地球の危機!

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『私の牛がハンバーガーになるまで』

2009-09-06 05:19:56 | Weblog

この本(ピーター・ローベンハイム著、日本教文社)は、題の通り、子牛が生まれてから、その牛がハンバーガーになるまで(成長するまで)を記録したものです。

最後は、ハッピーエンドなんです。著者のローベンハイム氏は、牛をハンバーガーにするのではなくて、「ファーム・サンクチュアリ」という動物保護施設に預けます。

ウシが成長するまで=畜産業、というのは、人間が管理しているのだな、と思いました。鶏が狭いケージに入れられているがごとく、です。

でも、農場での作業に添って書かれているので、読んでいると、愛着が湧いてくるのです。朝から晩まで、農場での仕事って、本当に大変だなあと。

この本に登場する労働者は、善良で働き者の人たちが多いです。読み終えた時、私は彼らに好感を持ってしまっていました。

それにもかかわらず、やっぱり、牛さんが可愛そうだ、と思いました。

アメリカの畜産業の仕組みなんでしょうか?  日本も似たようなものではないかと思うのですが。

この牛さんたちの姿は、未来の人間の姿、のような気がして、心が寒くなったのです。

ローベンハイム氏の子牛が生まれた農場(1000頭を飼育)のスーザンは、ウシに抗生物質やホルモン剤を注射する時に、「恐がってても仕様がない。増産につながることなら、やらなきゃならないってことだもの」と言われていました。

私はこの発言がどこから出てきたのかを追求していったら、これから先、どういうふうにしたら良いか、が分かると思います。

アメリカは、儲け優先だと思うから、この理由を考えることなんかしないと思うから、暇な私がやらせてもらいます。