日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

「投入堂」修理完了

2006年08月21日 20時55分12秒 | 残日録
【開山1300年を迎えた鳥取県三朝町の三徳山三仏寺(さんぶつじ)で、平安時代後期の建造物とされる国宝「投入堂(なげいれどう)」が約90年ぶりに修理された。投入堂は三徳山(900メートル)中腹にある標高約500メートルの絶壁に、引っ掛かるように建っている。文化庁によると、1914―16年に一度解体修理された。今回は、岩のすき間からにじみ出す雪解け水などで檜皮(ひわだ)ぶきの屋根が黒く腐食したために、国や県の補助を受け、一部をはがしてふき替える修復工事。真新しい茶色のヒノキの皮を重ね、竹くぎで屋根に打ち付けた。
文化財工事が専門の「新東住建工業」(岡山市)が請け負い、4月から準備を開始。これまでの経験を基に作業を進めたが、絶壁での工事だけに苦労もひとしお。屋根修理だけなら約2週間で終わるのに、足場建設や材料運搬などを含め計約4カ月半かかり、8月中旬に完了した。】
写真は、「修理前」と「工事中」