健保のつぶやき

食事、トイレと他人様に頼る必要はないが、薬に頼る生活がソロソロ始まりました。当面は「親鸞さん」に照準。

野菜には硝酸塩

2015-11-25 19:02:04 | 夏井医師





  •  「入院食のお粥」についてのメールです。
     結論を言ってしまえば、白米の食べ過ぎで胃癌になるのではなく、文章中にも書かれている「畑で採れた野菜と魚の干物」が原因ではないでしょうか。
     以前WHOが加工肉の発がん性に関する発表をした時にも書かせていただきましたが、野菜には硝酸塩が多く含まれていて(植物も食べられてばかりでは困りますから)、それが唾液と混じると亜硝酸塩になり、胃に送られます。
     胃の中の強酸状態で魚の干物に多く含まれている2級アミンと出会うと強い発がん性を持つニトロソアミン(nitrosamine)に変化するそうです。
     秋田県は「しょっつる鍋」の発祥の地だと思いますが、これもまさに野菜と魚の組み合わせではないでしょうか。
     もっとも宗田先生の本にもある通り、白米は実質的には砂糖と同じであって、ケトン体を利用できないがん細胞にとってはこの上ない栄養になるので、粥の大量摂取はがん細胞にとってはうれしいことには間違いないと思います。
     以上、素人の受け売りです。

     (注)野菜は硝酸塩とともにビタミンCも含むのでニトロソアミンの発生を抑えるとの話(TIME Nov 9  2015)もありますが、それを言えば加工肉にもビタミンCが添加されているものも多いのであまりツッパリにはならないかもしれません。
    この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new.htm#1125-06:00-5
 

硝酸態窒素

昨日、木村秋則さんが硝酸態窒素について熱弁していたので、すこし書いておきましょう。硝酸態窒素自体は発癌性物質で土壌の汚染を示す指標の一つです。もちろんほかの様々な毒に比べ薄いというのはあるものの、水などに入り込んできやすいので要注意です。

硝酸態窒素の危険性は硝酸塩と同じで、血液の酸素運搬能力を奪い、特に乳幼児を窒息死の危険にさらします。

ペットボトルの水などにもよく入り込んでおり、あるデータでは有名10銘柄中8つから硝酸態窒素が検出されたそうです。