暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

教育

2018年06月20日 | 古民家

 教育は誰にでも平等に与えられるべきだと思います・・・でも、世界に目を向けると・・・

環境や社会がそれをゆるさないような情勢があります・・・

子供は無垢で素直で天真爛漫で・・・その場の環境でいろんな方向性が決まってきます・・・

自分の意思や考え方もありますが・・・幼い頃は、より環境が大切になってきます・・・

環境の良い所で子供を育てたい・・・健康で素直にのびのびと育ってほしい・・・

多くの親がそう願っていると思います・・・しかしその親は、そのような環境で育って来たのでしょうか?

育て方が解らないのはどの親も一緒で、不安や葛藤があって当たり前です・・・

そこには自分を育ててくれた親・・・地域の人達・・・手助けをしてくれる・・・

相談に乗ってくれる人達がたくさんいます・・・

でも、多くは孤独に悩みを抱え込んだり・・・一人で、もがいたり・・・

自然と扶助を求める事が出来る地域造りが壊れてしまっているのが現状だと思います・・・

時代が移り・・・子育ての姿も様変わりしてきました・・・迷信のような子育てが・・・

現代では通用しない事・・・間違っていた事もあるようです・・・

親やおばあちゃんの手助けが自分の思うようにいかないかもしれません・・・

でも・・・子や孫・・・ひ孫を思う気持ちは、自分の子供を愛する気持ちと、大きさは同じだと思います・・・

古民家の暮らし・・・環境と向き合った暮らしは、人が生きていく力を育て・・・

人と関わりあって住み継ぐ事で・・・子供の育みもそうですが・・・

人として自分をも育ててくれる環境つくり・・・地域造りになるのだと思います・・・

人として大切な学びの場は・・・暮らしの中で育まれて行くべきだと想います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

慣れ

2018年06月19日 | 古民家

 遥か昔から動物や植物はその場所の環境に合わせて進化してきました・・・

解りやすく言えば・・・キリンの首が長いのは・・・

他の動物が食べられないような高い場所の草を食べようと首を伸ばし続けた事で・・・

長い首に進化しました・・・

ユーカリの葉っぱは、そこそこ毒なのですが、コアラはおいしそうに食べます・・・

動きが鈍く、自分を守る術が無いので・・・食べ物を取る事が出来そうになかったので・・・

誰も食べない毒の葉っぱを食べられる、丈夫な体に進化しました・・・。

人も環境に合わせて進化・・・?・・・慣れてきます・・・良くも悪くも・・・

特に、においの慣れはすごいと思うのですが・・・

タバコを吸わない人は、吸った人が近くを通っただけで、すぐ気がつきます・・・

動物を飼っていない人は、家の中で飼っているお宅に行くと・・・

その動物独特のニオイがすごくになります・・・

トンコツラーメンを初めて食べる人は・・・その強烈なニオイで食べる気にならないと思いますが・・・

一旦食べ始めるとそれが病みつきになってしまいます・・・(トンコツを否定しているのではありません)

一般的に臭い!・・・と言われるニオイの方がすぐに慣れてくるような気もします・・・(個人的な見解です)。

世界には昔ながらの生活を今でも変わらず続けている国の人達がいます・・・

それを不便とは感じず・・・幸せに暮らしているのだと思います・・・

文明が人を育て・・・進化・発展させてくれたのだと思いますが・・・

それが、人を滅亡に向かわせるものにも、なると思います・・・・

突然歴史から姿を消した「ムー大陸」なんて言うと、古いと思われるかもしれませんが・・・

求め続ける事で・・・すべてが良い方向に向かう事ばかりではありません・・・

慣れ親しんで、それが普通だと感じる危険性・・・慣れが引き起こす紙一重の危険性・・・

立ち止まる勇気・・・原点に返る勇気が・・・そろそろ必要なのかな・・・?と・・想います。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蔵・倉・庫

2018年06月18日 | 古民家

 日本の風景で欠かせないものに、田園風景があります・・・

瓦屋根もそうだと思います・・・甍の波と・・・と言う歌にもあるように、瓦屋根は特徴的な街並みを造り出してくれます・・・

それ以外にも、「蔵」が立ち並ぶ姿を、思い浮かべる方もいらっしゃると思います・・・

豪商や豪農の人たちが防火や防犯の用途から造り始めたようですが・・・

火事の多かった時代に、大切な家財を守るために幕府が推奨して多く造られるようにもなったそうです。

土蔵・・・木の柱や梁で構造を造って、土と荒縄・竹などで厚く塗り固めた上に、漆喰で仕上げた建物です・・・

     主に大切なものを保管するのが目的でした・・・

倉・・・・造りは同じですが、保管するものがお米や穀物類になります・・・

庫・・・・少し簡素な造りにもなりますが・・基本は同じ構造で、主に車や書庫として使われます・・・

「くら」は元々食物を保管する場所でしたが・・・生活の変化で、先に書いたような用途に分かれていきました・・・

裕福な人たちが造り出したものから、少しづつ庶民ににも浸透して・・・街並みを形成するようになりましたが・・・

その建築には費用と手間・・・時間もかかる事もあって、コンクリートやプレハブの倉庫に変わっていきました・・・

今でも地方では新しい蔵が建てられる事もありますが・・・その技術を継承するだけの・・・

その技術で生活を支えるだけの仕事量は無くなってきています・・・

多くの蔵は立派な材料と、伝統技術があって初めて造ることが出来る建物ですが・・・

保管する用途で以外の技術で・・・「蔵印」と言う、妻側の家紋や屋号の装飾・・・

入り口に見られる鳥居のような装飾に「鏝絵」と言って、漆喰で塗り上げたレリーフのような装飾・・・

「黒漆喰」のように風格・格式を高めるような仕上げ・・・職人の腕の見せ所がいろんな所に生かされています・・・

これからの住宅は、100年住宅200年住宅と言われて・・・

長持ちするような住宅作りを推奨して、その仕組み作りもしているようですが・・・

中古市場にそこまで動きがなく・・・建売がまだまだ作られ続けているようでは、その取り組みもどこまで進むのか・・・

疑問に思うところもありますし・・・つじつま合わせのような部分が見て取れるような気がします・・・(個人的な見解です)

蔵を改修して住まいにしている方もいらっしゃいます・・・

循環可能な環境にやさしい住まいで・・・100年以上、十分に住み続けられる住まい・・・

良い住まいとは・・・?もう一度じっくり勉強してみてはいかがでしょう。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

垣根の無い

2018年06月17日 | 古民家

 各地で田植えが始まっています・・・

雑草が生えて・・・カラカラに乾いた寂しげな景色から・・・

水が張られた田んぼは、息を吹き返した様で・・・

これから夏に向かい・・・水田には、青々とした稲が元気良く伸びていく姿を見る事が出来ます。

 

田園風景を見られる事が当たり前のような今ですが・・・農家さんの高齢化や跡継ぎが居なくなっている現状では・・・

この先何年、この景色が続くのかとても心配になります・・・

建築で活躍する職人さん不足も、以前からお話ししているように・・・その後継者が少なくなっています・・・

お米を作っても赤字・・・ブランド米を作り出さないと食べていけない・・・

でも品種改良は短期間で出来る訳ではありません・・・ブランド米もあまり増えすぎれば、価格競争になってしまいます・・・

野菜も不作が続いて値は上がったりしていますが・・・ブランド野菜で工夫している方々もいらっしゃいます・・・

 

話しは飛んでしまいますが・・・伝言ゲームの面白さは伝えて行く人数が増えると、大きく内容が変わって伝わる所です・・・

文化の継承や口伝など・・・歴史がどこかの時点で食い違ったり・・・反対の意味になってしまったり・・・

人が伝える事の曖昧さが、良く解るような気がします・・・

技術の継承は伝言ゲームではありません・・・長い年月をかけて修行し、体に染み込ませて覚える事で正しく伝えられ・・・

個人の努力でさらに良いものになって行きます・・・それを同じように、次の世代に伝えては来ましたが・・・

その流れが細く頼りなくなってきました・・・

農業の現状は深刻で・・・親から子供へ継承されてきたものは・・・建築のそれよりも危うい世界になっている気がします・・・

でも・・・親が代々継いで来たから自分もやっている・・・そんな時代では無くなってきています・・・

サラリーマンの子供が農家になったり・・・酒蔵の蔵人・・・杜氏になったりしています・・・

女性の営業マン・・・女性の現場監督・・・女性の宮大工・・・・・など・・・

魅力ある仕事造りがもう少しうまく発信出来れば、いろんな可能性が見えて来る気がします・・・

視野を広く・・・固定観念の無い柔軟な考え方で・・・少しのきっかけが、解決の糸口になるのかなと想います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

育む

2018年06月16日 | 古民家
神戸牛…前沢牛…松坂牛…飛騨牛…

ブランド牛は数あれど、その大元の牛は1頭の牛から始まったと聞きました…

育つ環境や、食べ物で大きく性質が変わるようで…

土に混ぜる肥料…水の与える量の調整で、野菜とは思えないほど甘い野菜が育ったり…

飼育小屋の環境や餌の工夫で柔らかな肉質にもなります。

育つ環境が大切なのは、動物も植物も同じです…



森の手入れで環境が変わり…育つ木の性質が良くも、悪くもなります…

手入れがされていない暗い森は…

人が一日中薄暗い部屋の中で過ごして、気持ちも落ち込んで…

淀んだ空気の中で、身体の芯や心まで冷えきってしまうような感じでは無いかと思います。



食育があるなら、木育、住育もあります…

人が体に取り入れるものが、成長にはとても大切なことは解りますが…

住まい方が、どれだけ育みに影響するかはあまり考えられて来なかったと思います…

大家族が、生活する為に皆んなで働き、学び…

毎日がいつも一生懸命だった頃…

生きているだけで良かったと思える時代でした…

全て昔が良い暮らしだったとは言えませんが…

住まい方で、環境や体にどれだけ影響があるのか…?

住まい方の変化で楽しめる暮らし…そんな事を考えさせてくれるキッカケになります。

赤ちゃんは0から始まり、さまざまな環境で育ち…

無限の可能性があると言われています…

正解はありませんが…多くの選択肢を用意してあげられる環境造りを、自分達がしてあげられたらと想います。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする