legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

よっ!久しぶり!

2005-06-30 07:56:28 | すーさん



今朝起きたら「土砂降りの雨」

あじさいさん・・雨、嬉しいですよね?


突然、消えてた婆さんでございます。
消えるつもりはなかったのじゃが、我が家の「棲家」探しに燃えてしまっていた。

婆さんの大荒れの心模様が連日続いているうちに、我が家のすーさんは


自分でボタンをはめられるようになりました!!


以前からやる気はあったものの・・・左右の手の使い方がどうもトッ散らかっていてうまくいかない。
うまくいかないから・・爺さん・婆さん・保育士さんに頼る。
頼るから達成感が生まれない。
達成感が生まれないから「ボタンは他人がはめてくれるもの」となる

それがどうじゃ?
婆さんが日中「棲家探し」に没頭して思考能力、気力、体力が底を尽きた入浴後、
すーさんはわしの目の前でボタンのはめる見本を見ているかの如く

片手で穴の付近の布を持ち、
もう片方の手でボタンを持ち、
穴にいれ、
ボタンを穴に押し込んだ手をすばやく穴のある布を引っ張る役目に代え、
最初に穴のある方の布を持っていた指でボタンを引き出す。



わしは・・・絶句した。(いつものことじゃが(笑)

「ここで褒めなきゃ、いつ褒めるんじゃ!!」と思い出しすーさんを褒め倒した。

すーさんは小さく
「ニヤッ」として、続けて2個3個とボタンをはめた。

わしはすーさんのはめたボタンにそーーーっと触れてジッとしておった。

「しまじろう、見るの」

すーさんのその一言で婆さんはやっと感極まった。

爺婆がこの世を去り、洋服のボタン1つも掛けられない我が娘だけが取り残された時に
「家賃を払わなくても追い出されない家」を探していた。

せめて、
すーさんに合った義務教育の選択肢がある場所が欲しかった。



19日の日曜日に爺さんは初めてすーさんのスノー音楽スタジオでの姿を観た。

「どうでしたか?」とレッスン後スノー先生の前で婆さんが爺さんにインタビューした。

「ここだけ観ると【普通の子】に見えます」

と力強く爺さんは言った。

言葉数の少ない、即答に弱い爺さんからの感動のコメントであったと婆さんは受け取った。

爺さんはきっとこう感じたのであろう。

こんなにも自然に受け入れ、笑い、楽しみ、それをそのまま表現する姿(空間)を初めて観た・・と。

第一、婆さんはレッスン中背中から聞こえる爺さんの笑い声が途切れなかったことで、
爺さん本人が喜んでいることを感じておった。

スノー先生は
「いつもすーさんに教えてもらうのは私の方なんですよ。すーさんは全部覚えているから」

と、真顔で爺さんに言っていた(笑)

わしが本当に探しているのは
「自由に弾けるピアノが置ける家」なのだろう。


今日は、11日ぶりに爺さんが会社のスタッフと相談して捻出したお休み。

あいにくのお天気じゃが、3人の休日を満喫しようと思っておるのじゃ。