健保のつぶやき

食事、トイレと他人様に頼る必要はないが、薬に頼る生活がソロソロ始まりました。当面は「親鸞さん」に照準。

笑 ケトン体の第1人者とか、食後高血糖はすぐ測れます。

2016-07-29 22:54:59 | 江部医師
   ケトン体のスペシャリスト宗田哲男先生
 

   グリコアルブミン(GA)を調べれば、短時間の食後高血糖も捉えることができます。


 相変わらず、好ましい書き方ではないですね。江部信者の方は沢山おられますが。

遅々として進まぬ、糖質制限。この医師に戦略がないのかも。

久山町の研究結果のコメント、糖質制限に賛成でない石原医師はこの様に。かなり、受け止め方違いますね。

以下。

今月のDiabetes Care誌にウェブ掲載された、
糖尿病が脳に与える影響についての論文です。

糖尿病はアルツハイマー病のリスクであることが知られています。

アルツハイマー病においては、
比較的その臨床症状の初期に、
脳の海馬という場所とその周辺の萎縮が、
MRI検査などで認められることが分かっています。

それでは、
糖尿病の患者さんでは、
海馬の萎縮が多く見られるのでしょうか?

この点については、
実はあまりクリアなことが分かっていません。
糖尿病の患者さんを長期間経過を見て、
脳の萎縮を観察したような研究というものは、
あまりこれまでに施行されてはおらず、
ある時点での脳の所見を、
糖尿病のあるなしで比較したものが殆どなのですが、
そうした比較においては、
あまりはっきりした差が認められていないのです。

今回の研究は日本の長期の疫学データとして有名な、
九州の久山町研究の一環として行われたもので、
久山町の65歳異常の住民1238名を対象として、
頭部のMRI検査から算出された、
脳萎縮や海馬の萎縮の指標と、
糖尿病の指標との関連を検討しています。

年齢性別などの因子を補正した結果として、
糖尿病でない住民と比較して、
糖尿病の住民では、
脳全体の萎縮の指標も、
海馬の萎縮の指標も、
そして海馬優位の萎縮の指標も、
いずれも萎縮がより強い、
というデータが得られました。

この萎縮の指標は、
ブドウ糖負荷後2時間の血糖値とは相関しましたが、
食前血糖とは相関せず、
糖尿病の罹患年数が長いほど、
萎縮の程度も高くなっていました。
ほぼ同じ意味合いですが、
高齢で診断された糖尿病の患者さんと比較すると、
中年で診断された患者さんでは、
海馬の萎縮と海馬優位の脳萎縮が、
いずれも優位に強いという結果になっていました。

海馬の萎縮自体は、
たとえば低還流でも生じる現象なので、
これを持って必ずしも認知症と糖尿病に関連がある、
というようにも言い切れないのですが、
糖尿病で海馬優位の萎縮が起こり、
それが食前血糖より食後血糖に関連している、
というデータは興味深く、
今後の更なるデータの蓄積を期待したいと思います。

このデータではHbA1cが測定されておらず、
糖負荷試験が糖尿病の診断に用いられているので、
食前血糖と糖負荷後の血糖値が、
関連する因子として用いられているのですが、
HbA1cとの関連も、
また別個に興味のあるところです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。