京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 即興詩人 

2011年05月05日 | こんなところ訪ねて
              
嬉しいことに、普段なかなかお会いできない姉さまの貴重なお時間を私のためにゲット。今日はあれこれお喋りしながら、途中から滋賀県大津市にある義仲(ぎちゅう)寺へと足を延ばすことになった。電車を乗り継いで、京阪膳所駅まで。

 
             巴塚                       芭蕉翁墓
源平合戦の頃、31歳で討ち死にした木曽義仲の菩提を弔うために、巴御前が墓のそばに結んだ庵が始まりだとされる。
しばしばこの寺を訪れていた芭蕉だが、旅に病んで… 51歳。遺言に従い、亡き骸は「木曽塚の右に葬る」と其角が記しているままに葬られている。
     
 
             古池や…                     右手に翁堂
         
   「粟津文庫」前の小さな碑には  よい処へちればさくらの果報かな 蟻洞
境内にはたくさんの句碑があり、全域が国の史跡に指定されているようだ。代々の風雅人、俳諧者の寄進報賽によって維持されてきた、とある。

                 
明るい初夏の陽ざしが戻り、真っ青な空が広がった。こじんまりした義仲寺の境内にある巴塚の上には、満天星(どうだん)の白く愛らしい花が傘を差しかけるかのように広がりを見せて満開である。
小さな藤棚の下に腰掛けて眺めながら、即興で五七五に。俳句を学ぶ姉さまの添削が入る。言葉の使い方の難しさ、楽しさ…、楽しかった。
立松和平氏に倣って、文章にする代わりの五七五、もっと本気でやってみるべし~、と思うのだった。

お会いするたびに何か刺激を受ける姉さまの存在は、嬉しいに尽きる。

コメント (4)
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