日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

誰が「椿」を嫌ったのか!

2007年12月11日 20時45分01秒 | 残日録
凡そ時代小説においては、武士は「椿」(椿の花)を忌み嫌うと言われている。

花が首部分からポトリと落ちるので、切腹を思わせるからとの俗説がある。
これに対して同じような花なのに「山茶花(さざんか)」は、花びらが一度に散らないで、一枚ずつ散ることから、部下を多く持つ武士にとって好まれたと言うようです。

しかし、武家屋敷にも、冬の寒さに耐えて咲く、常緑樹の鮮やかな濃い緑の葉(照葉樹)と鮮やかな赤い花は好まれました。対して山茶花は、主に生垣に植えられました。あまり好まれているようにも思えません。♪♪「たきび」♪♪の山茶花が咲いている道(寒さ)が表しているように、子供たちの友達でしょう。

庭に咲いている山茶花は、そろそろ花びらを散らし始めている。その木の足元にだらしなく色の茶色に変色した花びらや、まだまだ美しいピンクのまま散った花びらまで撒き散らしている。
椿の花は、その蕾を大きく膨らましているが、恥らうようにまだ赤い花の色は見せていない。