高山ラスト。
見どころの多い高山なので、ほんとはゆっくりと市内を見て周りたいのですが、
高山駅から飛騨一ノ宮へバス移動して、臥龍桜、水無神社をお昼過ぎまで堪能し、
再び高山市街に戻って櫻山八幡宮・・と巡ってきたものですから、
気がつけばもう16時。
帰りの電車の時間を考慮すると、
八幡宮から駅までの道のりを楽しむ時間は移動を含め1時間もないため、
半ば駆け足で駅に向かいます。
高山の古い町なみ。
情緒があって素敵です。
名古屋人にとっては身近な存在の、お隣さん岐阜県。
愛知県に尾張と三河があるように、
岐阜県も南の美濃と北の飛騨に分かれます。
(ちなみに、下呂市・高山市・飛騨市・白川村は飛騨で、それ以外が美濃。)
美濃地方は平野が多く、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)流域には水郷地帯が広がります。
一方、山岳地帯で雪の多い飛騨地方は、富山などの北陸地方の影響が強い地域になります。
生まれてこのかた名古屋住まいの私にとっても、
母方祖母の出身地である岐阜(美濃)は身近な場所。
気持ち的な距離も近いから気軽に行けるところです。
それゆえ、「ちょっとそこまで」の範囲を超える飛騨地方へ行くとなると、
やはり旅行気分になりますね。
桜橋
かつて筋違い橋といわれた、擬宝珠つきの優雅な橋。
ふだん、寄り道もせず土地の名物も頂かず、
ひたすら「神社へ行って、帰ってくる」の繰り返しなんで、
たとえ県外の遠出であろうと、残るのは神社へ行けた達成感のみ。
だからこうしてたまに観光地へ行って大勢の観光客にまぎれて歩いたりすると、
「旅しました」感がすごいです。
神社目指して歩いている時のワクワクとは、また違った楽しさがあります。
火伏せの神、秋葉神社。
秋葉神社の祭神である火結神は、火の神であり火難除けの神様。
集落の防火を祈念して建てられており、
秋葉神社の祠は、市内に60か所近くもあるのだとか。
宮川沿いを歩く。
高山といえば、有名なのが朝市です。
陣屋前と宮川沿い(高山市下三之町)で毎日開かれる朝市では、
新鮮野菜や手作りの漬物、民芸品など並び、観光客はもとより地元の人の利用も多いとか。
起源は、陣屋前が大正時代、宮川は江戸時代にまでさかのぼり、
養蚕農家による桑の葉売り(「桑市」)がもとになるのだそう。
ここ宮川の朝市は、鍛冶橋から弥生橋まで約350メートルにわたって露店が並ぶそうなので、
その光景を是非ともこの目で見たかったなあ。
奈良の春日大社もそうだったけど、高山も外国人観光客が多いのねー。
どこ見ても外国人の姿。
いつもは人のいない神社ばかりだから、境内の写真オンリーで自撮すらしない。
(そもそも目的は神社の写真をとることだし。)
でも「旅」となれば少しは自分も撮っておきたいわけで、
これだけ人がいると気軽に写真をお願いできるのでうれしいです。
といっても外人さんだらけなんで、頼む相手も外国人。
カメラを手に笑顔で「プリーズ」(*゜▽゜)。
これでどこの人だろうと100%通じます。(笑)
そんな中、スペイン語を話す女性の団体さんに遭遇。
ひっさびさの西語。
意外と覚えてるもんだなーとちょっと感動しつつ、写真をお願いする。
ここってほんと観光地なのね。
満開の桜をみて、古い街並みを歩いて、神社でほかの観光客とお話して・・。
いやぁ、楽しすぎます。
高山っていいな。
時間の都合で、食事(コンビニおにぎり)は移動車内ばかりでしたが、
食べる事にはそれほど重きを置いていないのでそこは気にならない。
おや、これってさるぼぼよね。
さるぼぼと言うと、私の中ではコレなんだけど・・
可愛いから、まあいいか(笑)。
高山の町の中心に位置する宮川と、鍛冶橋。
橋の欄干中央におもしろい像が立っていました。
その名も「手長像」、「足長像」。
素戔嗚尊と結ばれた奇稲田姫の両親とされている、足名椎と手名椎を具象化彫刻したもの。
なにやらユニークなお顔で、思わず笑ってしまいました。
JR高山駅(工事中)。
行きとおなじく、ワイドビューひだに乗り名古屋へ帰ります。
できれば一泊二日ぐらいでじっくり滞在したかったなー。
飛騨古川のほうも行きたかったし。
青空と陽気にさそわれて訪れた飛騨。
とても楽しく、充実した一日となりました。
近いようで遠いところですが、またいつか来れるといいな。