舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

紀文のおでん

2008-01-23 23:34:04 | 美食礼讃
毎度美食がどうとかのたまってますが、実は私、料理はまったく出来ません
ちなみに母マミちゃんも出来ません。あ、この人は出来ないというよりする気がないんだな。

学校の調理実習のさいは、個人プレーでなく班毎に作るのをいいことに食器準備や後片付けに回り、直接手を下すことはできるかぎり避けて通りました。
それでも一度「一人ずつだし巻き卵を作る」というおそろしい課題が出されてしまい、ついに逃れられなくなって作ったところ、なぜかクラスで私一人だけスクランブルエッグが出来上がりました。
いいんじゃい。材料は同じだ。スクランブルエッグ好きだし。卵焼きが食べたきゃ、浅草の松屋で草津亭の卵焼きをゲットするもんッ!!

そういうわけでまったく料理しない我々が唯一家で作って食べるのが、紀文のおでんです。
「紀文の季節」というおでんの種盛り合わせと濃縮つゆのセットで、これらを鍋にぶち込んで食べるのです。

あら簡単、と普通の方なら思われるでしょう。
しかし我が家にとってこれは料理です。大料理です。
それまで「てきとうに電子レンジでもかけときな、なんなら冷たいまんまでもいいや」的に投げやりなインスタントおでんセットしか買ったことがなかったものですから、最初これを買って濃縮つゆの袋の裏に書かれた「作り方」を読んだときは、あまりの煩雑さに倒れそうになりました。

「一部の具は最初に油抜きすること」「練り物や餅巾着などは煮すぎないこと」「煮詰めて濃くなったら適宜お湯を足すこと」「はんぺんは火から下ろす数分前に入れること」etc...
あああああ、わからん!覚えきれん!!めんどくさい!!!

いや普通の人はそのくらいやってます。つーか、まだ料理レベルですらありませんソレ。

でもさ、油抜きが必要な具ってどれよ。油抜きの仕方が不明なので、おそらくこれではないかと思われる具にてきとうに熱湯をかけてすすいでみます。
「練り物や餅巾着など」の「など」に該当するものもわかりません。どの程度煮ると「煮すぎ」になるのかも謎です。
煮詰めて濃くなると困った立場におかれる(=薄め方がわからん)ので、水分が飛ばないよう常に蓋を被せてそっとしておきます。
ほかにもいろいろ項目があった気がしますが、もう覚えてません。何度か作っても未だにつゆの裏の説明書きをよく読まないと作り方が分からなくなります。うっかり袋を捨てると大変です。

なおかつ、我が家のコンロはもう永いこと機能しなくなったまま放置されているため、ストーブ上で作らなければなりません。

我が家のストーブは冬場、暖房よりも食事時にこそ大活躍いたします。
まず、ベーコンやハムを焼く。野菜と混ぜながら焼けばいい感じに風味がうつり、立派な野菜炒めの出来上がりです。
エリンギも椎茸も焼く。並べた時に醤油をたらすのがポイントです。
ときおりすき焼きも作る。コンビニとかで売ってる、一人用アルミ鍋に入っているものです。ある程度火を通したらここにご飯を入れておじやにします。

そのストーブでつゆの袋に書かれた順序をたしょう気にしつつおでんの具を入れていきます。
そして、よせばいいのに具を足します。
最近はまっているのはうどんですね。結構初期に投入してグダグダに煮込みます。
さっき書いた椎茸も入れます。
一度、生卵をいただいた時に(うちにパックに入った状態の卵が来たのはひさかたぶりだった)、ゆで卵にして入れてみたのですがダメダメでした。
だってまともなゆで卵が作れないんですもの。例のストーブで作ったところ、黄身は偏ってるしまともに剥けないし何か化学変化が起きたかのような食感の謎のゆで卵が出来上がりました。
今度ぜひ、コンビニの既製ゆで卵を投入してみます。

しかし紀文の種とつゆがあまりにも美味しいおかげで、こういう怪しげな団体(って我々です)が作っても美味しくなるから大したもんです。


こういうものが出回って、いい世の中になったねえ。今は料理ができない女も堂々と生きていけるもんね(それにしてもひどすぎでは)。
何から何まで自分で料理しなければならない時代に生まれていたら、我々のような人間はご飯に生卵ぶっかけたものしか食べられずに生きていかなければならないところでした。

あ、だめだ。マミちゃんは米も炊けないのだった。
この人はかつて炊き方を教えようかと申し出られたときも「どうせ炊かないもん」と言下に断ったそうです。
私はご飯が大好きだから炊けますよ。ただその昔、大学時代にほんの僅か自炊していた時期、食べたいだけ炊いてたら体重が世にもおぞましいことになったので、それ以来まったく炊いてません。

まっ、音楽好きの人がすべてカラオケや演奏も好きとは限らないのと同じで、食べるのが好きだからといって料理もできるとは限らないと、そういうわけですね。
↑それと一緒にすな!!!

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