
ただ一心にうたがいなく、弥陀をたのむ心の一念で名号をとなえることを、
ただ阿弥陀さまにおまかせして「南無阿弥陀仏」と唱えることを、
浄土真宗中興の祖・蓮如上人は言われた。
阿弥陀仏を帰依された親鸞聖人の教えを信じ、おまかせし念仏するのみ。形にとらわれず、〈教え〉こそが尊い…。
名号をとなえることを第一に、仏像など〈形〉にこだわらないとなるとバリエーションは豊富になる。
新聞紙上でも紹介されたが、このあたりをしっかり拝見してみようと西本願寺の向かいにある龍谷ミュージアムに行ってみることにした。
「衣装に!?」 名号の中に、地獄や極楽が描き込まれた「六字名号曼荼羅」



大工道具や仏具・楽器を組み合わせて描いた「番匠器名号」「仏具楽器名号」名号もあった。
「番匠器名号」は四天王寺の番匠堂に立つ幟に見られるという。

誰が考え付いたのか、遊び心ともいえるユニークさ。各人の好みによる自由な信仰の姿をうかがわせてもらった。
向かいの西本願寺にお参りして帰ろうと寄ったまではよかったが、何が炸裂したのかというほどの雷鳴とともにすさまじい勢いで雨が降り出した。

西本願寺は埋め木だらけということを思い出し、





ハートに魚が泳ぎ、ひょうたん? 堂内のケヤキの柱に、縁側の床に、富士山、軍配、扇など
縁起物が多くあるという。
接着剤を使わないでいて緩むことがない工夫がなされる。― 表側の面より少し広くした奥側をたたいて縮ませてからはめ込むと、元の形に膨らんで抜けなくなるという。修復に、木の性質を熟知した大工さんの遊び心と腕の見せ所、だそうな。
雨も上がって帰りを急いだ。もうあと5分もあれば家というところで折りたたみの雨傘を
取り出したが、再びの雷雨に襲われどぼどぼに。