水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

三輪山 登拝 <奈良県桜井市三輪>

2018-03-14 | ├ 奈良(ひとり旅)

 

蒲郡・岡崎記事の途中ですが、
2017年春に引き続き、
2018年3月13日、二度目の三輪山登拝をしてまいりました。

 

 

 

 

 

 

昨年の、3度目の大神神社参拝記事もまだ掲載前だけど、
春の陽気に誘われて、4度目の三輪さんへ。

 

 

一般的な神社では、拝殿の先に本殿があるのが基本で、
参拝客は拝殿の前に立ち、
本殿(の中にある御神体(=神が降りてくるための依り代))に向かって
手を合わせています。

通常、その御神体を目にする機会などなく、
本殿に近づくことすら出来ない場合が多いです。

 

 

しかし、ここ大神神社には本殿がありません。

拝殿の向こうにあるのは、神体山である三輪山です。

その御山に登拝するということは、
本殿の中の御神体に触れるようなもの・・と個人的には思います。

とてもとても有りがたく、かつ畏れ多いこと。
究極の、参拝の形ではないでしょうか。

 

 

だからこそずっと、登拝はできないと思っていましたし、
以前も記事にしたように、
「近年まで禁足地だった御神体(神体山)に土足で登る」
という事への大きな抵抗がありました。

 

 

それが、この数年各地の神社を詣でるうちに、
神奈備や神さんに対する意識の持ち様、認識に少しずつ変化が生じ、
「入山を許された神体山に登拝すること=御山に坐す神さんにお会いすること」
であると思うにいたり、
昨年、初参拝から3度目にして三輪山登拝を決めたのでした。

 

 

ただし、最終的な判断は、現地でしようと思いました。

登拝入り口を前にして、改めてそこで自分に問いかけ、
少しでも迷いがあればやめようと。

でも実際この場に立ったら、
御山に入らせていただくという気持ちに
少しも揺らぎは出てきませんでした。

 

 

登りつめたその先に神さんがいらっしゃるというより、
御山そのものが神さんなので、
一歩足を踏み入れたらもうそこが神聖なる場所。

山にある小石や草木の一本まで、神が宿っています。

水分補給以外の飲食はもちろんのこと、写真撮影も厳禁。
御山の中の様子を口外するもの宜しくありません。

なので、登拝時の詳細は記事にできませんが、
昨年も今年も、
とても素晴らしい時間を過ごせたという事だけ記しておきます。

 

 

なお、ちょっとしたハイキング程度ではなく、結構な登山となります。

登山道は急な登りが1時間ほど続き、足元は石がごろごろ、
木の根が複雑に絡み合い、途中で息が上がってきます。
間違ってもヒールのある靴で登ろうなんて思わないように・・。

ちなみに入口に置かれている杖を持って入山したほうが絶対いいです!
疲労軽減および膝への負担軽減のためにもおすすめします。

(杖の長さは様々ですが、
“自分の脇の位置”ぐらいまでの高さのものがベスト。)

 

 

神社の公式サイトには、
往復で2~3時間みておくと良いと記載してありますが、
私の場合は、登り50分・下り40分の、合計1時間30分ほど要しました。
(行きは途中で2~3回、一息つく程度の休憩をはさんでいます。)

ゆっくり上り下りするなら、
片道1時間(往復で2時間)は見ておいたほうがよろしいかと。

ただ、山ガールじゃないと無理!ってわけではなく、
まったく山慣れしていない自分でも順調に登下山できました。
(翌日の下半身全体の筋肉痛は結構なものですけど)

また、山に女性一人でも平気なの??と思われる方がおられるかもしれませんが、
平日でも度々他の登拝客とすれ違いますし、
年齢層も20代から60代ぐらいまで幅広く、かつ女性一人率がとても多かったです。

 

 

そうそう。

登拝前の神職さんからの説明時に、
「これは登山ではなくお参りです。道中ほかの参拝客とすれ違う時に、
登山でよくある“こんにちは”などの声かけは、極力しないで下さい」
という注意がありますが、
それでもほぼ100パー“こんにちは”と言われます。

言われるとやはり、こんにちはと返してしまうのが人の常で・・。

お題目を唱えながら登拝している方からの苦情だそうですが、
なかなか難しい問題ですね。

 

 

うぐいすの声と水のせせらぎ、足元をひらひらと舞う蝶、
こもれび、青空・・。

山中で体験した不思議な感覚や出来事については伏せますが、
登拝して本当に良かったと心から思いました。

登りきった頂上の磐座群の周りで暫く過ごしたあの時間は、
何ものにも代えがたい、尊いひとときでした。

 

 

そして今回改めて思ったのが、
自分は木と磐がほんと好きなんだなーということ。

天に向かってそびえる木々や大樹、古木。
そして、
三輪山の頂上で日の光に照らされる磐座群を眺めながら、
岩肌に日が当っている様子を見ていると、
何だかものすごく幸せな気持ちになるというか。

あーいいなあって心底感じられて、いつまでも眺めていたくなる。

木陰の磐もいいけれど、日光の下の磐はもっと好きです。

日なたの大岩にこうも惹かれる理由はわからないけど、
懐かしさと安心感、幸福感でいっぱいになる。

 

 

2017年の初登拝時、
下山した瞬間にまた登りたいと強く思い今年もお邪魔した次第ですが、
今回もかわらず、あたたかくて優しい三輪さんでした。

おそらく今後も、この時期に年イチくらいで登拝すると思います。

 

三輪の神さん、どうもありがとうございました。 

 

 


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