点訳ボランティア養成の講習会を修了したのが2001年3月だったから、今年で22年になった。
図書点訳を目ざしていた。
それも古典文学作品をなどと独りよがりの思いをひそかに秘めてもいたのだ。が修了後は、外に出て社会の中で活かそうと視覚障害のある人たちと一緒に活動を共にして何年かを過ごした。
その間には京大生と英語の教科書点訳にも関わらせてもらったし、音訳のグループに顔出ししたこともあった。標準語だからいいというものではなく、朗読とも異なり、これは私の関心が続かなかった。
22年か…と、我ながら年月の経過を感じる。が、絵本を含む書籍の点訳はノルマがあるわけではなくマイペースに取り組んできたせいで、さほど密度の濃さは感じていない。
自分は点訳するだけだが、当時共に学んだSさんとGさんは校正や修正にまで携わって熱心に活動されている。
で、分担の話がまた舞い込んだのだ。長編小説の点訳だけの作業で長期に渡らないためには、分担も一つの方法になる。
協力の三人組は強力で心強いことを経験済みだ。打診されていたので、ご一緒させてもらうことにした。
共通の表記、抑えどころなど確認したあとは、おしゃべりで過ごした。

※日本の点字は東京聾啞学校の教員・石川倉次(1859-1944)氏によって翻案され、1890年に制定されたものです。
コメント欄で「川倉治」となってしまいましたので、ここに記し直します
図書点訳を目ざしていた。
それも古典文学作品をなどと独りよがりの思いをひそかに秘めてもいたのだ。が修了後は、外に出て社会の中で活かそうと視覚障害のある人たちと一緒に活動を共にして何年かを過ごした。
その間には京大生と英語の教科書点訳にも関わらせてもらったし、音訳のグループに顔出ししたこともあった。標準語だからいいというものではなく、朗読とも異なり、これは私の関心が続かなかった。
22年か…と、我ながら年月の経過を感じる。が、絵本を含む書籍の点訳はノルマがあるわけではなくマイペースに取り組んできたせいで、さほど密度の濃さは感じていない。
自分は点訳するだけだが、当時共に学んだSさんとGさんは校正や修正にまで携わって熱心に活動されている。
で、分担の話がまた舞い込んだのだ。長編小説の点訳だけの作業で長期に渡らないためには、分担も一つの方法になる。
協力の三人組は強力で心強いことを経験済みだ。打診されていたので、ご一緒させてもらうことにした。
共通の表記、抑えどころなど確認したあとは、おしゃべりで過ごした。

※日本の点字は東京聾啞学校の教員・石川倉次(1859-1944)氏によって翻案され、1890年に制定されたものです。
コメント欄で「川倉治」となってしまいましたので、ここに記し直します
速記だと、参議院式、衆議院式、中根式、早稲田式とありますが、点訳には種類があるのですか?
基本的には、仮名に変換するんですか?
仮名だけだと、原本の数倍のページ数になりませんか?
漢字には同音異義がありますが、その場合どのようにして識別するのでしょう?
質問ばかりですみません。
それにしても、点訳した本は内容が濃密に浸み込むでしょうね。
いざよい▢さん、▢コメントを▢ありがとーございます。
日本の点字は川倉治さんによって翻案され制定されたもので、全国視覚障害者情報提供施設協会によって編集・発行された手引書に従って点訳しています。
B5サイズの点字用紙に約600字の漢字仮名交じり文に相当する点字が書けると言われます。
かな書きで、その中でも細かな約束があります。
自立語と付属語。文節に区切るのと似ていて違いがあり、分かち書きが難しいです。区切り方ですね。
そして表記にも約束があり、数字、アルファベットを含む場合…等々、少し間を置きますと手引きに首ったけ状態になります。
同音異義語の場合、わかりにくく説明を加えたほうが良いと思う時、その語の後ろに「点訳者挿入符」で前後を囲んで語句の説明を加えるのです。
まずは「あいうえお」の6点が基本です。
「か」は「カ」行を示す点にあ段ですから「あ」のテントで「か」。
「き」はカ行の点とい段ですので「い」の点とで「き」。
「こ」はカ行の点とお段ですので「お」の点とで「お」。
濁音、拗音、促音なども濁音であることを示す点を前置きして「こ」を書けば「ご」と読めます。
今朝の朝刊の見出しにありました。
「ヒガシ▢二ホン▢ダイシンサイ▢キョ―□数符12ネン」
ヌートバーの▢オトーサン
キノ―▢ワタシワ▢ビョーインエ▢イキマシタ。
今日、昨日、お父さん、病院、長音(ー)になっていますね。
こんにちは。私は。「は」は発音通り(「どーり」ではなく「どおり」です)に「ワ」で書きます。
頬部と胸部
キョーブ点訳者挿入符ホオノ▢ブ点訳者挿入符と▢キョ―ブ点訳者挿入符ムネノ▢ブ点訳者挿入符
となります。
ソー▢イウ▢ワケデ▢ムズカシイデス。
コンヤモ▢トーキョー▢ドームデノ▢シアイ、▢タノシミデスネ。
▢は、分かち書きしていくときに一マス開ける部分になります。
言葉足らずですみません。
関心を持っていただき嬉しく思いました。
▢は、私が予想していた通りでしたので、これで確信が持てました。
ちょっと失礼かもしれませんが、keiさんが時々使う同音漢字のユーモアは、点訳によって磨かれたものなのかなと思いました。
いや、keiさんの元々の性格かもしれませんので、正確な判断ではないかもしれませんね。
長年ともうしましてもKeiさんほどではないかと。
全国組織らしく、検索して翻訳済みでないものを
翻訳するとか言っていました。
Keiさんお得意分野の古典文学は、通じた方が少ない気がしますが?
貴重な存在でいらっしゃると思います。
石川倉治さん、1800年代とはすごい方ですね。
多くの方の役に立っていますね。
ウイキペディアは倉次さんでした。
何れにしましても素晴らしい方ですね。
長くできる活動ですね。
手引きの改定もあり、正解は一つでないケースもあって、年数は重ねましたがいつもいつも気を使います。
あるサークルで一緒でしたが、法学部出身の女性が一人で六法全書(だと言われてました)を点訳していました。
持病があって途中で亡くなりましたが、一人でいつまでかかって、需要があるのか、必要なことだったのかなど考えさせられたものです。
古典に関するものは、学生さんや受験生の依頼を受けて点訳に当たっています。これも分担することが多いです。
石川倉次さんですね。確認不足でした。訂正しておきます。
ありがとうございます。
ママ友も以前お話しましたが点訳を続けて指導格ですから長いです。
私は、そのころ家のことで精いっぱいすぎ、とてもボラまでは行きませんでした。
その後、私自身が病んでしまい・・・大きくはボラに関われませんが、
こうしたお話をお聞きするだけで、なんだか有難く思うのです。
自分は目が見えて本が読めても。
なんにでも時機というものがあるようですね。
子どもたちも親元を離れましたし、今だ!という時機を得たと思います。
私は病む前に、早くから外へ出ました(笑)
夕刻から夜の時間帯に10年仕事をしました。
この仕事を終えてからの講習会です。
それぞれの分に応じて、人生は生きていけば…。
です。