地球の危機!

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「他者から学ぼう」

2010-12-24 17:58:06 | Weblog
「他者から学ぼう」

『非効率宣言』 (中沢正夫/木村晋介/丸山重威編著、萌文社)に、こんな例が載っています。

自分が卒業した中学校に侵入して、お金を盗んだ子=A君とします。A君は、それまでに何回も補導されていて、その日も、家出をしてお金に困ったから盗んだ、という事です。

これだけを聞いたら、A君はかなり悪だな、と思うのですが、こういう理由があったのです。

お父さんが他に女性を作って…  お母さんに対しては、「お前の子供の育て方が悪いんだ!」と言う。A君は(自分がいるから、お母さんが苛められるんだ)と思い、家を出る決心をする。でもお父さんのようになりたくないから、お金は貰わない。それでお金に困って…  というわけです。


裁判官や調査官の指導で、だんだん問題点がはっきりしてきて、父親にも問題があったんだ、という事が分かりました。

A君も前向きに考えるようになり、裁判官が、「父親こそが自分の間違いを直してくれないと、僕は家に帰れないという事を、父親に訴えたらどうか」と提案しました。そしたらA君は、
「いや、自分がそう言ってしまうと、父親のこれまでの生き方を否定する事になって可哀相だから、自分はやりたくない」と言ったという事です。

裁判官は、「君はもっと親に甘えなさい」と言ったそうです…


A君は良いところ、ありますね。私は、(立派な子もいるものだな)と教えられました。

そこで、ハッとしました。

他者から学ぶようにすれば良いと思います。早い(速い)方が良い/大きい方が良い/立派な結果の方が良い、それに異存はありませんが、「自分の方が速かったけれど、敗者からこんなことを教えられた」と正々堂々と言ったら良いと思います。そうすれば、全ての人が教える人であり、教わる人であり、その点ではみんな平等になれます!

いくつ教えられたかを競ったりして…