旧暦の8月15日に当たる今夜は十五夜お月さん。しかもその月は、8年ぶりの満月で迎えられるというのに6時半過ぎても上がってこない。
7時を回って窓を開けてみれば埃っぽいにおいがする。うん?雨? 気付かないほどの静けさで雨になっていました。
今はほぼ止んでいますが、月はありません。
こんな事にもなろうかと、昨夜たっぷり「月を友とする」(佐伯一麦氏のエッセイタイトル)思いで楽しませてもらったのでした。
ところでー、月の土地を買えるってご存じでしたか。
【今日は、悦子さんの誕生日。満月の夜です。私は、シンプルで使いやすい屈折天体望遠鏡セットを買い揃えてプレゼントすることにしました。
70歳になる悦子さんは夫の死後から岬の先端で岬カフェを営んでいて、私はその店の古くからの常連客の一人でした。そして、悦子さんに10年前から想いを伝えられないでいるのでした。「誕生日おめでとう」。私は封筒を差し出しました。中には、月面の地図と英文字が連なる2枚の証書が入っています。
月面の中の1エーカー、およそ4000㎡が悦子さんのものになり、ちゃんと国連や米ロにも提出された正式な権利書でした。「あのあたり」と指さすのは、月のうさぎの丸い尻尾の辺り。悦子さんのものになった土地です。
私は勤め先で左遷され、大阪に向かいます。遠く離れても、一緒に月を見ようと悦子さん。「誰かと一緒に、同じものを見て、感動できるのって素敵なことだと思う」 でもこの先私は、二度と悦子さんと会うことなく終わります】
『虹の岬の喫茶店』(森沢明夫)。娘に頼まれた本のなかの一冊でした。送ることになるので先に読んだらというので手に取ったのですが、短編の連作集で、なんともあたたかな作品でした。「第4章ラブ・ミー・テンダー」と題された中のお話です。
ちょっとネットを検索してみると、1エーカー辺り2700円で購入できるのだとか。サッカーコート1面の広さだそうです。
昨日、ウォーキング先で鹿に出合いました。1頭かと思いきや2頭が連れ立っていました。
あかあかとした月夜の下では、2頭はどう過ごすのだろうなどと思いを馳せましたのに、ザンネン。

7時を回って窓を開けてみれば埃っぽいにおいがする。うん?雨? 気付かないほどの静けさで雨になっていました。
今はほぼ止んでいますが、月はありません。
こんな事にもなろうかと、昨夜たっぷり「月を友とする」(佐伯一麦氏のエッセイタイトル)思いで楽しませてもらったのでした。
ところでー、月の土地を買えるってご存じでしたか。
【今日は、悦子さんの誕生日。満月の夜です。私は、シンプルで使いやすい屈折天体望遠鏡セットを買い揃えてプレゼントすることにしました。
70歳になる悦子さんは夫の死後から岬の先端で岬カフェを営んでいて、私はその店の古くからの常連客の一人でした。そして、悦子さんに10年前から想いを伝えられないでいるのでした。「誕生日おめでとう」。私は封筒を差し出しました。中には、月面の地図と英文字が連なる2枚の証書が入っています。
月面の中の1エーカー、およそ4000㎡が悦子さんのものになり、ちゃんと国連や米ロにも提出された正式な権利書でした。「あのあたり」と指さすのは、月のうさぎの丸い尻尾の辺り。悦子さんのものになった土地です。
私は勤め先で左遷され、大阪に向かいます。遠く離れても、一緒に月を見ようと悦子さん。「誰かと一緒に、同じものを見て、感動できるのって素敵なことだと思う」 でもこの先私は、二度と悦子さんと会うことなく終わります】
『虹の岬の喫茶店』(森沢明夫)。娘に頼まれた本のなかの一冊でした。送ることになるので先に読んだらというので手に取ったのですが、短編の連作集で、なんともあたたかな作品でした。「第4章ラブ・ミー・テンダー」と題された中のお話です。
ちょっとネットを検索してみると、1エーカー辺り2700円で購入できるのだとか。サッカーコート1面の広さだそうです。
昨日、ウォーキング先で鹿に出合いました。1頭かと思いきや2頭が連れ立っていました。
あかあかとした月夜の下では、2頭はどう過ごすのだろうなどと思いを馳せましたのに、ザンネン。
