地球の危機!

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「『農業、大規模化で再生を』」

2011-05-27 13:41:28 | Weblog
「『農業、大規模化で再生を』」


(5/26、山陽新聞)


筆者の、キャノングローバル戦略研究所研究主幹、山下一仁氏は

東日本大震災は農業にも大きな爪後を残した。約24000haが被害を受けた。

・塩害。
・あぜが壊された。
・機械も壊された。

山下氏の提案は
・1枚の田を、2ha規模に(拡大)する。
・農地の貸し手と、担い手に分業して、

貸し手は、農地や農道、用水路などの維持、管理をする。

担い手は、若手の農業者に。規模を拡大してコストが下がれば、地代を貸し手に払えるようになる。


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規模を拡大するというのは、平野部のことなのでしょうか?
2haは広いですよ。山の斜面で1枚が2haの田んぼは、難しいでしょうね。


山間部で小規模農業をする理由ーーこういう声もあります。


(『里山ビジネス』 玉村豊男著、集英社新書)
P.126
中山間地の農地を、もう少しまとめたらどうだろう。私たちも初めはそう思いました。…


ところが、いろいろ話を聞いていくと、どうもそうではないらしい。

里山の場合、場所が違うという事は、標高が違うという事につながります。そうでなくとも、山との位置関係で、日当たりが違ったり、霜の通る道が違ったり、それぞれの場所によって微妙な差異が生まれるのです。


複数の土地をもっていて、異なる場所の田んぼで米を作れば、その年の気候条件によって、収穫に微妙な差が示されるでしょう。


昨年は上の田んぼが良かったが、今年は下の方が良くできた、とか。あるいは、一つの田んぼに病気が出ても、もう一つの方は助かったとか。

見事なリスクヘッジ感覚です。




P.127
秋になって、
筆者:「新米はやっぱりおいしいね。」
農家の方:「うちでは新米は食べないのです。いつも3年前の米を食べているからねえ」


いつ起こるかもしれない飢饉のために備蓄した古米から食べて行くという発想は、古くは日本の農民全体にあって、里山に伝わるだけのものではないのかも知れませんが、

特に、山間の土地の場合は、標高的にもギリギリの条件の田んぼが多いだけに、いつ何時不作に見舞われても良いように心していたのでしょう。

が、それが、日本の昔話ではなく、今の現実をして生きていることを知った時は、本当に驚愕しました。
                            (引用終わり)


試しに1枚が2haくらいの田んぼをーー、貸し手と借り手で(他人であること)--耕作してみたら(話し合いがつけばですが)、どうでしょう?