暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

家歴

2018年06月25日 | 古民家

 ・・・昭和25年以前は建築基準法が今のように決められていなかったので・・・

伝統的な工法として、職人さんにその技術は伝え続けられて・・・

日本の気候にあった・・・地域の環境に合わせた造りとなって、大切に守られてきました・・・

(前身の基準としては大正8年に市街地建築物法が制定はされていました)

庶民の建築は資料が少なくて・・・建築の構造などが詳しく解らない部分も多いようですが・・・

社寺仏閣の技術は6世紀頃の仏教伝来と同時に中国から伝わり・・・日本独自の進化もしてきました・・・

土に木の棒を埋めて柱にしていた造りから・・・石の上に柱を建てる造りになったり・・・

高温で土を焼いた瓦で屋根を葺くようになって・・・雨漏りしにくい造りになったり・・・

1300年もその姿を残す、法隆寺の5重の搭など・・・数千年前の技術が今も残されています・・・

特殊な技術の社寺仏閣の造りですが・・・1300年何もしていない訳では無くて・・・

途方も無い金額と手間と材料を使ってメンテナンスはされています・・・

組まれている物を一旦バラバラにして・・・痛んでいる所を取り替えて・・・また同じように組み直す・・・

木組みで造られているから出来る技術です・・・伝統工法が残されているから出来る技術です・・・

一般住宅を同じようには語れませんが・・・1代で壊してしまう建物では無く・・・

1家族だけが住み続けなければいけない建物では無く・・・住まいとは・・・

地域で大切に守り・・・沢山の人が住み継いでいく事の出来る住まいであれば良いと考えています・・・

良い材料で・良い技術で・ちょっと贅沢な造りの建物がちょうどいいのかな・・?と思います。

住まいの状態・状況が解るインスペクションなどが始まっていますが・・・「家歴」?

建物の住まい手・・・修理履歴・・・どんな造りで・・・どんな歴史があったのか・・・

古くて立派な住まいには必ずそんな逸話・・・?話が付いてきます・・・

住まいに対する見方が、少し変わるお話は・・・住育などで勉強してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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2018年06月24日 | 古民家

 知らない事を知ろうとする「欲望」・・・・(言い方がいやらしいですが・・・)

こだわり無く、いろんな事に興味を持って・・・

貪欲に知ろうとする前向きなのが、日本人の特徴だったと思います・・・

毎回・・・古すぎますが・・・鎖国の時代・・・貿易しちゃダメ・・・宗教信じちゃダメ・・・

外国に無断で行っちゃダメ・・・

ダメと言われれば、知りたくなるのが人の性・・・・・

時代背景もありますが・・・特に、縛りが厳しかった時代・・・

200年以上も文明が止まっていた事が、余計に知識を求めていたのかもしれません・・・・

知らないことが無いくらい情報が溢れた時代に・・・貪欲に物事を知ろうとする意識は起きるのでしょうか?

電気の無い時代の生活を体験したり・・・農作業を授業で取り入れたり・・・

そんな学習があるので、昔の生活を全く知らない子供も少ないと思いますが・・・

欲望と言えるほど真剣に知りたいと思ってはいないかもしれませんし・・・

黒船を見たような衝撃的な出来事は今は無いのかもしれません・・・

物が溢れて、生活のいろんな部分が無理しているような社会・・・そう感じるような教育や・・・

何が正しくて、何が間違っているか・・・多くの知識や情報を、ただ受け入れるだけでなく・・・

判断出来る力を身に付ける・・・それが大切になってきているのではないかと想います。

 

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2018年06月23日 | 古民家

 梅雨・・・・・しとしと降る雨の音・・・葉っぱや地面・・・水溜りに落ちる雨の音・・・

どれも、この時期らしく・・心地よい響きだと思います・・・

それでも、夜・不意に目が覚めて・・・雨垂れの音が気になると、なかなか寝付かれなくなる時もあります・・・

都市部の密集した住宅街では・・・音のトラブルが頻繁に取り上げられています・・・

エアコンの室外機・・・給湯器・・・部屋の中から聞こえて来るTVや話し声・・・

最近では省エネ機器の低周波の問題も起きているようです・・・

旅行先で、なれない布団やベッド・・・聞きなれない音で、眠れない経験をした方も多いと思いますが・・

風の音・・・虫の鳴き声・・・川のせせらぎ・・・打寄せる波の音・・・

自然の音で不快になるようでしたら・・・かなりストレスが溜まっているのでは無いかと思われます・・・

話はそれますが・・・「ウグイス張り」・・・京都二条城の床がいい感じに鳴る、風情のあるお話です・・・

元々、鳥の鳴き声のように、床の構造を工夫していた訳ではありません・・・

経年変化で収縮した木材と金属部分が、スレあったりして鳴くようになりました・・・

一般家庭でしたら、すぐにクレームになるところです・・・床下にもぐって隙間をなくす加工・手直しが必要です・・・

風情と感じるか・・・手抜き工事と思うか・・・どのようにお考えになりますか・・・?

人それぞれの受け取り方があります・・・人工的なものより・・・自然のもののほうが不快には感じられにくいと思います・・・

人工物に囲まれた暮らし・・・・・どんどんストレスが溜まる一方ですね。

 

 

 

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贅沢

2018年06月22日 | 古民家

 一生に一回は自宅を建てる・・・一国一城の主になる・・・

そんな言葉が出始めたのはいつ頃からなのでしょう・・・・・?

戸建てを持つことに意味を持たないと思う方・・・賃貸のマンションで十分

いつでも新しいお家に住めるし・・・汚れても、次に移ればいいし・・・

中古を安く買って、自分の思うようにリフォームして自分らしく暮らしたい・・・

いろんな暮らし方・・・住まい方・・・建物に対する考え方が変わってきました・・・

空き家が目立つ・・・建物が供給過剰になっているのです・・・

それでも、新築は建ち続けています・・・古民家や中古の家を買ってリフォームするより安く・・・

手間いらずで、ある程度の期間は快適に暮らせるからなのでしょう・・・・

地震や洪水・・・土砂崩れ・・・・一生に一度の住まいが一瞬で無くなる思いをしたくない・・・

手抜き工事で泣き寝入りしたり・・・・戸建てだけでなく・・・マンションでもそんなことがありました・・・

日本の古民家は一つの家系が住み続けて来た場合が多かったのですが・・・

その中には古い家の一部を他の家に使ったり・・・移築して改修したりと、再利用する事も多くあって・・・

住まいを新築すると言う贅沢は、ある程度裕福な家庭でしか出来ない事でした・・・

多くの人が野菜やお肉のように家を買う時代・・・・そんな考え方も少しづつ変わりつつあると思います・・・

暮らしの中で少しづつ自分らしい住まいになる喜び・・・そんなハーフビルドの住まいも良いですね・・・

賃貸マンションでも自分らしい暮らし方は出来ますが・・・自然を感じる暮らしは難しいと思います・・・

贅沢な造り・・・伝統技術の手仕事で造られた住まい・・・二度と手に入らない・・・そんな住まいを・・

自分の好きなように手を入れて・・・自分らしい暮らし方が出来る・・・

今、この時にしか出来ない・・・とても贅沢な一国一城になると想います。

 

 

 

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知恵

2018年06月21日 | 古民家

 柳のように揺れて力を逃がす・・・力に抗わない・・・

頑丈な箱を作って力に耐える・・・力に対抗する・・・・

建築基準法は、力に対抗する仕組み作りをしてきました・・・

話は変わりますが・・・「太陽と北風」・・・・

話の内容は皆さん知っていると思いますが・・

太陽と北風が、旅人の上着を脱がす事が出来るのはどちらか・・?競争をしました。

結果は、力まかせの北風くんは風をおもいっきり吹き続けましたが・・・・上着を飛ばす事は出来ませんでした・・・

太陽くんはポカポカと暖かい光を浴びせて、自然と上着を脱ぐようにしました・・・寒さよけの上着は必要なくなり・・・

旅人は着ている上着を脱ぎました・・・。

少し違うかも・・・そう思われる方もいるかもしれませんが・・・

人が自然の力に勝とうとか・・・制御しようとか・・・管理しよう・・・

そもそもそんな事は出来ないと思います・・・そんな考えが間違っていると思います。

自然を恐れていた時代・・・その力を認めて受け入れ・・・それらに暮らしを合わせていました・・・

環境が変わり、技術が進歩して・・・抗うすべを手に入れた事で無理が出てくるのは目に見えています・・・

山を切り取って道を開き・・・川や海を埋め立て町を作って・・・土を盛って住まいを建てたり・・・

先人が長い年月を費やしてきた工夫や技術を、数字化出来ない事などを理由に、無かった事にしてきました・・

地名や迷信・・・・・言葉に中に多くのヒントがありました・・・多くの教えがありました・・・

古い考え方・・・懐古主義と思わないで・・・多くの知恵に耳を傾けましょう。

 

 

 

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