水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

若狭姫神社 <福井県小浜市遠敷>

2020-02-18 | ├ 福井(ひとり旅)

 

福井ラスト。

 

 

 

 

 

若狭彦神社をあとにして、駅方面へ戻ります。

 

 

 

 

天気はいいし景色は最高だし、
やっぱ徒歩旅はいいなー。

知らない土地を歩くって、本当にたのしい。

 

 

 

 

おもむろに、鐘楼が登場。

 

 

県指定文化財の銅造梵鐘だそうです。

 

 

思わぬところで文化財に出会えると、嬉しさ倍増です。

 

 

 

 

若狭姫神社の社頭にとうちゃく。

 

 

 

ここから駅まで徒歩10分ほどなので、
公共機関で来る場合、通常、参拝はこちらが先になるのかな。

 

 

境内を囲むように流れている水路は、
「若狭の御神水」と呼ばれている前川です。

 

 

さすがに水の中に入るわけにはいかないので、
神橋を渡って禊完了。

注連縄や鳥居、水路など、神域と常世の間に存在するものは、
禊の水、結界といった意味を持つと考えれば差し支えありません。

 

 

一の鳥居

 

 

豊富に水をたたえる手水舎。

 

 

 

参道左手には、遥拝所が設けられていました。

 

 

若狭彦神社 遥拝所

 

 

元宮である白石神社の遥拝所。 

 

 

楼門随神門)(県指定有形文化財)

 

 

若狭彦神社に引き続き、素晴らしい楼門です。

 

 

あぁ。だめだ素敵すぎてクラクラする(笑)。

時間はもう16:30ですが、
薄暗さを感じさせないほどの清浄さ。

 

 

 

こちらも同じく吉祥八人が鎮座しております。

 

 

上社・下社は、元寇防御の祈願成就の御礼として、
鎌倉期に造営が行われましたが、
八体が対面するというこの珍しい様式は、
当社が唯一であったと言われているそうです。

 

 

門越しにみる景色って、なんでこうもステキなのかしら・・

 

 

頭上の釣り灯籠は、いずれも天保12年製作のもの。

優美で繊細な釣り灯籠ですね。

 

 

 

文化元年作の扁額。

 

 

 

楼門内より。

 

 

そして、こちらも神門前にスペースが。

あーいいわこれ。

 

 

 

神門(県指定有形文化財)

1803年造営。

 

 

 

御祭神:豊玉姫命

 

 

 

 

神門前に、私好みの2つが立てかけてありました。

向かって右は、1803年造営の神門の屋根の鬼板です。
わーい。手の届くところに鬼板がっ。(☆ω☆)

 

 

左は、本殿屋根の一番高いところの両端に飾られていた鬼板。

 

 

寺社建築でよく見かけるこのハート型は、猪目(いのめ)という文様です。

その名の通り、イノシシの目に由来し、
強い獣の眼力で、厄を退け福を招くとされ、
日本では古来より寺社の建築装飾に多く使われています。

実際は尖ったほうが上に来るので、
ハートというよりは桃ですね。

 

 

 

若狭姫神社で特筆すべきは、
やはり、社殿左手にそびえる千年杉(県・天然記念物)でしょうか。

 

 

幹周6. 0m、樹高30m、樹齢約500年。

色んなところで杉を見てきましたが、
こちらも御神木と呼ぶに相応しい、素晴らしい巨樹です。

 

 

今にも動き出しそうな、生命力に溢れたお姿。

 

 

神門内にあるのでこれ以上近寄ることはできないけれど、
日暮れ時のひんやりとした境内にあって、
巨樹が発する熱のようなものがヒシヒシと伝わってきます。

 

 

こういった歴史の生き証人と対峙すると、
しばしば感情のようなものがこちらに流れ込んできますが、
リアルに古木と話せたらどんなにいいかと、
いつも本気で思ってしまいます。

 

 

 

本殿(県指定有形文化財)

1802年造営。

 

 

 

神門右手、玉守神社

御祭神:玉守明神

 

 

潮盈珠・潮乾珠を守護するお社です。

 

 

能舞台

 

 

本殿右手にある、オガタマの木。高さ18.50m、胸回り2.08m。

明治期に、京都御所より拝受、植栽されたそうです。

 

 

 

この公孫樹は、別名:枝垂れ銀杏。

 

 

枝の下から豊富な乳根が垂れ下がっているので、乳神様と呼ばれています。
安産祈願の霊験あらたかな御神木。

 

 

 

中宮神社

 

 

御祭神:玉依姫命

 

 

御祭神(豊玉姫)の妹神さんを祀っています。

 

 

 

日枝神社

 

 

御祭神:大山咋神
相殿神:夢彦神・夢姫神、宗像神、愛宕神、琴平神、稲荷神

近隣の神社の御祭神が合祀されているんだと思いますが、
夢彦神・夢姫神という神名は初めて聞きました。
その名の通り、夢を司る神さんなんでしょうかねー。ステキ。

 

 

 

もひとつ、手水。

 

 

桂の井という名の神水です。

 

 

 

どこ行っても、
水に引き寄せられ、癒される。

 

 

 

この立派な石燈籠は、神社前の道(鯖街道)に沿う
音無瀬川の下流100メートルに位置する丹後街道にあったもの。

昭和40年代に、交通事情により境内へ移築したそうです。

 

 

かつては常夜灯として、道ゆく人々を見守っていたのかな。

木も灯篭も、ここでゆっくりと余生を送っているんだね。

 

 

楽しかった福井旅もそろそろ終わりです。

若狭彦神社に惹かれて訪れた小浜ですが、
参道に巨樹に基壇にと、予想以上の宝に出会えた参拝旅となりました。

 

 

光と癒しに満たされた一日は、
3年近く経った今でも鮮明に心に残っています。

 

 

 

新緑の季節に、また会いにいきたいなあ。

 

 

若狭の神さん、ありがとう。

 

 


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