雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

今年3度目の雪堀りで がっかりな上弦の月(先月)

2021年03月05日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
先月2月は ほぼ新月だった13日に徹夜で撮影ができたのですが、
19日夜も一晩中晴れる予報だったので、機材設置場所の裏口付近の雪堀を再び行いました。
記録的な降雪のあと雪はずいぶん減っていたのですが、その後また降ったので一汗かきました。
(今回は「灯火遮蔽パネル」を雪に直接ぶっさしました)

雪国の冬に晴れてくれるのはありがたかったのですが、
あいにくの明るい上弦の月が日が替わるまで沈んでくれません。
そこで月が低くなったら春の系外銀河を撮る事にして機材の設営をしました。
系外銀河の撮影の際に防犯灯に「防犯灯隠し箱」を被せるため、電柱までカンジキで踏み固めておきました。

今年の初撮りとなった1月20日の夜も上弦の月が出ていたのですが、
なぜか大気のゆらぎが少なくて予想外の月の静止画像を撮る事ができました。
そのときの画像は → こちら

今回も時間つぶしもかねて上弦の月の撮影を試みたのですが・・
月のライブビュー画像はピント位置がつかめないほど揺らいでいたので
x2倍エクステンダーをあきらめて、x1.4倍エクステンダーで撮影。(やっぱりね)

それでも全体が入らなかったため、北部・南部に分けてモザイク撮影を行いました。

 月齢 7.5 上弦8時間前
( 画像クリック箇所に応じて、北部・南部 に分けて拡大表示できます )
( 見た目と同じく 上が北になっています )
撮影DATA : 2021/ 2/ 19 19:50’~20:01 Vixen VC200LcanonEF1.4x (合成f=2,520㎜)
露出 1/40秒 × (北部32枚・南部29枚)2モザイク  ISO 400 EOS kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M 
ステライメージ9(ベイヤー・RGB変換) ステラショット2(導入・撮影) 
AviStack(コンポジット処理) Registax6(ウェーブレット処理)
画像クリックで拡大表示と書きましたが、元画像の50%縮小になります

参考に1月の撮影画像と比較してみました

良好な1枚画像の比較
2月の画像は部分的に大きくボケた画像が多く、1月の画像はほぼ同じような安定した均一画像でした

コンポジット(重ね合わせ)後の画像比較
2月は32枚コンポジットで平均化でボケてしまいました、1月は24枚コンポジット画像で平均化してもボケは少なめ

ウェーブレット処理(RegiSTax 6)後の画像比較
今回の画像でもウェーブレット処理の効果は明らかですが、1月撮影の方が顕著に効果が出ています

(注)1月の撮影画像の方が拡大率が大きいので、描画画素数を揃えるため70%縮小して比較しています

この後、月が沈むまで待てなくて23時前に春の系外銀河の撮影開始しました。

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家の周りの雪が消えてきたので昨日は折れた庭木の片づけを。
燃えるゴミに出すため束ねたら7束にもなりました。

我が家の裏で一番に春を告げてくれる梅の木も・・

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