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「原発震災」(2)

2011-04-12 14:57:01 | Weblog
「原発震災」(2)

「原発震災ーー人類と技術の限界」

再び、米戦略国際問題研究所、シャロン・スクアッソーニ女史にご登場いただきます。(4/9、山陽新聞)

(<>内は私が考えたことです)

1、「核の事故には、戦争と同じように(予見・予測が不可能)、’霧’が付きまとう。」  <核の原料であるウラン、プルトニウムは、それほどに危険な=予見・予測が不可能な物質であるという事が、前提になっている>

2、「米スリーマイルアイランド原発事故でも、炉心がどこまで溶融していたかを当局が知るまでに何ヶ月もかかった。」   <核の事故は予見、予測が不可能なのだから、米国スリーマイルアイランド原発事故で、どこまで炉心溶融していたのか、に時間がかかったのはやむを得ない事だった、と読める。>


3、「原発施設(の建設、運営)を許可する政府に、大衆に対し原発のリスクと利点を教育する責任、また、核廃棄物問題の真の解決策を見つける責任がある。」   <世界のウランを扱っている3大企業には、それらの責任はありません、ということですね。>


4、エネルギー自立の確保を図るという非現実的な路線模索のために」  <エネルギ-自立の確保は非現実的だ、という事が前提になっていると思う。>


5、(4と5は続いている)
 「使用済み燃料の再処理を行うことは、財政面、環境面、そして(核物質の防護、保全を意味する)核セキュリティの面においても著しいコストをもたらす。」   <4,5より、エネルギー源には、核しかないのだ、という事が前提になっているような印象を受ける>


6、「日本が将来のエネルギー政策を塾考する中、真に持続可能でコスト面でも大衆に受け入れ可能なエネルギーを目指し、豊富な情報量に基つ゛く決定と合理的な行動をとる時期に来ている」   <パッと読んだら、「日本が… 決定と…  行動をとる(べき)時期に来ている」と読めるんですけど、よく読むと、

「日本が… 塾考する中」←「日本が塾考しているのと平行して」、という意味でしょう?

「真に持続可能で… をめざし… 決定と…  行動をとる」の主語は何ですか?  英文にしては珍しい、主語がないよ。(It とか、We?)



私が思ったこと

・筆者は、原発を進めようとする米国にとって都合が良いことばかりを書いている。

・ウランやプルトニウムが、事故が起きたら予見・予測ができないほど危険な物だという事が分かっているなら、発電するのに、何もそんな物を使わなくても良かろうに、という事は、誰でも皆考えると思う。けれどもこの筆者はそういうことには触れていない。→そういう事に触れたら、「米戦略国際問題研究所」員でいることができなくなるのだろう、と私は想像する。

つまり、「米戦略国際問題研究所」員でいるからには、米国の原発推進にとって都合の悪い事を考えたり(考えても良いが)、外部に向かって発信することは全く許されていない、のだろうと思う。

このあり方ーートップに全く逆らえない、トップに従順な人しか存在を許されない、というやり方は、どこかで見たようなことがあるような…

そうだ、オーム真理教だ。信者が、教祖、麻原に従順でいる間は良い。疑問や反感を持ちだすと、麻原は何が何でも、もてないように、たとえば、より困難な修行を強いるとか、電極版や薬品を用いるとか、した。

両者の構造がそっくりだと思った。


6、の書き方は、ズルイよね。一見、この筆者は日本人かと思う。「日本が… 決定と行動をとる」べきだ、と思える書き方をしているのは、米国人なのだ。

「米国が、日本を支配しているのだぞ」という事を深く印象つ゛けられるに十分だと思う。


日本が、日本人らしいやり方で、日本人が日本についての決定権があるなら、この震災だって乗り越えられる思う。(あっても、なくても、皆さん頑張っておられる)

つまり、福島県の事を、福島県の人が決められないのだ! どこかで折られてしまう。(原子力発電所が作られているように)

だから、一方で「アメリカよ、それは、越権行為だ」と言わなきゃいけない。もう一方で日本の事を進めて行かないといけない、と思う。

どうしてなんだろう?(→次回)