http://www.daiwa-pharm.com/info/fukuda/7200/
低糖質食ではインスリンの働きを弱めるように進化する
脳はエネルギー消費量が多く、安静時で全身が消費するエネルギーの20%以上が脳で消費されます。脳組織でのグルコースの取込みはインスリンの作用が不要なGLUT3で行われます。糖質摂取が少ない状況でインスリンが作用して血糖が骨格筋と脂肪細胞に多く取込まれると脳へ行くグルコースの量が減ります。 脳へのグルコースを確保するため、骨格筋と脂肪細胞でのグルコースの取込みを制限するインスリン抵抗性の高い方が、糖質摂取が少ない状況では生存に有利になります。インスリン抵抗性とはインスリンの効き目を弱くする状態です。肝臓でのインスリン抵抗性は糖新生を増やしてグルコースの供給を高めることになります。
また、胎児は大きく生まれる方が出生後の生存に有利です。したがって、妊娠時はより多くのグルコースを胎児に送るためにも、骨格筋や脂肪組織でのグルコースの取込み低下は生存に有利になります。 インスリンは食事から吸収されたグルコースを血中から早く消失させる作用がありますが、食事からの糖質摂取量が少ない状況では、血中からグルコースが早く無くなると脳の働きや胎児の発育に支障をきたすのです。少ない血糖を脳や胎児に多く確保するために、インスリンの標的組織である筋肉や脂肪組織や肝臓でのインスリンの働きを弱める体質、すなわちインスリン抵抗性の体質を持つ方が生存に有利になるというわけです。
このように、約250万年前から人類の食事から糖質が減少し、この低糖質食に適応するため人類はインスリン抵抗性を高めるように進化したと考えられています。
これが新井医師が言っておられることか。インスリンが出なくなることが、不老長寿に結びつく。ただし、糖質制限を完全実施してのこと。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3036.html
江部医師のブログから
方法
被験者は2007年4月から2012年3月までに登録され、12カ月間追跡したIGTの72人の患者(LCD群が36、対照群が36)であった。我々は、LCD群と対照群を後ろ向き調査により比較した。
結果
LCD群の69.4%において、血糖値は12ヶ月で正常化し、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)において2時間の血漿グルコースレベルは、33mg/dl減少した。また、糖尿病の発生率は、12ヶ月目に対照群よりLCD群において有意に低かった(0%対13.9%、P = 0.02)。LCD群は12ヶ月後に、HbA1c、空腹時血糖値、HOMA-R、体重、血清トリグリセリド(TG)の有意な減少を示した。一方HDLコレステロール値は有意な増加を示した。
結論
LCDは、IGTを有する患者において、血糖値を正常化し、2型糖尿病への進行を予防するのに有効である。
境界型(IGT)の人達が、12ヶ月の糖質制限食実践で、
69.4%の人が正常型になったということは事実です。
一旦悪化した耐糖能が、糖質制限食で、膵臓のβ細胞を休養させることで、
改善して正常型に戻ったと言えますね。
糖尿病といわれ、江部先生のご本を拝読し糖質オフを心がけていましたが、ネットで見つけたヒムスワースさんの、先生とは真逆の「炭水化物をとらないと耐糖性が悪くなる」というデータと説がどこか頭でひっかかっていました。
でも今回の12カ月後の「耐糖性が良くなった」結果を知りお陰さまで迷いを吹っ切ることが出来ました。
あと、私は食後30分~60分後に愛犬と早足でお散歩すると血糖値が30~40下がることがわかりました。ご飯やパンを食べてしまったときは運動で調整してます。
散歩して図ったら、104でした。
この数値は、次にご飯を食べるまではこれ以上は上がらないと思っていて大丈夫でしょうか?
前川智先生のご研究は、
1)糖質制限食群36名
2)対照(普通食)群36名
3)12ヶ月間という長期の実施後のデータ
1)2)3)により、信頼度の高いものです。
私もおおいに安心し、心強いです。
運動後で血糖が下がったあとは通常はそのまま大丈夫です。
運動効果には個人差があるので、時に再上昇する人もありえます。
境界型から、生還。デモ、糖質制限は続けるべきであろう。30%の方が戻らない。戻らないほうが良い。糖質制限を継続し、インスリンの働きが弱くなっていくとすれば、こちらのほうが考えように寄ればベター。自分の例からすればそんな風に思う。2時間後の血糖値がどうしてもうまく下がらない。つまりインスリンの働きが弱い。考え様によれば、ぼけないで、少し長生き。期待していいかな。
http://www.daiwa-pharm.com/info/fukuda/844/
さて、東洋医学では病気とはいえないが健康とも言えない半健康的な状態を「未病」ととらえ、未病の段階で体の不調を治していくのが最も良い治療法であると考えています。未病を治す東洋医学の基本は、心身全体の調和を計り、生体防御能や自然治癒力を高めることで、これは全ての病気の予防法の原則といえます。
漢方薬や健康食品が最も効果を発揮するのは、この「未病」の段階で病気を予防する場合です。加齢とともに新陳代謝や血液循環は悪くなり、抵抗力や治癒力が低下してきます。東洋医学では、気血水の量の不足や巡りの停滞を改善することが未病の治療として重視されています。
日頃から、血液循環や新陳代謝を良くし、免疫力や抗酸化力を高めるような健康食品を摂取することが病気の予防につながるのは、これらが気血水の量の不足や巡りの停滞を改善して未病を治す効果があるからです。
50歳からは「炭水化物」をやめなさい
「病まない」、「ボケない」、「老いない」腸健康法 / 藤田 紘一郎 (amazon)
私は今年で(2012年)73歳になりましたが、今でも水道の通っていないインドネシアの孤島に1ヵ月間フィールドワークい出かけるほど元気な生活を送っています。
その秘訣こそ、「50歳からの食べ方を変える」ということです。
というのも、人間の体は50歳を境に大きく生理機能が変わるということが、明らかになったからです。この事実によって、なぜ「がん・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病」の四大疾病の患者が50歳を境に急増するのか、その理由もわかりました。
人間の寿命を決めているのは、「ミトコンドリア」「テロメア」「長寿遺伝子」「腸内細菌」という、人体に存在する微小の物質たちです。
あまり聞きなれない名前かと思いますが、これらの物質は、そべての人の体の中に備わっていて、私たちの食生活に影響されながら人間の生理機能を維持しようと働いています。
これらは生まれたときから働いているのですが、なかでも「ミトコンドリア」と「長寿遺伝子」の活性を高められるのは、50歳を過ぎないとできないということが最近わかったのです。
また、病気になりやすい人と健康でいる人の「病気のリスク遺伝子」を比べてみたところ、まったく同じであることもわかりました。
つまり、病気になるかどうかも、遺伝というよりは、日々の生活の中でこれらの四つの物質をうまく活性化できるかどうかにかかっているのです。
逆にいえば、50歳を超えたらそれらの物質を活性化する食生活を送ることで、「病まない」「ボケない」「老いない」長寿人生は誰でも実現できるということです。
43歳で脳梗塞、その後、睡眠時無呼吸症候群と診断された僕。この本に書かれていることは、まったく納得で、2度読み返しました。
境界型が未病であれば、糖質制限が予防になる。おかげで、高血圧という病気で言えば、数値が下がった。65歳だから上150を示しても納得。薬はやめた。命は天が判断。元気と感ずればよい。