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その男性は、見るからにメタボの典型のカラダつきの29歳。どこかの地方議会の議員さんだそうです。不摂生の結果として、高尿酸血症も肝機能も糖代謝もどれもこれもがひっかかる健診結果でした。
「もうわたし、云ってやりましたよ。『こんなこと続けたら、今に痛風発作をおこしますよ!』『肝硬変になっても知りませんよ!』って」と、保健相談を担当した保健師さんが興奮気味に語りました。「かなり神妙な顔をしていたので、今度ばかりはちょっと懲りたんじゃないでしょうか」とも。
そのはなしを聞きながら、わたしは首をかしげました。そんなことでこの若者は節制なんかするものでしょうか? 議員職の宿命として毎晩のような宴席や会席があるでしょう。「これは仕事だから、しょうがないんです!」と、酒好きの男ほどまことしやかにそう云い訳します。痛風発作が起きたこともない高尿酸血症や肝機能の数値すら増加していない脂肪肝があっても、何の症状もないのですから、たとえちょっとだけ神妙な顔をして聞いていたとしても、「予防」などという漠然とした行為に具体的に取り組むとはとうてい思えません。
「将来のために、若いうちからもっと節制した人生を送るべきです」・・・保健師さんや管理栄養士さん方はいつも怖い顔してそう云いますけれど、生まれて30年も経っていない当事者たちにとっては、そんなことに何も現実味も危機感もありますまい。
60歳デ、ボチボチ反省した私の事からすれば、あたりまえ。