尊敬を集めるカトリック教会の、タブーを報道した実話に基づく作品で、記者たちの取材と、葛藤を丁寧に描いています。
作品に、凄惨な映像が出るわけでも、木で鼻をくくったような老獪な大人が出てくるわけでもなく、まして取材する記者たち自身は、もちろん被害者でもないのですが、真実かどうかわからない人物たちの話を、足で稼いで廻ります。
彼ら彼女らを動かすのは、始めは真実を知りたい、世間に知らせたいという使命感だったのですが、大スクープを手にしただけでは満足しない編集者が、もっと深掘りして、二度と同じスキャンダルが起きないためにできること、さらに記事にする時期を慎重に探る場面の描き方は、感心しました。
実話なので、活字でも読めるかもしれませんが、様々な関係者が織りなす構図は、映像ならではでした。☆☆☆☆だと、判定(^。^)しました。
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