撫子的な日々

どーってことない日常の魂のつぶやき

ワンちゃん

2005年04月19日 | Weblog
今日、信貴山に行った時の事。
平日のせいか、ほとんど参拝客はなく、ブッチを連れてのんびり歩いていたら
境内の林の辺りから、ワンちゃんの吠える声がしてきた。
はて、信貴山は境内に犬を飼っていたかしらんと思って、吠える声の方を見てみると
首輪のない、やせた犬が後ずさりしながら、声だけは激しく吠えていた。
どうも、自分のテリトリーを犯されまいとする威嚇のようだ。
声の勢いに反比例して、春になって、毛が生え変わりつつあるせいなのだろうか、
それとも病気なのだろうか、毛がボロボロなのが哀れである。

お参りをすませた帰り道、また、吠えられてしまった。
今度は、尻尾を振って吠えながら、距離を保ちつつ、ずっと付いてくる。
ブッチに対しては警戒しながら、私には親しみのようなものを感じているようだ。
ワンちゃんなりに、私の気持ちが分かったのだろう。
  <でも、飼ってあげられないんだ…。ごめんね…>

九州で、たくさんのブランド犬が捨てられていたが、あっという間に里親が出来、引き取られたとか。
やっぱり、同じ捨てられたワンちゃんでも、ブランドだと幸せになる確率が多いのだな。
もし私がワンちゃんだったら、保健所行きの部類かな、なんて思いながら、
このワンちゃんも、せっかくお寺の境内を住みかにしているのだもの、何とかごりやくを受けて、
参拝客の慈悲深い人に拾われて欲しいと強く願いつつ、後にしました。