地球の危機!

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「八ッ場ダムに関連してーー鮭の産卵」

2009-10-22 20:01:28 | Weblog
「八ッ場ダムに関連してーー鮭の産卵」

八ッ場(やんば)ダム建設を続けるか、中止するか、問題になっています。

「八ッ場ダム工事事務所」のHPでは、ここ30年、降水量が少なくなっているので、ダムが必要だと書いてあるし、反対派は、少子化で水の使用量が減るのだから、ダムは必要ないと言っています。

それに関することは、関係者にお任せするとして、私は鮭の産卵について、面白いものを見つけました。

『鮭はダムに殺されたーー二風谷ダムとユーラップ川からの警鐘』 (稗田一俊著、岩波書店)という本に、「鮭を観察していると、いろんな鮭がいておもしろい」とあります。

いろんな性格の鮭がいてーー逞しいオス、面倒見が良いオス、何となく頼りないオス、こずるいオス;メスにも、良妻賢母型のメス、状況判断の良いメス、コギャルなメス… →(*)

気温は-10度、それ以下になっても、温かい湧き水に守られて冬を越し、海へ出て行って育ち、また元の川へ戻ってくる… 自然て、うまい具合に出来ているなあ、と思う。

人間もそんなふうに生きられたら、いいなあと思う。

そんなふうに(自然に)生きている動物、植物を見られたら、いいです(文句ないです)。 (ダムが出来ると、鮭は殺される可能性が高くなるのですか?)

人間社会に、もう少し、助け合いがあっても良いような気がします。「助け合い」というのは、結果が出せなかったり、失敗してしまった時こそ、責めたり、非難したりするのではなく、守る、かばう、ようにしてあげたらよいと思います。

正しく出来なかった時には、罰しますよね。罰するべきだと思いますけど、その前に、なぜそんなことをしたのか、相手を理解しようとしても、バチは当たらないんじゃないかと思います。

かえってそれをしない方が、たったそれだけの事で、人類は大損をしている思いますけど。


(*)
P.187
私には、鮭は友達で、話し相手でもあった。何度も何度も鮭を見続けていると、何となく鮭の性格が見えてくる、

逞しい雄々しいオス、面倒見が良いオス、何となく頼りないオス、こずるいオス、おかまチックなオス、オスの鮭でも色々なタイプがいる。

メスもまた、良妻賢母型のメス、状況判断の良いメス、物事をわきまえているメス、ヒステリックなメスにコギャルなメス、そして鮭にも安産や難産があるのだ。まるで人間社会の縮図がそこにあった。こんな話をすると、研究者からバカにされてしまう。

「お前の見方は主観的だ」

と言われてしまうのだが、じっと見ていると、鮭それぞれに性格が違い、個性が見えてくるのだ。それでも、本当だから仕方がない。サケ心理学という学問があっても良いと思う。文句を言う前に、サケをたくさん見てほしい。ほんとなんだから。

人間模様をもじって、産卵場に集まったサケ模様は実に複雑で、かしましいのである。あっちこっちで、結婚相手を巡ってケンカをしているかと思うと、産卵場所の守りや奪い合いで争う姿も見られる。川底を掘る水しぶき、ケンカをする水しぶき、…サケの産卵場は終日喧騒の中にある。

賑わいの川にどっかりと座り込み、カメラを構えていると、大きなオスがやって来て、「お前なあ、目障りなんだよ。そっから出て行きな」、とでも言うように、カメラの前で背びれを立て、胸ビレを広げ、頭をやや下げて口を開き、こちらをにらみつけながら、私の膝に身体を押し付けてくる。私も負けずに押しやり、足を伸ばして、つま先でサケの身体を押しやる。押しやれば相手も押し返してくる。カメラの前に立ちはだかられたのでは撮影できない。追い払おうと、

「エイッ!」

と、足先で蹴ったら、何と蹴った足に

「ガブッ!」

とかぶりついてきた。そのしぶきを頭から浴びせられた。サケは気が強い。身体の大きさはこちらの方が大きいのに、逆らってくる。なかなか逞しい。時々後ろからも別のサケに押されることがある。(後略)