新元良一の「あの空を探して」を読んだ。
1984年に単身ニューヨークに渡りアメリカ社会で生きる日本人青年のホロ苦く、ちょっと心暖まる小説。 新元氏はニューヨークで、この小説と同じ時期に暮らしており、体験をベースにした小説と思う。マックスとスーザンの存在がいい。
アメリカ社会の底辺で生きるのは過酷というか孤独の極地だ。白人社会と日本人社会の壁は想像以上に厚い。アメリカで生きていくのは本当に大変。
結構好きな小説だ
俺はアメリカに足掛け5年近く居たけどスーザンのような人とは出逢わなかった・・・。パサディナの大学でサマースクールのスペイン語のクラスメイトだったベスには見事なまでの空振りだった。もう20年も前の話・・・。今頃、カリフォルニアの青い空の下、元気に暮らしていればいいけど。随分前の歌だけどペドロ&カプリシャスの「五番街のマリーへ」が聴きたくなってきた・・・。