五月晴れの先週金曜日、
信濃国一宮、長野県の諏訪大社へお邪魔しました。
この日は、諏訪大社・上社の本宮と前宮、
それから上諏訪に鎮座する先宮神社へと行ってまいりました。
まずは、諏訪大社の上社を目指します。
上社の本宮は、住所としては諏訪市になるものの、最寄駅は茅野市にあるJR茅野駅。
名古屋からはJRのワイドビューしなのに乗り、塩尻で乗り換えて茅野駅へ。
約3時間で到着です。
日帰り旅は片道3時間が限度だよなぁ・・。
茅野駅。
ここからバスも出ているようですが、時間が合わない(本数が少ない)ので、タクシーに乗ります。
10分ほどで着いちゃいますから、時間と相談の方はタクシー移動がおすすめ。
(運転手さんいわく、“このへんは車社会なので、車がないと大変。”なのだとか。)
一の鳥居まえに到着。
白さがまぶしい大きな鳥居です。
GW明けの平日ということもあり、参拝客も少なくてゆっくりできそう。
境内左手の手水舎。
美形な龍さんですね。
そのとなりに、
笑顔で大口あけて、ぐはぁってやってる獅子さんがいた。
明神湯といって、なんとお湯が出ている手水舎でした。
お湯の手水ってはじめて。
ほんとに温かいのねー。なんか感動(>∀<)。
こちらへ来るまで知りませんでしたが、
諏訪大社とは、諏訪湖の南北に鎮座する二社四宮のことを言うのですね。
(今回、5時間程度しか滞在時間がとれないんで下社はあきらめました)
上社(本宮と前宮)は諏訪湖の南岸に、
下社(春宮と秋宮)は北岸に位置しており、2社は遠く離れているため、
実質的には別の神社となっているそうです。
鳥居の正面には拝殿へつづく階段があり、
その脇にはあの「御柱(おんばしら)」が立っていました。
社殿の四隅に立てられている御柱は、4本のモミの木。
前宮(および秋宮・春宮)では、一之御柱・二之御柱は正面を向いていますが、
本宮では南方にある守屋山の方を向いています。
諏訪地方では、社の規模に関係なく、
当社にならってこの御柱を設ける社が多いそうです。
諏訪大社の御柱は寅年と申年に建て替えられ、その際に行われるのが有名な御柱祭。
桓武天皇年間(781年-806年)には御柱祭があったという記載があるようなので、
その由来はかなり古いことがわかります。
御柱の左に、諏訪七石の一つ「御沓石(おくついし)」がありました。
が、案内書きも無かったんで完全に見逃してましたよ。
(家で写真の整理するときに再認識するという、いつものパターン。)
諏訪明神が馬に乗ってこの石を乗り越えた際、馬の足跡が残ったという言い伝えがあるそう。
それにしてもいいお天気。
陽射しも強いけど、湿気がないのでカラっとした快適な陽気です。
初夏から晩夏にかけてジメジメ湿度との戦いになる、名古屋のあの蒸し暑さに比べたら
雲泥の差だー(´-ω-`)
本宮には1.5時間ぐらいの滞在予定で出かけたものの、
鳥居をくぐって境内の様子を把握した時点で、それじゃ到底ムリだと悟る。
普通に参拝するだけなら1時間もかからないと思いますが、
何しろここは絵になるものが多すぎる。
境内左の手前部分だけで軽く1時間超える自信あるわ。
(・・とおもったら案の定。本宮には結局2・5時間いました。)
社殿がね・・。
絵描き稼業の自分にとってはたまらなく魅力的なのです。
社殿だけでなく、境内のあらゆる場所が絵になる。
社殿には華美な装飾や鮮やかな塗装はされておらず、全てが素木造なんですけど、
それがまた素晴らしく美しいのです。
新緑の緑と、苔の緑。
神社といえば、敷地の広さや建築物が多さに関わらず、
一般的な姿かたちのお社が一律に並んでいるところがほとんどです。
その華麗な社殿や荘厳な造り、シンプルなものまで、もちろんどれも全て「絵になる」のだけれど、
ここは他とはまた違う美しさを持つ建築物群が点在しています。
きっと、周囲の緑や木々に溶け込むような社殿の色が、
絵のような景色をつくり出しているのでしょう。
その②へつづく・・