らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

いきなり

2006年12月29日 23時39分01秒 | クァルテット
 お金の話で申し訳ない。オーケストラはお金にならない。例えば、一人の演歌歌手が県民会館でリサイタルをひらくとする。所属事務所やバックバンドのメンバー、スタッフが動くとする。リサイタルの入場料は、6000円~10000円である。

 いっぽうオーケストラは、舞台に約70人。指揮者1人。スタッフ10名弱。演奏会の入場料は、2000円~5000円である。当然収入の一番は指揮者だったり、ソリストだったりする。一人あたりの稼ぐお金は、比較にならないくらいの開きがある。オーケストラは、前の日までお金にならない練習。かたや演歌歌手はギャラの発生するテレビ出演だったりする。

 オーケストラというのは、商業音楽にはなれないものなのだ。音楽文化といってもヨーロッパの都市ほど補助もされない日本では、オーケストラの団員といっても本当に貧困層になってしまう。その他大勢みたいな扱いだ。

 それでも毎年何百人という音大生が音大を卒業し、数限られているオーディションに勝ち抜き団員となるわけだ。まったくお金という事に関しては、わりが全くあっていない。

 前置きがなが~くなったが、そのまたクラシック音楽の中でさらにメシが食えないと言われているのが、弦楽四重奏の世界だ。日本では不可能と言っても良い。チェコや限られたヨーロッパの都市ならいざ知らず。日本では、現状無理と言って良い。
では何故僕らは、弦楽四重奏の音楽にちからをいれて活動しているのだろう。オーケストラから給料をもらって、仕事ではなく趣味として活動しているようなものだ。四重奏の活動は無収入と言って良い。(⌒o⌒;A 一言では言えないが、まず音楽に魅力があること。

 青臭い言い方をすれば、聴いてくれたお客様の満足した顔(反応)を見たいからだ。自分たちの演奏したかった作品を人の前で演奏する、やめられまへ~ん!そんな麻薬的な症状にとりつかれてしまったのだ。そうじゃなければ、せっかくの休日を練習で失ったり、チケットを行商しに行ったり、会場つくったり片づけたりはできまへ~んって。(泣き言ではないのであしからず)

 だからお金ではかえられない何かを自分たちは毎回の演奏会で得る。毎回の定期演奏会もよりたくさんの人達に聴いてもらいたいのである。

 すでに山弦は7年目に突入。2007年はさらに気合い入っている。

 写真は3年くらい前のもの
コメント
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