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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

情熱的で力強く

2018年02月23日 | 催しごと

便利なキーワード3つ。「情熱的な色彩」・「力強くうねる筆致」・「日本好き」、これらの言葉から想像できる画家と言えば、ゴッホでしょう。
幾つか見知った絵があるという程度ですので、日曜美術館(NHK)の放送を聴いたり、新聞紙上でのゴッホ展関連記事を読んで少しオベンキョーしました。

開催中の【ゴッホ展 巡りゆく日本の夢】(1/20 ― 3/4 京都国立近代美術館)にそのうち行ってみようと思っていたからです。それがいつのまにか「まあ、いいか?」となって最終日が見えてきてしまいました。「やっぱり、もういいかな」、そんな思いでいると「割引カード(注・100円だけ)があるから行きませんか」と友人からが声がかかって、「ありがとう、行きたかったのよ」と即答。
弾みがついて、双方の都合を確認して即決でした。この友とは、それぞれの日々の暮らしの中に求める波長が触れ合えるのか、興味の対象は違っていても刺激し合える大切な関係です。

〈江戸後期の浮世絵師が西洋遠近法を極端に吸収した。それを再び、西洋の近代画家が受容する、という循環。日本の美術に出会ったゴッホは、浮世絵を夢中で模写して色彩や構図を学び、たくさんの傑作が描かれた。そして彼の死後30年近く経って、そのゴッホに憧れた日本人の画家をはじめとする文化人が現地を巡礼する〉などとの専門家の解説を読み、本物を目の前にした贅沢な空気に触れました。

ときどきはしっかり立ちどまり、見えにくい解説の文字を読み取って、得ていた情報とすり合わせては「なるほど!」「なるほどねー」と、影響やつながりをわかったつもりになる。「花魁」の鮮烈さ! 柔らかなタッチ、やさしさを感じる目線のものには安息を感じ、「蝶とけし」なども意外に好きだと感じたり。

「ポプラ林の中の二人」を描いた翌月に自ら命を絶っているわけですが、昨年11月末に視た油絵が動くというアニメーションでの映画「ゴッホ 最後の手紙」ではこのあたりの謎を探っていました。


コメント (6)
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