中国中の富が集まる上海では建設ラッシュが続き、日本ではもう見られなくなったバブリーマンションがニョキニョキ伸びています。
空港から市内へ向かう途中、こんなのがいくつも目に入り、挙げ句の果ては
最上階に黄金の冠まであるマンション登場!!!「いつかはクラウン」なのかも。ビルの土手っ腹に穴を開けるのは風水の関係かな?とも思ってみてました。
あちこちで建設現場にも遭遇するので、”都市伝説”どおり竹の足場を使っているのかなーと近寄ってみると、
細い単管足場で一安心(オイオイ)。足場が日本と同じく「枠組み」になるのは、まだかなり時間がかかりそうです。
一方昨年の上海万博会場にもお邪魔し、トイレを拝借。やればできるじゃん!というくらい、手入れの行き届いた公衆トイレでした。
ホテルの近くにもなんだかデザイナーズマンションが。高架の上を走るのが「地下鉄」8号線で、右下に見えている入り口は地下鉄1号線です。立地は最高ですが、窓が開けあれそうにないのがちょっと困りますね。
同じくホテルの近くには、低層の床屋さんと人民委員会(役所?)が同居中。この暑い中「活動計画」が板書してありましたが、少しも気にせず気楽に過ごすのが上海流のようでした。
前回は日本の1/100しかしないスイカを紹介しましたが、もちろん中国での特産品は超高価です。
庶民のボクは口にしたことすらありませんが、たとえば干しアワビ58000円(単位はいつも500グラム)や、フカヒレもピンからキリまで並んでいる店がありました。
その中で一番気になったのがこのひからびたバナナのようなもの。これは「干しなまこ(海鼠)」で17万円ほどします。こんなにいい値段がつくなら、大村湾のなまこをコッソリ・・・と悪魔がささやきますが、実際に密輸が横行している世界なので、素人は火傷するのでやめておきましょう。
そしてこの日見つけた一番高価だったものは、冬虫夏草。ヒトパック42万円ですよ!それでも日本で売っているのより安いのかも知れませんが、凄い値段。ちなみにこの店の一番よい場所で売っていました。
あまりに高額な値札を見続けてくらくらしたので、この日は南京路にある生ジューススタンドで頭を冷やして帰りました。
移動販売を楽しんだ後は、地下鉄の入り口を探すついでに、ホテル近所の市場を巡りました。ちょうど夕方なのでお店も、路上食堂=オープンカフェも大盛況。
最初に懐かしいなーと思ったのは、携帯がこれだけ普及しても残っている貸し(呼び出し)電話コーナー。20年前のひとり旅で上海に来たとき、この電話で帰りの便のリコンファーム(これも死語?)をしようとして、中国語しか話せないおばさんとあれこれコミュニケーションをとったのが懐かしい。いまでも残ってるということは、何か別の効用?があるのでしょうか。不思議です。
さて庶民の食卓に欠かせない魚や肉
が並んでいる横で今回ビックリしたのが、スイカ売り場。
これを「売り場」と言っていいのかは疑問ですが、その値段を見て”ぞんざい”な扱いに納得するのでした。1個1.3元=16.9円ですよ、ちょっと安すぎ。上海でこれぐらいだとしたら、田舎だとほぼ10円以下かも。
そういえば今回の旅の間中、チビ1号はスイカジュースばかり飲んでいて、ボクは朝食のデザートにスイカばかり選んでいましたが、もっとスイカ尽くしにしてもよかった!と反省しました。とにかく上海の夏の果物はスイカ!だと納得したツアーでした。
今回のツアーで上海の宿は、三つ星の『スワンホテル』でした。日本人はあまり見かけず、
費用を抑えたい欧米の人が利用するような、知る人ぞ知るホテルのようです。
朝食も付いていました。
ホテルの場所は魯迅公園の目の前で、どちらかというと日常生活圏に位置し、観光客が来ないところ。午後4時にチェックインしたので、そのまま近所をウロウロしてみました。
まず見かけたのが日本にはない行商。←こちらは移動ペットショップというんでしょうか、亀、バッタ、ハムスター
などがバイクの後に積んであります。逃亡しようとしているのも!!竹の小さいカゴの中には、バッタ?キリギリス?が入っており、ギーギー鳴き声を上げています。ちなみにカブトムシ、クワガタなど日本だったら絶対にある昆虫は見かけませんでした。
次はハスの実売り。ちょうどこの時期に咲くハスの実があちこちで売られていました。旬の物なのでしょう。
こんな感じで商売されています。
最後は・・・ハンモック売り。商品がただぶら下げてあるだけでは分かりませんでしたが、店主?がモデルになってみると、すぐ理解できました。狭い住宅事情に考慮したからか、快適な睡眠を上海っ子に提供しているようです。
いずれにしても相変わらず中国の方はパワフル。過積載をモノともせず、今日も面白い路上販売が展開されていることでしょう。
なかなか夏の予定が決まらなかった6月下旬、かみさんが業を煮やして指定した期間に、近場へ出かけることになりました。行き先は香港や台北も考えましたが、そういえばなぜか家族のだれも(ボクを除いて)行ったことがない隣の上海なんかいいのでは?ということで、格安ホテルパックを見つけ、ネットだけですべて予約が整いました。
というわけで7月22日から4泊ほど、今の上海をうろうろさるきましたので、しばらく書いてみようと思います。
出発は長崎でなく福岡空港だったのは、単にこちらの予定とフライトスケジュールが合わなかっただけです。週2便の運行は不便です。福岡空港に行くとこんなデザインの飛行機もとまっていました。ボクラの上海行きもほぼ同じ機体です。
上海まではわずか1時間40分のフライトですが、もちろん機内食もあり、ビールも付きます。北京のビールですこし軽い味でしたが、冷えてませんでした・・・やっぱり。
さて10年前はなかった浦東国際空港につくと、その現代的な作りに今更ながらビックリでした。シンガポールのチャンギや香港の空港と同じルールで回れるので安心です。虹橋空港時代はいろいろ苦労しましたので・・・。この空港の変わり様だけでも、上海がどれほど凄くなったのかを期待させるのに十分なプロローグで、旅の幕が上がりました。
最近の新聞記事でアメリカの厚生省が、たばこの箱に喫煙による害を図柄で表現するよう義務化するというのがありました。
しかし既にアジアの禁煙大国?シンガポールではもっと残酷な写真が貼ってあり、ちょっとビックリしました。
たばこ販売所自体を見つけるのも苦労する(自販機なし)のですが、たまたま屋台村=ホーカーズでいろんな商品を物色中にみかけ、いきなり食欲が落ち
ました。何の予備知識もなく目にすると、かなり後ろ向きの気分になるたばこ達でした。先進諸国は喫煙者にはなかなか厳しくなりつつあります(非喫煙者でよかった)。

































