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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

おかげさまで…

2008年12月02日 | 今日も生かされて
金色のちひさき鳥のかたちして銀杏散るなり…
落ち葉が重なった舗道の上を、足先で軽く蹴散らしながら歩く。
暖かな午後の陽射しを浴びて、ちょっとそこまでお使いに。あまり歩きたくもないけれど、気分転換だ。

おかげさまで―。
内敷きも掛け、飾り付けも一段落。大ぶりな松の枝を芯にして、お花もたて終わる。阿弥陀様に1対。お脇にそれぞれ1対。
“みがきもの”でピカピカになった仏具が美しい。
普段とは異なる、厳かな雰囲気に包まれ身も引き締まる思いがしてくる。

後日、「おけそく(お華足)さん」、小さな丸い餅を台の上に盛っていただく。
「仏さんに」と、各戸から上げていただいたお米で、当日“巨大なお仏飯”を供える。
気持ちを奮い起こして、前へ。ちょっと疲れた。あとは、座敷などのお掃除ネ…。

 “徳永英明を聴きながら”
お気に入りの唄 一人聴いてみるの
疲れたこころ なぐさめてくれるから
ジャスミン茶は 眠り誘う薬
私らしく一日を 終えたいこんな夜
……

女性アーティストの歌をカバーした、バラード・アルバム「VOCALIST」・「V1」・「V2」。 
大好きな、まさに、「歌い手」だ。
ちょっと声が今までとは…と感じるけれど。
これまでにない、すごい魅力になっている。
明日への眠り薬に。
コメント (7)
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こころの鉦をうち鳴らしつつ

2008年12月01日 | 今日も生かされて
世に従はん人は、先(まづ)機嫌知(る)べし。
 ―世間並に生きていこうと思う人は、まず「時機」「潮時」を知るべきだ ―

春暮れて後(のち)、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。
春はやがて夏の気をもよほし、夏より既に秋はかよひ、秋は即ち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり、梅もつぼみぬ。
木の葉のおつるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず。
下よりきざしつはるに堪えずして落つるなり。迎ふる気、下に設けたる故に、待ちとるついで甚だはやし。

待ち受けて交代する順序―
物が生じ、止まり、変化し衰え、滅する現象は「たけき河のみなぎり流るるがごとし。暫しも滞らず、…」と、“兼好さん”曰く。

日々のせわしさの中、今年最後になりそうな、真っ赤な色づきを目にし心が弾んだ。
急な坂道の登り口あたり、散策するような場所ではない。車を運転しながら、危険を意識しつつ?楽しまなくてはならないような場所。ちょっとスピードを落として。よく通る道なのに…気づかなかったのかなあ。

目前の忙しさもここ一週間に満たずで終わる。先が見えた。
たくさんの方々の力で支え合って、今あと少し。早く抜け出したくなる気持ちが湧いてくる時だ。
前へ前へとせっつかれ、後ろからも迫り来る。

生きていくことは容易ではありませんなあ。
  けふもまたこころの鉦をうち鳴らし うち鳴らしつつあくがれて行く
憧れや夢を失わず、希望と道連れに…生きていきましょう…っと。

「マネキ」が思わぬ福を呼んででくれたのだから。
コメント (4)
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