下嶋哲朗氏の『平和は「退屈」ですかーー元ひめゆり学徒と若者たちの500日』(岩波書店)に、
P.149
「かの国(中国、韓国、北朝鮮)には静かに、日本軍によって失われた命を悼む人たちがいる。許すけれども忘れない人が大勢いる。その人たちを非難できるだろうか。
しかし当の加害者(日本)のほうが、記憶喪失のように忘れたとすればどうだろう。事実を都合に合わせて捻じ曲げるようなことを言ったらどうだろう。侵略された国々が過去を思い起こさせようとすれば、言いがかりをつけるのかと開き直ったり、あれから60年も過ぎたではないか、執拗な奴だと逆に非難したとしたらどうだろう。
戦争体験を伝えていくのは再び取り返しのつかない罪を重ねないため。私たちが過去と真正面から向き合うのは、誰でもない私たちの平和を鍛えるためだ。日本の戦争の「加害」の問題について、若者たちは議論をした。」
とありました。
私はこれに対しては、(ちょっと待って)と思いました。
例えばこういう例。
お兄ちゃんが弟を苛めるばっかりする。それは、お兄ちゃんは、お父さんやお母さんから、成績も良くて、かつ、良い子でいることを強要されていたから。良い成績をとることは当たり前で、しかも、誰も自分の気持ちを分かってくれる人はおらず、堪らなかったから。
この場合、兄=日本で、弟=沖縄、親=アメリカ、を当てはめたら良いと思います。(日本にとってアメリカが重荷になっている、という意味)
日本は、沖縄やアジアの国々、世界中の国々(特に捕虜に対して)加害行為をしたと思うけれど、当時は、帝国主義の真っ只中にあった。それを分かってほしいです。
戦後においても日本はずっとアメリカの支配下にあった。(実質的にはそうだったと思う)
沖縄の人々のほうが、実際に広い米軍基地が置かれていたりして、厳しい環境にあったと思う。
けれど、日本政府だって、米政府の都合の良いように扱われていたことも分かってほしいです。
沖縄の人々に、「アメリカよ、日本政府を苛めるな!」といってほしいですよ、ホント。お金なんか、アメリカのいいように持って行かれてますもん。沖縄の人々も、国民も一緒に日本政府を応援しましょうよ。
えっ? 沖縄は独立する? えっ?