~えん罪と真犯人シリーズ ④~
★ Butter is back! (バターが帰ってきた!)★
何千年もの間、バターは、その味の良さは言うまでもなく、人の健康にもたらす恩恵のために高く評価されてきました。しかしながら、バターの栄養価値は、その動物が飼育のされ方によるところが大きいことは忘れてはなりません。なぜなら、バターの脂肪の脂肪酸の構成比率はその動物の食餌によって変わるからです。
最高品質のバターは、有機の牧草で育った牛からの生の牛乳から作ったものです。次にいいのは、牧草で育った有機の牛からとった牛乳を低温殺菌して作ったバター、そして、スーパーで一般的に買える普通の低温殺菌されたバターと続きます。 後の二つでさえも、マーガリンやファットスプレッドよりは健康的な選択と言えます。 気をつけてほしいのは、飼料にほとんどGMO穀物を与えられて育った牛からのバターである「モンサントバター」です。(海外ではどのブランドがそれかは分かっていますが、国内では資料が見当たりませんでしたので、分かりません。下のサイトに少し情報あり)
http://matome.naver.jp/odai/2132763993947808101
研究では、バターは短期的に見ても長期的に見ても、体に良いことが分かっています。あるスウェーデンの研究では、バターをたっぷり使った料理を食べた後では、オリーブオイルやキャノーラ油・亜麻仁油をたっぷり使った料理を食べた後と比べて、血中の脂肪レベルが低くなっていることが分かりました。
科学者が言うには、バターの脂肪の20%が短鎖や中鎖脂肪酸で構成されていて、それはてっとりばやいエネルギー源としてすぐに使われるので、血中の脂肪レベルには影響しないということです。(ココナッツオイルも中鎖脂肪酸ゆえに同じ) それゆえ、あなたの消費するバターの大部分はエネルギーとしてすぐに使われます。他の油(オリーブ油、キャノーラ油、亜麻仁油など)は、長鎖脂肪酸のみを含みます。バターに含まれる主な栄養素は以下のようになります。
〜バターの栄養価〜
- 最も吸収しやすい形でのビタミンA
- 乳酸
- レシチン :コレステロールの代謝と神経系の健康に必要
- 抗酸化物質
- ビタミンE
- ビタミンK2
- Wulzen要素:関節痛や関節の硬化を防ぐホルモン様の物質 (低温殺菌で壊れる)
- 脂肪酸:特に短鎖と中鎖の(オメガ3とオメガ6のバランス的には理想的)
- *CLA (共役リノール酸):抗ガン、筋肉を作る、免疫を上げる
- ビタミンD
- ミネラル(セレニウム、マンガン、クロニウム、亜鉛、銅など)
- 吸収しやすい形でのヨウ素
- コレステロール
- アラキドン酸:脳の機能と健康的な細胞膜に必要
- スフィンゴ糖脂質:消化器官を感染から守ってくれる脂肪酸
▶*CLAとオメガ3脂肪酸は牧草飼育の牛からのバターに最も多く見られる。またビタミンAとEは50%多く、 βカロチンにおいては4倍で、バターの色もより黄色くなっている。
☆ 心臓を守る一番簡単な方法は、加工食品を避けること!
クメロー博士によると、体はトランス脂肪酸を一ヶ月かけて体外に排出出来るということであり、これは喜ばしいことです。(逆にそんなにもかかるのか@@;) 悲しいことは、今や私たちが食べている食べ物の多くが、加工されているということーーその加工食品に、トランス脂肪酸が最も含まれているからです。だから、もし心臓を守りたいなら、すべての加工食品を排除してトランス脂肪酸を避ける必要があります。(ほとんどのレストランの食品も含めて)また、砂糖や穀物の多い食事を食べることで起こる、インスリンとレプチンの耐性も考えていく必要があります。(覚えていますか?精製炭水化物は有害な小粒子LDLコレステロール分子を生産し、それが心臓病のリスクを高めます)
まとめると、心臓病のリスクを減らすには、
1. 砂糖、異性化糖、穀物を避ける。(インスリン・レプチン耐性があるなら)ほとんどの加工食品を避けると効果が上がる
2. 理想的には有機の、ホールフード(全体食)からなる健康的な食事をとり、穀物の糖質を以下のものと置き換える:
● たっぷりの野菜
● 低〜中ぐらいの量の質の良いタンパク質(理想的には有機の牧草で育った動物からの)
● 質の良い健康的な脂肪を好きなだけ(動物や熱帯の油を原料とする飽和・一価不飽和脂肪酸) ほとんどの人が、健康であり続けるためには食事で50〜85%の脂肪を実際必要としているのに、現在推奨されている脂肪の割合は10%、この開き!
食事に加えたらいい健康的な脂肪食品の例は:
アボカド、バター、乳製品、 卵、ココナッツオイルやココナッツ製品、(有機の低温圧搾で採った)ナッツ系油 、生ナッツ(アーモンド、ペカン、マカダミア,クルミ)、種 、グラスフェッド肉
また、オメガ3とオメガ6の割合をバランスよく摂ることが、心臓の健康には鍵になります。(1:1が理想なのに対し、実際は1:15〜30!)これらの脂肪酸は、動脈で血液をスムーズに流れさせるプロスタサイクリン(プロスタグランディンの一種)を作る細胞を助けます。 オメガ3の欠乏は、精神的・身体的両方で深刻な健康問題につながります。それは、毎年多くの成人が慢性病で亡くなったり未熟児が亡くなる潜在的要因とも言われています。
ーまとめー
● コレステロールは、心臓病を起こさない! (それを予測出来る判断材料ですらない)
● 「良い」コレステロールとか「悪い」コレステロールという指標は、時代遅れである。(これからは、分子サイズで測られるべき)
● 飽和脂肪酸(主に動物性脂肪)が悪いという従来の考えは間違っていた。
● 食生活における元凶は、砂糖とジャンクフードである!
● スタチン(コレステロール降下剤)は、複数かつ深刻な副作用をもたらすのにもかかわらず、広く使われすぎている。