宅建のススメ 実践編その②。
<暗記ものを後回しにしない>
宅建試験は丸暗記じゃ絶対にムリで、
いかに「正しく理解できるか」がまず重要かと思います。
(自分が本当に理解しているどうかは、過去問などを何年分も解きまくるうちに、
おのずと分かってきます。)
正しく理解した上で、数字などの暗記モノをやる。
自分もそうでしたが、
・三大書面(媒介契約書・35条書面・37条書面)
・法令制限
・税法
あたりは、ついつい後回しにしたくなる暗記モノでした。
でもだからこそ、試験間際のラストスパートで一気に丸暗記!!ではなく、
早いうちから頭に入れる作業を繰り返すことが重要ではないでしょうか・・。
せめて、大手予備校などが主催する公開模試までには、
暗記モノも網羅している状態で挑めるのが理想かなと思います。
そうするとその後の勉強がとてもラクになるし、
模試から3週間~1ヶ月後の本試験まで、
その状態を維持しながら勉強を続ければ、
本番を迎えるころには、過去問や予想問を「自分のもの」に出来ているはず。
その上で、
直前期に、法改正・統計・暗記項目(法令・業法)などを
再度やり込むことが重要だと思います。
直前の丸暗記でいいのは、せいぜい統計ぐらいじゃないでしょうか。
<以上/以下・超え/未満>
以上・以下のトラップ
数字関係で、数字そのものと同様、いやもしかしたら、それ以上に重要なこと。
“以上ならその数字を含むが、超えなら含まない。”
この意味自体は小学生でも分かることですが、
問題はその数字が、『以上』だったか、『超える』だったか?ということ。
『階数』は以上/以下が多く、『m、㎡は』超え/未満 なことが多いですが、
必ずしもそうじゃないので、そこを確実に覚えないと、
せっかく数字を覚えてたのに得点できなかった・・という残念なことに。
たとえば、
市街化区域で行う1,000㎡未満の開発行為は、知事の開発許可が「不要」
( →「1,000㎡ちょうど」なら、許可が「必要」になる。)
準防火地域にある1,500㎡越えの建物は、「耐火」建物にしなければならない
( →「1,500㎡ちょうど」なら、「耐火/準耐火」建物 のいずれかにしなければならない。)
※上記は2019年試験当時での認識です※
などのように、「ちょうど」で区切ると、導かれる答えが変わってくる場合がある。
数字ばかり見ていると、うっかり間違えてしまいがちです。
そしてその“うっかり”を突いてくる問題の出し方をよくしてくる。
てか、あえてそこを狙って引っかけてきます。(いじわる。)
はじめのうち、よくコレに引っ掛かりました・・
なので『以上(以下)なのか、超える(未満)なのか?』には、相当注意して、
確実に覚えなければいけないと思います。
<ミス・うっかり >
根本的なこと
『以上・超える』の間違いもそうですが、
実はもっと基本的なこと・・。
「正しいものはどれか?」と聞かれているのに、
「間違ったもの」を答えてしまうという、
もう、解ける解けない以前のミスをおかすことがあります。
「間違っているものは幾つあるか」 → 正しいものの数を答えてしまう
「違反しないものはどれか」 → 間違ったもの(違反するもの)を答えてしまう
・・・などなど。
解いているうちに、ついうっかり忘れてしまうんですよね。
これも、答練の初期に何度これをやったことか・・。
問題用紙に、分かるようにマークしても記入しておいても、間違えたりする。
これも、答練くりかえして訓練するうちに、
しっかり注意できるようになっていくはずです。
見直し必須
マークシートの塗り間違い。あるんですよー結構。
私、本試験でこれやりました。(笑)
試験は2時間なのですが、私はたいてい30分ほど時間が余るので、
本番でもゆっくり見直しをしていたところ、
3問も塗り間違えておりました・・。なんということでしょう。
自分が問題用紙にメモった答えと見比べながら、
目ん玉かっぴらいて ( ✧Д✧) カッ!! 訂正しましたよ。ええ。
自分で自分が信じられなかったです。何故に??って。
一瞬、時が止まったかと思ったほどです(笑)。
ほんと、見直しって大事。
全50問を2時間でやるということは、
1問あたりにかけられる時間は、2分半程度。
短いっちゃ短い。
ですが、余裕なくても見直しだけはするよう
留意したほうがよいと思います。
<自分に合ったやり方で>
最後に、勉強の仕方は人ぞれぞれということで、
どれがベスト、どれが正しいとは断言できません。
暗記の仕方も様々でしょう。
(個人的には昔からゴロ合わせ的な覚え方が合わないため、
いっさい行いませんでした。)
私は、何でもまず「ノートにまとめる」ことで頭が整理&覚えられるタイプでして、
今回も同じく、テキストやら資料やら複数のものを一つにまとめて、
「オリジナルのテキスト1つ」を作りました。
内容量が膨大なので、PC上で作ったワード文書をpdfに落としたものを、
ipadに移して持ち運び。
さらに表や図解など、視覚的に覚える派なので、
これも多用しました。(ネットでちょどいい表や図が拾えなければ、
自分でイラレかフォトショでテキトーに作る。)
昔からそうなんですが、問題を解いていて、
どーしても答えが思い出せないものがある場合、
頭に浮かぶのは、それが書かれたページそのものなんですよね。
文字だけが、ただポンと浮かぶんじゃなくて、
たとえば自分が書いた図、表、あるいはノートそのものがまず目の前に現れて、
頭に浮かんだノートを見ながら、ページをめくりながら、
書いてある文字を読んでいく。
もちろん前提として、全てふつうに頭に知識として定着してるんですが、
どうしても思い出せないものを追っていく場合は、
そうやって、ブツが「画面」「画像」として出てくる。
おでこの15センチ前あたりで、テキスト開いてる感じです。
(私もそうですが、珠算を習った人なら、
暗算するときに頭の中に浮かんだそろばんを動かせますよね。
あんなかんじです。)
・・ちょっと脱線しましたが、
そうやってテキストが出来たら、
要所を黒塗りしたものを同時に作成して、覚え用にする。
これで一通りの理解や暗記を繰り返して、
過去問や予想問、模試などで得た知識や間違いの訂正などがあるたびに加筆修正をし、
知識の抜けを潰しながら、上書きと定着を確実にしていく。
あと、普段はフルタイムで仕事をしているため、帰宅後は家事+αで精一杯。
まとまった勉強時間が取れるのは週二日のオヤスミ時だけ・・。
なので、通勤の電車内やお昼休憩などの
スキマ時間を大いに活用しました。
(「時間が無い」は言い訳で、時間とは作るもの。)
・・以上が、今回の試験で私が実践していたことですが、
何かのお役にたてれば幸いです。(^∀^)
<おまけ>
以下は、自分が使用した市販テキストと、
理解が一気に深まった動画です。(たぶんこの動画がなければ47点は取れなかった。)
(あくまで私個人の感想です)
【テキスト】
・スッキリわかる宅建士(TAC出版)
・民法がわかった(法学書院/田中嗣久 著)
【問題集】
・パーフェクト宅建のベーシック問題集(住宅新報出版)
・パーフェクト宅建の直前予想模試(住宅新報出版)
【動 画】
・宅建動画の渋谷会(佐伯 竜 先生)