撫子的な日々

どーってことない日常の魂のつぶやき

ザ・マジックアワー

2008年06月12日 | 映画
連日、メディアに精力的に登場している三谷幸喜監督の宣伝に影響されたという訳ではないけれど、観て来ました。

とにかく、面白かったです。

豪華な俳優陣と、脚本もセットもこだわって作ってあるのが隅々まで感じられる映画でした。
時々、映画というより、舞台を観ているような錯覚にもおちいりました。

三谷監督の脚本や映画は、クスッと笑えるような作品が多く、その独特の間や台詞が好きなのですが、このザ・マジックアワーは、思わず爆笑してしまうような場面が頻繁で、とても楽しかった。
館内も笑い声がしょっちゅう起こっていました。

ギャングのボスの愛人を取ってしまった手下(妻夫木聡)が命を狙われるようになり、伝説の”殺し屋デラ富樫”を連れてくれば許してくれると言われ探すのだがみつからない。
仕方ないので、売れない役者の村田(佐藤浩一)を映画撮影と騙し、”殺し屋デラ富樫”の替え玉として雇うと言う作戦に出る。
映画撮影と信じて疑わない村田と、ギャング達との誤解の中での絶妙なやりとり…
そして、話は思いもしない方向へ…
すべてにオチがあり、「エンタの神様」を観ているようなカンジの時も。

シリアスな演技派だと思っていた佐藤浩一が、こんな演技をするのかと目を見張ったし、可愛いなあと思ってしまった。
そして、豪華な俳優陣が、思わず見逃してしまうようなワンシーンだけ出て来たりと。

笑い中、映画の主題というか、真面目に伝えたいって事も
村田の憧れだった、今は年を取ってしまった俳優と村田とのやりとり等にあったりもするんだけど、
それに、しみじみとする間もなく、次から次にありえない展開が起こり、佐藤浩一の意外な演技や、笑いのオチの方が勝ってしまい、
そして、最後の最後まで面白いものだから、見終わったら
「あー、面白かったあ~」の感想が全てでした。

三谷監督の才能に感服し、今の日本人の笑いのツボに、ビッタリはまる娯楽映画だと思いました。