京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

言霊は肉声に宿る

2023年11月23日 | 催しごと
〈言霊は肉声に宿る〉とどなたかが言われた。
東本願寺の御影堂に響き渡る正信偈や念仏和讃、浄土和讃の大音声。


「何言うてるかわからんお経やな」と後方でささやいた御仁ではないが、わからないなりにも
注がれるありがたいようなものを全身で浴びていた。と、そんな感覚を、今も思いだす。
東本願寺で勤まる報恩講にお参りした。

60人を超える僧侶によって小一時間続いた読経。最前列に母親と座った入学前とみえる子は、前に向かって手を振っていたから内陣にお父さんが座っていたのかもしれない。家でお勤めに親しんでいるのか、行儀の良さは立派だった。そんな子を見たことが嬉しくもある。

今夏、ニュージーランドに短期留学した高校生の感話があった。
多くの人と通じ合いたいと思っていたが、自分のことをわかってもらおうとばかり意気込むのではなく、相手の(他者の)言うことに耳を傾け、理解しようとする思いがなければ、心を通じ合わせることは難しいと実感したという。世界の平和に、対話の必要性を挙げていた。
彼がその時感じた限界、そしてこれからの彼の可能性を聞き取ることができた。
 「知眼(ちげん)くらしとかなしむな」

結局は細くても拙くても、自らの言葉を自分から発するしかない。肉声が心をとらえる。
人と人を繋ぐのはそうやって発せられた言葉しかないのだな。
〈聞く耳持てたら、橋が架かる〉、魂の往来ができそうだ。自分にできることをしていけばいい。


22日、朝4時半に家を出たという孫娘。母親経由で情報を得ていたが、昨夜9時半ごろ目的のホテルに着いたことを知らせてきた。
仲のよいお連れがいるのが心強い。
19.9キロのスーツケースを引いて、階段の上がり下りは重労働。「まじできつかった」と言ってきた。
歩道橋なのか、親切な助っ人氏に感謝していた(が、気を付けてよといってはまずいのかな?)
26日に、友人は名古屋へ、一方はこちらに。

  

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2 コメント

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楽しい滞在に Reiさん (kei)
2023-11-24 21:15:15
風邪を引かれたとか、少しはましになりましたでしょうか。
風は体力も消耗しますし、万病のもとってほんとですよね。
気温も下がるようです。暖かくしてお過ごしください。

日本人のご両親ですがオーストラリア生まれだそうで、
名古屋には祖父母のお住まいがあるようです。
女の子二人で夜まで羽を伸ばして楽しんでいるようです。
アブナイ危ないと思って、ついひと言、「気を付けてよ」と添えてしまいます。
姿を目の前にすれば、成長ぶりにおそらくびっくりどっきりしそうです。
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無事のご到着よかったですね (Rei)
2023-11-24 17:41:22
名古屋と京都、なんだかご縁を感じます。
(が、気を付けてよといってはまずいのかな?)>
いろいろご心配は尽きませんよね。
楽しい滞在になりますように。
風邪ひいてしまい、ぐうたらしていました。
もうJessieちゃんいらしたかなと思い
ブログお訪ねしてみました。3年ぶり?
びっくりなさることでしょう。
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