山に登って、星を見る

山登りは、やっぱりきつい
でも、また登ってしまう
星空観察は、夜更かししてしまい寝不足になりがち

展示中のべネット彗星を完成させた

2015-11-10 08:30:00 | 天体
東京天文台の大赤道儀室にあるカールツァイス製65cmドーム内で見学している

これは野辺山にある電波望遠鏡の説明あった!

こう言うのが見たかった
べネット彗星の実写の写真乾板であるべネット彗星はまだ明るくなる前に
『これは巨大彗星になる!』
と期待されていて
でも、近づいたときにはそこまで明るくならず、不発に終わった彗星なのである

この本物の写真乾板は
幸運にもライトボックスの上に乗せられていて、見物人がルーペで見られるようになっていた

それをニコンの水中カメラで無理矢理接写したのが上の写真

それをトリミング拡大して確認してみた自宅に帰って確認してみるとピンボケにならずに写っているではないか

こうなったら仕方ない

『やるしかないなぁ』

接写した画像をまず白黒反転させて、そのあとトーンカーブ補正そして…
完成画像がこれである見事に復活した『べネット彗星』の勇姿である

同じように接写したウェスト彗星でもやってみたウェスト彗星は1974年回帰で、これは予報どおりに明るくなった彗星であり有名である


あとは
『空襲で焼け残ったレンズ』などを見て、大赤道儀室を後にした

最後に寄ったのがW4(西棟)である先ほどの大赤道儀室では、今までの東京天文台の過去についてのこと
そして
この西棟展示室では、現在進行中の観測装置や、これから未来の計画についてである

まずはTMTTMTは知っていたが
これがThirty Meter Telescope、直訳すると『30m望遠鏡』の頭文字であったのだ(((^_^;)

これがそのドームも含めての全体像そしてその特徴である『対角1.44m分割鏡の試作品』これは最新のゼロ膨張係数の『クリアセラム』というガラス材を使っているらしい
このハニカム構造の鏡を492枚蜂の巣状につなげる計画だ

次の展示物はこれ

石と潰れたペットボトル?『アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計』通称 アロマ望遠鏡であるアタカマ砂漠は標高5000mの高地にあって、空気がすごく薄いらしい
そこで普通に蓋を閉めて下界に下ろすとこの様に潰れてしまうという電波望遠鏡の方は一つ一つが直径12mの精密パラボラである

その他にパネル展示
これはブラックホールについてVERA(超長基線干渉法)による新しい電波天文学の手法その前に見学した65cmカールツァイス望遠鏡ドーム内によく出ていたVERAとは?
その詳しい答えがここに載っていた

九州の入来にもあるのだなぁ
今度見に行ってみようかな?

あとは面白いものはこれ
『忍者靴』だ『日本』黒点?視聴覚室ではいろんなショートビデオがあり自分で選んで大きなプロジェクターで勉強することが出来た(クリップに写っているのは国立天文台副台長の渡辺潤一氏)

あとはおまけ(鹿児島空港に着陸する前、桜島に美しい夕日)

大赤道儀室にあるサブ望遠鏡は何のため?

2015-11-09 12:42:00 | 天体
東京三鷹の天文台を見物しているが、第1赤道儀室を出た

次は、順路として『天文台歴史館』であるが、その途中にある右側の建物がこれ調べてみると
やはりこれも非公開の建物で図書館であった

道の左には惑星が飾ってあった

これはその中の木星そして…

実はここに本当は一番に行きたかったところ!『4D2Uドームシアター』である

あらかじめサイトで調べていた
『Mitaka』と呼ばれる最新のデータを入れた太陽系や天の川銀河のシミュレーションであるすごく楽しみにしていたのだが、公開日がわずかに月3回のみ今日は日曜日なので、もちろん閉鎖していた(((^_^;)

公の機関なので日曜日がお休みは仕方ないかな?
実に残念である


さて
順路の2番目がここ大赤道儀室(国立天文台歴史館)である

ここが、結局今回の『東京天文台』のメインの見物施設になるところ大型望遠鏡のドームになっていた

何と65cm!屈折望遠鏡、しかもカールツァイス製であるお金かかっただろうなぁ

屈折式では、今では考えられない程の大口径だ

今は色収差のない大型の反射式望遠鏡が主流となっているが、65cmの屈折で一度は覗いてみたいものであるが
残念ながら一般公開されていない

ここが接眼部真鍮色をした方がメインの65cmの接眼

一方、右にある白くて新しいのがサブ望遠鏡なのだが
こちらの口径もかなりデカそうだ
65cmと大きさを比較しても、かなり大きそうだ

いったい、何のための望遠鏡なのかな?

私の知っている宮崎県小林にある60cm反射式望遠鏡では、サブにニコンの20cm屈折があり
シーイングが悪いとき(大気の揺らぎが大きい状態)に
惑星などの小さな対象を見るときには、かえって20cm屈折の方がよく見えた記憶がある

でも
こちらは両方とも屈折である
サブにこのような大きな口径の必要性は何だろう?
主望遠鏡でガイド撮影するには、屈折なのでいくらカールツァイス製と言えども色収差が大きくシャープには写らないと思う
もし、サブ望遠鏡の方が最新のアポクロマート式(高屈折低分散ガラスを使用)であれば
たぶん
ツァイス65cmには申し訳ないが、そちらの方がたぶんよく見えるかもしれない

などど
いろいろ勝手気ままな事を考えながら見物していったこれは、ガリレオの望遠鏡当時の資料を見ながら忠実に復元したようだ今から6年前、2009年に『世界天文年』と言うのがあったのであるが
覚えている方いますか?

その時に
ガリレオが望遠鏡を作って400年を記念して作ったらしい

説明資料によれば
『ガリレオはその生涯に望遠鏡を100本を自作した』
と書いてある

初めて知ったが、100本も作ったとは驚きである

ガリレオが作った頃は単レンズ(1枚の凸レンズよみ)であり、これでは虫眼鏡と同じ
三角形プリズムで光を通すと虹色に色が分かれる

それと同じように見えてしまうので、今の望遠鏡に比べるとかなり見えづらかったと思われる

東京三鷹の国立天文台に行った!

2015-11-09 10:40:00 | 天体
東京三鷹にある国立天文台前である以前より行ってみたかった
念願かなって今回訪問することに(^^)上の門
右側には『国立天文台』左には『天文学教育研究センター』とのプレートがあった入場料は無料であるが、受付をする必要がある場内の案内図

ワクワクo(^o^)o中へ見学コースは左矢印になっているが、正面の建物が気になる非公開建物C3との説明しかなかった(((^_^;)
仕方なく左へと進んでいく

最初に目指すのは順序どおりS1第1赤道儀室であるが、目立っていたのがこれこれも非公開のS2と言う図書館の壁面であるなるほど
東京天文台NAOJとはNational Astronomical Observatory of Japanの略式だったのかぁ
と初めて知った

そのとなりにNINS(大学共同利用機関法人 自然科学研究機構)
うーん(((^_^;)何だろうか?
と思いながら先へ進む

あとで調べたら National Institutes of Natural Sciences、略称:NINS)は、国立大学法人法により設立された大学共同利用機関法人
らしい


第1赤道儀室はここで左折するようであるあった!太陽観測の20cm屈折が格納されていた聞いた話によると、晴れて観測可能ならいつでも太陽投影板で黒点の観察会が出来るらしい

今日もしたのだが、もう4時すぎで太陽が傾いてしまい無理だと言う

説明文の(ガバナー式追尾方式)?
これは、赤道儀を動かすのに動力の電気は必要なく
赤道儀台座のピラー脚の内部に分銅の様な重りがあって、それが柱時計の様に落ちていく時に赤道儀の赤緯軸がゆっくりと回り、恒星時追尾をしていくらしいスゴい装置である(この中にその重りとギアが入っている)

ドーム内壁面に貼ってあったのはこれ太陽活動の黒点の数のグラフである
これには興味を持っていた

最近は11年周期ではなく、もう少し伸びて活動も元気がなくなっているらしい確かに今回のピークは2年ほど遅くなっているのだが、それなりに山を迎えて一見正常にみえるグラフになっているので少し安心

今回の11年周期は正常で
実は前回の活動が、特に下がるときが緩やかで最低値ゼロになるまでに時間がかかり過ぎた
と言うのが分かった

今宵、月・土星・アンタレスが並んだ

2015-10-16 20:12:31 | 天体
夕方に散歩する頃から月が青空の中に見えていた
『NHKのニュースで月・土星・アンタレスが横一直線に並んで見える』
と報じていたので、庭に出て撮影してみた月は一番明るい天体なのですぐに分かると思うが

まずはアンタレス
月と同じ高さた、月の左側のやや柱よりの星である
すぐ左に2等星の更に小さな星も写っている

土星は
そのアンタレスよりはかなり月に近いところ
拡大した写真を載せるアンタレスは左の明るい星
土星はそれより3~4分の1くらい月に近い

土星と月とかなり接近しているので、更に拡大してみた

夏の名残り『天の川』を撮影した

2015-10-09 08:27:00 | 天体
最近になってやっと天気が晴れの日が多くなった
その日も秋の澄みきった空で朝からずっと晴天であった夜になって星が見え始めたので、久々に愛機Nikon D610を取り出して庭先で星空を撮影した

北の方角にカメラを振ると、北極星と北斗七星が見えている
星座で言えば『おおぐま座』と『こぐま座』になるちょっと分かりにくいが、これが北斗七星柄杓(ひしゃく)の部分が中央やや右下にあり、柄が画面で言えば左上に伸びているがお分かりになるだろうか

北斗七星は北斗七星からは西に位置するので、このあと日周運動により沈んでしまう


今度はカメラを左へ向ける夏の天の川の南方が写った

この写真で言えば、右下に『さそり座』
その上方に『へび座』
天の川の中央(一番天の川が太い所で、銀河の中心方向になる)が『いて座』
画面の上の方は『たて座』になる

地平線の黄色い光は、近くのグランドの照明によるもの
この様に空が済みきった夜空でも邪魔になるものだ
これを天文通は『光害』と言う
午後10時以降には大体消えるのだが…

天の川を画面を縦方向に変えてもう一度写してみる『いて座』の天の川の中心を、やや望遠で狙ってみた画面の中心より下に大きく天の川の明るい塊があるが、これは『いて座のスタークラウド』と呼ばれ、ここは暗黒星雲がなく空が暗い所で見れば誰でも気付くであろう

『スタークラウド』を説明したなら、これもついでに案内しよう
画面の中央から少し上に行ったところに(この写真では、やや左にずれている)にそれより小さな星の塊がある
これはM24(スモールスタークラウド)と呼ばれるところ

それと
見立つのが中央の赤い星雲であろう
M8(干潟星雲)と呼ばれ、双眼鏡で簡単に確認するこが可能だ
星雲の中心には散開星団も存在する

小さくて分かりにくいが、そのM8よりちょっとだけ北(上)の方向にM20(三裂星雲)、M21(散開星団)がある

画面下には、『さそり座』の尾の部分になるが、肉眼でも見える大きな散開星団M6とM7がぎりぎり写っている


他にもまだあるが、これくらいにして次へ
今度は天頂にカメラを向けた七夕の時に登場する織姫と彦星はどこかと言うと
織姫の方が明るくて、これでは画面中央右上にありこのフレームの中では一番明るい星
『こと座』のアルファ星になる

彦星は中央やや左下にあり、『わし座』のアルファ星

両者が挟むように夏の天の川が中央縦方向に流れている

それと
画面上に『はくちょう座』があり、そのアルファ星が『デネブ』という一等星

織姫と彦星、それとその『デネブ』を結ぶと
いびつな三角形になるが、『夏の大三角』と呼ばれている

その『はくちょう座』をアップでとらえてみた肉眼では見えない赤い星雲が点在するのが分かるのだろう