自粛生活をしているので、家で音楽欠乏症にならないようにオーディオでの音楽鑑賞をしている。
聴くのは、室内楽や合唱曲が中心だが、多忙により棚の重石になっていたCDの鑑賞が楽しい。
毎日、1枚を聴いても死ぬまでに聴き切れないほどの枚数を所有しているので、こんな時はその枚数を稼いでしまおう。
本日聴いたのは、ハーゲンQによる新盤。
J.ブラームスの室内楽は、柿渋なイメージだが、秋から冬にかけて必ず聴きたくなる。夏の暑い時期には向かないと思うのだが、それは、重厚な響を伴うブラームスの音楽の傾向だろう。悪く言うと軽やかでは無く重いのだ。
しかし、ハーゲンQにかかれば、そんなブラームスの音楽にも新しい面を提示してもらえる。
長年、培ってきた強力なアンサンブルと兄妹ならではの意思の疎通が、それを可能にしている。
だが、勘違いして欲しくないのは、ブラームスの音楽を軽く演奏して違う音楽を演奏しているのでは無い。
新たな魅力を作り上げているのだ。