありません」

 「じゃ、睡眠はどう?」と聞かれた。
 婆さんは「どうって聞かれても・・・どうって?」と返した。
 「ちゃんと寝る?」 そう言われると先日の童話作家由来の公園に行く前のすーさんの眠りについて語るべきなのだろうなぁ~と漠然と思いながら前日のことを話した。

 爺さんは、婆さんが「どうやって答えたらいいのか?」と戸惑っていることがわかったらしいので補足してくれていた。

 ガン医師は「自閉症の子は90%睡眠障害を持っているんだよ。自閉症の子はセロトリンの出が悪いので薬を飲めば治ることが多いから、うちの病院ここだから、予約だけど電話して一度来てから薬だすからね」と
山吹色の小さな病院のパンフレットを渡された。

 そのパンフレットには「てんかん、運動機能障害、発達障害、行動異常、自閉症、睡眠障害、チックなど」と疾患名が書かれていた。

 「なるほどね」



 ガス心理士が「ワンちゃん先生に診てもらっていたなら、ワンちゃん先生の日がよかったわね。今日の判定医はガン医師だから、あのワンちゃん先生とは随分違うから」とおっしゃっていた意味がようやくわかった。

 遅かりしだ。

 でも、わしらのそばでガス心理士がすーさんの心を捕らえて遊び始めた気配を感じていたので、もう少し爺さんと一緒にガン医師の質問に答えることにした。

 ガン医師は「こだわりは?」「食べ物は?」「どんな遊びをする?」と次々に婆さんがどう答えてたら良いのか?途方に暮れそうな短い質問をしてきた。

 「食べ物は??」

 って質問にどうやって答えればいいんだ?(怒



 婆さんが今まで色々な場所ですーさんをわかってもらいたいと話したことの1万分の1位話した・・・が、ガン医師はわしらの言葉などさっぱり聞いちゃいないのである。

 一通りだか二通りだか話し終わったあとガン医師は椅子から立ち上がった。
 そして、すーさんとガス心理士が面白おかしく遊んでいる所へ割り込んでいった。

 すーさんは
「誰じゃ?あんた?」って感じで、ガン医師がすーさんに近づいてくすぐったりしても「もう、おしまい」「お・わ・り」とガン医師の存在を認めようとしなかった。

 この時ばかりは「よし、いけ~~~すーさん。否定語をありったけ並べてくれ」と思ってしまった。

 みちこさんからあらかじめ「眠剤」の事も聞いていたので心に入っていたが、なにせ親の言葉をちゃんと聞こうと言う姿が見られないガン医師に質問したところでわかるように説明してもらえそうにないことはわかっていた。

 ガン医師の持ち時間が終了してガス心理士が玄関まで送ってくれた時「ガン医師のおっしゃる薬のことは気にしなくてもいいんですよ。効く人もいるし効かない人もいるから。そのことを気にしなくてもいいですからね」と散々フォローしてくれていた。

 判定会議ってのが来週の水曜日にあるそうだ。 その結果が市へ通達され、市から爺婆へなんらかの方法で連絡が入るらしい・・・と聞いた。

 「そうか、じゃ、今度は市役所の障害者支援課の西やんからでも連絡がくるのかな?」って思ってもの凄く綺麗な児童相談所を後にした。

 ガン医師の医学診断ってものにかなり驚いたが、爺さんは「すーさんにあれだけ嫌われれば判定もBの1に近いんじゃないの?」と笑って言っていた。

 今までの婆さんならガン医師の隙を見て

「そんな聞き方はないっしょ!! もっと、わしらの話を聞きなさいな、無礼者め!!」

と言ったかもしれないが、爺さんをはじめすーさんの理解者が周りに増えてくれているので、腹を立てずにガン医師から聞いた「セロトリン」の存在だけ頭に残すことにした。

 朝はどんより曇っていたが児童相談所を出ると気持ちの良い晴天に変わっていた。

 「せっかく平日お休みなんだから」と調子に乗った爺婆はお昼ご飯を近所のファミレスで食べてから天下の「東京ディズニーランド」へ行くことにした。

 この調子に乗った選択がこのあとすーさんと爺婆を苦しめることになるとは知らずに・・・。


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7 コメント

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え゛~~~~!! (うさこ86)
2005-03-25 16:19:15
最後まで読んで、「その後どうなったんだよ~!!」と気になってしょうがない…。



判定の事は、診る先生によってバラバラなんだね。

でも、判定の機会は、希望があれば都度受ければいいし、一度判定されても療育手帳は1年更新だから(市町村によって違うのかな?)、今回の先生が『イマイチ!』でも気にしないで!「カバ先生」には判定を頼めないのかな?



特別児童手当は、本当に助かると思う。

自治体によって違うかもしれないけど、月額2~3万円。これだけあれば、子供の療育に役立てるいろんな事に使えると思うよ。



うちは、その手当を受けられるかも!と知ったのが今年に入ってから

初めて診断を受けた当初なら、間違いなく該当していたらしいし、療育手帳も交付されていただろうと言われたが、半年前の発達検査の結果が思いのほか良くて、医師から「これじゃ、手当は出ないと思う」と言われたよ/face_naki/}



嬉しいような悲しいような…。

「もっと早く言ってくれよ~!!」と思ったね~。(自分で調べろって…(~_~;))



いずれにしろ、いい婆さんが納得いかない先生の診断には従う(というか認める)必要なし!



手帳は、持っていると税金の控除とか金銭的に助かる部分も確かにあるけど、レジャー施設で順番を待たずに乗物に乗れたりするのはとっても助かると思う。

自分の住む自治体のHPを見てみたら、療育手帳に関する事も載っていると思うよ。(何処を見たらいいのか探すのが大変だけど)



それにしても、ディズニーランドでの出来事が気になるなぁ…
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ジラシ戦法 (いい婆さん)
2005-03-25 22:06:40
3歳11ヶ月のすーさんは、もし療育手帳がもらえたとしても2年後には更新をするらしい。

4歳以降は4年に一度みたいだけどね。



まぁ、どんな判定がおりることやらwww



これから少しは勉強しないといけないね。

すーさんやみんなが少しでも楽しく出来る方法をね。



って・・知りたい?ディズニーのお話?

悲惨すぎてすぐにはアップできない予定。

ジラシの術(爆



もう少々お待ちを・・・。



なんせ、また土日だからね。

爺婆はまたヘロヘロ族になるのさw



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こんばんは (Stella)
2005-03-25 23:54:07
私もこの先どうなったの??と、気になってしまいました。



悲惨だったのはディズニーランドでの出来事だったんですか?遊園地の待ち時間はつらいですよね。

うちのお兄ちゃんは、自分の好きなものには何時間待っても平気だから、それもまた一緒にいるとつらいんですが…。。



療育手帳の判定。

する方もされる方も大変ですね。

私もGWくらいに申請するつもりです。

どうなることやら
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さては・・・ (ぴろりんぱ)
2005-03-26 01:21:17
あなたもカワグチヒロシ探検隊のファンだったな?!



私はさっき三男を夜間病院に連れて行って、次男のチョロっぷりに精神的に疲れて帰ったよ・・・。



奴はやっぱり多動かもしれん・・・。



突然私の目の前に走り出て、どうぶつかったかわからんが足の甲を痛めた。



いま結構痛い。



うわーん。
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Stellaさんへ (いい婆さん)
2005-03-26 07:13:39
おはようございます。

カキコありがとうございます。



そうなんです、夢のディズニーランドが恐怖のランドと化したお話しなんです。



「あの時にやめておけば・・・」



とにかく、すーさんとの信頼関係を取り戻すべく今日はてんこ盛りのサンドイッチ(これって変な表現じゃなw)を持って穏やかな場所へ行って参ります。



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同じく悲惨なぴろりんぱ様へ (いい婆さん)
2005-03-26 07:19:57
あれれ、夜間病院に行くほど三男君風邪ひどくなってしまったのかい?



>どうぶつかったか・・・



これを動物飼ったか・・と読んでしまって、とうとうぴろりんぱさんも精神的にボロボロになってしまったのかと朝から心配したが、よ~~~く読んでみると次男君が物買ってw足の甲を痛めてしまったのだとわかった。



シップ貼って寝てなさいな。

明日助っ人にいくから(笑)



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判定結果 (みちこ)
2005-03-27 05:56:19
判定結果にも自治体の違いがあるんだね。

私の地域では、AかBしかありません。

Aは、介護なしでは衣食住がままならない子

にでるそうです。

ですから、うちの次男はB。

何とか、食ってますし、寝てますし~、生きてます。は~~。

でも、年齢を重ねるともう少し成長してくれるので、手帳も要らなくなるかもしれませんよと、役場から気休めの言葉を頂きました。

そりゃ、そうなんだけどね。

発達専門の先生方は自分の知識の上で

当然分かるだろうという憶測で、

私たち親たちに一方的に説明する人もいるのでもっと聞いてよ~と言う気持ち分かります~。

親の心の波を全く無視した返答が帰ってくる時もしばしば。

・・・ファイトですぞ。

ところで、TDLに行ってきたんですね。

いいなぁ、近くて。

でも、前途多難な雰囲気で話が終わってますね~。ど、どうしたの?!
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