京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

秋晴れなのに、私は…

2008年09月27日 | 日々の暮らしの中で
比叡山の方向を観ると、今日はやけに美しいその山容が目に留まりました。

「昨夜からの雨も朝にはあがって、京の大路には秋の日ざしがまぶしい。
 忠範は目をほそめながら歩いていた。
 はるかに比叡の山が見える。
 比叡山はどっしりした山だ。
 四明ヶ岳、大比叡の連峰から東山にかけて、ゆるやかな稜線がつづく。
 そのうつくしい遠景を断ち切るかのように…… 」

連載中の『親鸞』、作家が魂を込めて書くとか聞く、「冒頭」の一文。
比叡の描写。
まさに今日です。緑濃い美しさ、ゆるやかに、流れるように続く稜線。
こんな光景に囲まれて、しあわせ。爽やかな秋晴れでした。

9月最終日曜の明日、セブンミール10月号を作成します。事前の打ち合わせ、連絡待ちの朝。用事を済ませ、早く終わることを願い待つのですが、30分過ぎても連絡は入りません。約束は9時半。
PCとにらめっこもできず、半分ほっとき、ちらちらのぞき、出かけるわけにもいかず。

また寝坊?案の定!また寝坊。さらには、「少し段取りを考えてたので~」「すみません」と。
時間は過ぎます。「ちゃんと時間は守ってね(守ってよ!かな)」と言いたいのを我慢、我慢。
「だいじょうぶですよ~~」とかなんとか、簡単に許してしまった。

午後からはボランティアの例会に出席。急いでお昼にして、外をぶらつく余裕などない。
明日は結局この宅配用のカタログ作りに追われます。せっかくの好天気に、複雑。

NHKのテロップで流れる語彙の表記が辞典になっています。
録音したテープを文章化する際に、それを一つの基準として使っておられる方がおられます。
その方からの要望で、一冊の辞典をテキストで作製しなおすのです。
そうすると、視覚に障がいのある方はPCで音声として聞き取ることができます。
(特に、複数で分担してテープおこしをする場合、漢字か仮名か、表記がまちまちになっては困りますし。)

依頼者が来ておられました。引き受けることにしました。むろん、数名で。
意志薄弱なのか、断ることもできません。
お断りする理由もないので、お引き受けです。
そうしたニーズを受けて手助けしてさしあげることは、少しもいといません。
自己満足であろうと何であろうと。

ここに私はこの方とのご縁ができ、私は一つの経験を積めます。
できなければ断るでしょう、きっと。できそうだから。
だから、意志薄弱ではない、ということにはなりますよねー。

まずは明日です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする