地球の危機!

私は、「環境goo」のファンです。
私も 地球を(人も)守りたい!

「朝日新聞への反論」

2008-12-08 14:04:08 | Weblog
「朝日新聞の「自衛隊への君にーー守るべき良い国とは何か」」(2008、12、1)に対する反論

この記事を読んで、私は「この筆者は完全に洗脳されている」、と思いました。
その理由を申し述べます。(この記事の全文は→(*)、
「田母神論文」は→http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf)

Ⅰ、
1、「自衛隊が守るべきはかつてのような国家ではなく、民主国家の日本であり、だからこそ自衛隊と国民の信頼が大事だと考えたのです。」

「「かつてのような国家」は、悪い国家だった」、と読めます。

「民主主義の日本」こそ良い国だ。「民主主義の日本にした(させた)GHQの支配は正しかったのだ」ということだと思います。
「かつてのような国家」とは、「明治~終戦までの日本」と、私は解釈しているのですが、合っていますか?

日露戦争でロシアに勝った日本は、悪い国なのでしょうか?

兵隊の数もロシアが2倍、艦船の数も2倍、武器もロシアが2倍でした。「コサック」と呼ばれる歩兵は、世界一強いと言われていました。

このロシアに対して、日本は勝った。その「日本」が、「かつてのような国家ではなく」と、否定されなければならないのでしょうか?

「旧軍は悪い、民主主義国家こそ、素晴しい」という主張が繰り返されます。

2、「自衛隊発足にあたり、時の吉田茂首相が最も気を配ったのが旧軍との断絶だったことを、若い君たちは知っているかな、初代防衛大学校長の槙智雄さんも、首相から託されたのが民主主義下での自衛隊教育だったと書いています。」


3、「今の世にも問題は多く、腹の立つことばかりでも、戦争と弾圧の時代に比べれば余程よい社会に違いない。」


4、「どうか君たちは今度のことに惑わされず、旧軍とは違った自衛隊ならではの気概と誇りを持って欲しい。」


極めつけは、
5、「国を愛すればこその防衛だというのはよく分かる、だけど、だから日本が間違いを犯したわけがない、侵略なんかしなかったというのは子供じみていないかな。」

お見事!洗脳大成功!と、GHQや、日本を弱体化したい勢力は思っているだろうな、と思います。

私はこう反論したいです。(ブログ 「地球の危機!」 http://blog.goo.ne.jp/kz87_001 より)


日本人ならば、「日本は悪い国でもあるけれど、こんな良いところもある」、と言うべきと思います。

「高校の時、万引きをした私」と言い続けるのは、おかしいでしょう?

「侵略戦争」をしたのは、60年前でしょう。それを、今もなお謝れ、というのは、「「高校の時万引きをした私。だから私は今も悪いのです。ごめんなさい、ごめんなさい。」と、謝り続けろ」、というのと同じでしょう? もし自分の子供だったら、「謝り続けろ」と言いますか?


Ⅱ、
6、「日本は蒋介石やルーズベルトの罠にはまって戦争をした被害者だ。そんな趣旨で書かれたこの論文が事実誤認や都合の良い思い込みに満ちている」

若宮氏はこう書かれていますが、田母神論文によれば、このように書かれています。

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実は蒋介石はコ
ミンテルンに動かされていた。1936 年の第2 次国共合作によりコミン
テルンの手先である毛沢東共産党のゲリラが国民党内に多数入り込ん
でいた。コミンテルンの目的は日本軍と国民党を戦わせ、両者を疲弊
させ、最終的に毛沢東共産党に中国大陸を支配させることであった。
我が国は国民党の度重なる挑発に遂に我慢しきれなくなって1937 年
8 月15 日、日本の近衛文麿内閣は「支那軍の暴戻
ぼうれい
を膺懲
ようちょう
し以って南京
政府の反省を促す為、今や断乎たる措置をとる」と言う声明を発表し
た。我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者なので
ある。
1928 年の張作霖列車爆破事件も関東軍の仕業であると長い間言わ
れてきたが、近年ではソ連情報機関の資料が発掘され、少なくとも日
本軍がやったとは断定できなくなった。「マオ( 誰も知らなかった毛沢
東)( ユン・チアン、講談社)」、「黄文雄の大東亜戦争肯定論( 黄文雄、
ワック出版)」及び「日本よ、「歴史力」を磨け( 櫻井よしこ編、文藝
春秋)」などによると、最近ではコミンテルンの仕業という説が極めて
有力になってきている。日中戦争の開始直前の1937 年7 月7 日の廬
溝橋事件についても、これまで日本の中国侵略の証みたいに言われて
きた。しかし今では、東京裁判の最中に中国共産党の劉少奇が西側の
記者との記者会見で「廬溝橋の仕掛け人は中国共産党で、現地指揮官
はこの俺だった」と証言していたことがわかっている「大東亜解放戦
争( 岩間弘、岩間書店)」。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は田母神論文の方が納得できます。

逆に、「俺が仕掛けた」と、仕掛けた本人(劉小奇)が言っているのに、蒋介石(や)共産党)の罠ではなかったということに、どうしてなるのですか?

そっちの方を説明していただきたいです。


Ⅲ、
7、「最後に、今度の事件で米国の友人たちが驚いていることを伝えておこう。日本がナチス・ドイツとも手を組んでいったあの戦争を、よりによって自衛隊のトップが正当化し、ルーズベルト大統領の陰謀で片付けようとは…。」

これは、「日本はナチス・ドイツと手を組んだから、日本(旧日本軍)のしたことは、全て悪なのだ」、という見方に立っていると思います。

こういう見方をすることが正しいでしょうか?


Ⅳ、最後に、この筆者は、(GHQから与えられた)「民主主義」を最大限に評価し、日本の伝統や文化は何一つ肯定しておられません。

それでも、あなたは日本人ですか?




(*)
自衛隊幹部を目指して精進しているA君、久しぶりだね。今君はとても複雑な心境なのではないかと思い、筆をとりました。

他でもない、驚くような懸賞論文を書いて解任された田母神俊雄・前空幕長の一件です。文民統制を踏み外したトップの言動に戸惑うのは当然として、隊員の中には同情の声も少なくないとか。それが大いに気になっています。

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「朝日新聞は鬼の首を取ったような気分だろう」なんて、まさか君は思ってないだろうね。それどころか、僕らは頭から冷や水を浴びせられた心境です。

数年前、朝日の社説が思い切って有事法制の賛成にカーブを切ったのを覚えていますか。憲法9条を維持しようとの考えは今も変わらないけれど、準憲法的な平和安全保障基本法(仮称)を定めて自衛隊をきちんと位置付けようと提案したのは昨年5月。いずれも僕が論説主幹のころでした。

それもこれも、半世紀に及んだ自衛隊は、いろいろ問題もあるにせよ、旧日本軍と違う民主社会の組織として根を下ろしたと思えばこそ。自衛隊が守るべきはかつてのような国家ではなく、民主国家の日本であり、だからこそ自衛隊と国民の信頼が大事だと考えたのです。そこに降ってわいた今度の論文事件。僕らのショックも大きいと言うものです。

日本は蒋介石やルーズベルトの罠にはまって戦争をした被害者だ。そんな趣旨で書かれたこの論文が事実誤認や都合の良い思い込みに満ちていることは、多くの信用ある歴史家が語っているので繰り返しません。どうかそうした指摘をよく参考にしてください。

僕が問題にしたいのは、「日本が良い国だと思えなかったら、誰が命懸けで国を守れようか」と言う意味の田母神氏の発言です。共感する隊員もいるようだね。

国を愛すればこその防衛だというのはよく分かる、だけど、だから日本が間違いを犯したわけがない、侵略なんかしなかったというのは子供じみていないかな。

2年前の6月、天皇が愛国心に関連して答えた記者会見での言葉を思い出します。

日本では1930年から6年間に要人襲撃が相次いで首相と首相経験者の計4人が殺され、この時期に政党内閣が終わって言論の自由も失われた。そう指摘した天皇は「先の大戦に先立ち、このような時代があったことを多くの日本人が心にとどめ、そのようなことが二度と起こらないよう日本の今後の道を進めて行くことを信じています」と語ったのです。

要人襲撃とは、軍人が起こした5・15事件や2・26事件などのこと。満州事変から発展した日中戦争や太平洋戦争も、こうした流れの上に行われたことを忘れまい、という自戒の言でしょう。

天皇が日本を愛していないわけがない。かけがえのない国だと思えばこその痛恨の思いが見て取れます。田母神氏は、こうした軍人のテロやクーデターも外国の罠だったと言うのでしょうか。

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痛恨の思いは実は僕らにとっても切実なのです。5・15事件を批判した朝日新聞も前年の満州事変では軍部独走の太鼓をたたいたし、2・26で東京本社を襲われるや、翌年の盧溝橋事件からは恥ずかしいほどに中国侵攻や対米戦争の旗を振ってしまった。

戦後、わが先輩たちはそれを深く悔いて出直したのです。最近、朝日新聞は「新聞と戦争」という連載で当時の報道を検証し、本にもしました。読めば目を覆いたくなることばかりだけれど、僕たちはそれを胸に刻み、苦い教訓として受け止めるしかない。

だからといって、日本の近代化に新聞が果たしてきた大きな役割を否定するわけではないし、まして今の仕事に誇りを失うわけでもない。むしろ、遅ればせでも過去の汚点を検証できたことで、勇気もわくのです。

自衛隊発足にあたり、時の吉田茂首相が最も気を配ったのが旧軍との断絶だったことを、若い君たちは知っているかな、初代防衛大学校長の槙智雄さんも、首相から託されたのが民主主義下での自衛隊教育だったと書いています。

今の世にも問題は多く、腹の立つことばかりでも、戦争と弾圧の時代に比べれば余程よい社会に違いない。田母神氏は戦後50年の村山首相談話を眼の敵にするけれど、反省すべきを反省し、謝罪もできる潔い国こそ、守るに値する「良い国」だと僕は信じます。

最後に、今度の事件で米国の友人たちが驚いていることを伝えておこう。日本がナチス・ドイツとも手を組んでいったあの戦争を、よりによって自衛隊のトップが正当化し、ルーズベルト大統領の陰謀で片付けようとは…。果たしてこれが信頼する同盟相手の言葉だろうか、と言う驚きです。こんなことがもし繰り返されるなら、アジアとの関係ばかりか、日米関係も壊れてしまいかねないよね。

どうか君たちは今度のことに惑わされず、旧軍とは違った自衛隊ならではの気概と誇りを持って欲しい。心からそう思います。

それではどうぞお元気で。いずれゆっくり語り合いましょう。






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