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「アメリカの軍需産業」

2011-04-25 12:41:52 | Weblog
「アメリカの軍需産業」


『アメリカの巨大軍需産業』 (広瀬隆著、集英社新書)を読んで、私はただ驚愕あるのみ、です。

アメリカ独立戦争の時に,しこたま儲けた人たちがいて、その人たちのネットワークが出来上がり、

何か戦争が起きる度に、軍需産業ーー飛行機/軍艦製造会社/鉄砲製造会社/CIA/ ペンタゴン/政府… 関係の人たちは、ボロ儲けしてきました。

現在も続いています。

冷戦が終わったなら、軍事費も縮小して良い筈ですが、1995年以降も右肩上がりです。

ベトナム戦争の頃(1967~’76の頃)が、1000億ドル/年以下、です。
1995年が、2600億ドル/年。以後、右肩上がりで、
2005年が、3300億ドル/年です。


軍需産業を取り仕切っているネットワークがあり、その仕事に従事している人たちが何万人といます。武器が売れなくなると、この人たちの生活が成り立たなくなります。

そこで今では、外国に売りつけています。

民族対立で紛争が起きるというのは、

P.16
「これまで銃器メーカーは、52ヶ国への銃器販売に成功し、M16ライフルや機関銃のように、撃ち方を1度習えば、誰でも使える銃器を氾濫させてきた。

紛争地帯のグレナダ、ハイチ、レバノン、パナマ、ソマリア、インドネシア、ナイジェリア、ウガンダ、ザイールなど、いずれも、何千、何万という人たちが殺された国に、700万丁以上のM16ライフルが売られたのである。

紛争地では、異なる部族と部族、異なる民族と民族が戦っているように見えるが、アメリカ製ライフルや機関銃が、旧ソ連やその他の先進国の銃砲と対決しているというのが実態であった。

その銃器を与えられたソマリアで紛争が起きると、紛争を鎮める為と称して、アメリカは大掛かりな国連PKO(平和維持作戦)部隊を派遣した。」
                               (引用終わり)

またこうも書かれてあります。

P.20
「世界には難民があふれている。原因は地域紛争にある。そには洪水のように銃砲と弾丸が供給されてきた。どこからか。アメリカとヨーロッパの先進国からである。

打ちひしがれた難民に対する人道支援を行う輸送機も同じ軍需メーカーの製品だ。恐ろしいメカニズムと言わなければならない。

アフリカなどの紛争国には弾丸を量産する能力は無い。

民族問題を論ずる前に、なぜ紛争の現地で使われていた兵器と武器のブランド名を先に見ないのか。」
                            (引用終わり)



私は多くの兵器ーー人殺しの道具が生産された原因は、「あなた(がた)は、我々に従いなさい」、というやり方だと思っています。

例えば、キリスト教徒が「神の御名によって」という言葉を非キリスト者に対して言ったら、これは、「あなたも神、イエス・キリストを信じるべきであり、信じたならば、神の御加護を受けられるでしょう」ということ。

平たく言えば、「キリスト者はキリスト者のやり方を非キリスト者に対しても押し付けます」という事になると思います。

キリスト者が非キリスト者に対して「神の御名によって」と言われなければ良い、と思います。(それなら立場が平等だと思います)

非キリスト者は「イエス・キリスト」と言われても、分からないから、「私はそんな神様は存じません。結構です(必要ありません)」と言われたら。そこまでじゃないですか。

そうなると、キリスト者は、(イエス・キリストを)信じない人の手を切ったり、足を切ったりしたんですよね。そういうやり方はいかがなものか、と思います。

日本人が、日本以外の国へ行って、「日本式のやり方をせよ! まず、そのことありき!」と言ったら、争いが起きるでしょうね。そんな感じだと思います。


私はユダヤ教徒から「ユダヤ教を信じなさい」と言われた事はないし、イスラム教徒からも、無いです。キリスト教徒だけが悪いという事はないのだろうけれど、「初めに自分たちのやり方ありき」という方法が、キリスト教の社会であろうが、どこであろうが、良ろしくない=争いの元になっていると思います。