legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

おやじ星、瞬く

2005-06-16 15:25:08 | すーさん



不確かで静かな短いお話(flash)です。

わかる人にはわかり、わからない人にはごめんなさい・・のお話です。

生きている人全員が大変で、生きている人皆が忙しい。

自分も大変で忙しいとボヤく。

ボヤいているうちにボヤくのも疲れて何も語らなくなる。

何でも見ているつもりでも、何にも見えなくなっている。

そして、何かのきっかけで爆発したくなる。

でも、そんな時、宇宙の彼方へ飛んでいくことを教えてくれた人がいた。

この小さな小さな宇宙の旅のお話は、何人もの心を解き放した。

宇宙への旅を教えてくれた人は、ある日爆発しそうになった。

律儀なその人は身の回りのもの全部を地球の土の中へ埋めた。

婆さんならそのまま放っておくと思うが、

その人は爆発寸前の自分をあやしながら片付けて宇宙へ飛んだ。

どうやら、宇宙へバカンスに出掛けたらしい。

良いご身分じゃなぁ~と嫌味の一つも言いたくなったが、

宇宙への旅の伝道師本人が宇宙で休暇を過ごしてもなんら文句の言えることじゃない(笑)

しばらく宇宙にいることにしたらしいと大気圏際の井戸端会議で耳にした。

せっかくだからと自分の星を見つけて、その星に滞在するらしいとも耳にした。

その星の住所など誰も知らないが、名前だけはついているらしい。

「おやじ星」

・・・まったく、もっとましな名前は思いつかなかったのか?

まるでデコトラ(デコレーショントラック)の側面にデカデカと書いてありそうな名前じゃ。

わしは、宇宙人とも地球人とも見分けがつかない奴らの井戸端会議を聞きながら首を上げた。

なんとなくだが、
「おやじ星」らしき星が見えたような気がした。

わしの言うことは当てにはならんがな。