持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

2005年5月の記事一覧

2005-05-31 23:59:59 | なんでもないこと

 5/1 解夏 5/2  お気持ち
 5/3 天保十二年のシェイクスピア 5/4  離婚弁護士2 #3
 5/6 恋におちたら #4 5/7  viva! BRAVA!
 5/8 ナイン THE MUSICAL (1/2) 5/9  ナイン THE MUSICAL (2/2)
 5/10 THE WINDS OF GOD 5/12  離婚弁護士2 #4
 5/14 恋におちたら #5 5/15  COMPOSER
 5/16 京都散策 5/17  焼鶏屋のカルボナーラ
 5/18 離婚弁護士2 #5 5/19  阿修羅城の瞳(1/2)
 5/20 阿修羅城の瞳(2/2) 5/21  恋におちたら #6
 5/22 ロック曽根崎心中 5/23  ラストショウ
 5/25 ゲキ×シネ鑑賞 5/25  速報:『新選組!』続編決定!!
 5/28 恋におちたら #7 5/29  ゲキ×シネ考
 5/30 宝塚歌劇団  

宝塚歌劇団

2005-05-30 23:36:23 | 演劇:いろいろ
ご質問をいただいてしまいました。感激。・・・してる場合でもない。
『タカラヅカ』という単語を使ったのは多分一度きりだと思うのだけど。なんだか思わせぶりなことを書いてしまっているようで。他に気にされている方がいらっしゃるかどうかはともかくとして。ちょっと整理。(いわゆるタカラヅカ用語を多用しますので解説付でお送りします)

地理的に恵まれていたことと、身内に関係者がいたことで。公衆の場で行儀よくできるようになるやいなや、母達に連れられて観劇。眼前に展開されるのは豪華絢爛な夢の世界。はまらぬ理由などあるわけもなく。子どもなりに御贔屓の生徒(女優)さんをみつけ、いわゆるヅカファンとなった。余談ながら、こういう経路を辿るのってかなり王道だと思われる。好きな演目には何度か足を運ばせてもらい。実は毎日アドリブコーナーがあったりして、生の舞台は何度観ても飽きるものでないことをここで知った。
ずっと大好きだったトップ(劇団組内の一番の男役)さんが卒業(退団)するときは悲しくて。時を同じくして、お引越しをしたこともあり。それからは、当時の研究生(劇団新人)が卒業するまでは雑誌などで追いかけてはいたものの。やはり劇場への距離が致命傷となり。なんとはなしにファンを卒業。

それでも。たとえば小学校や中学校を、母校として心に残すのと同じ感覚で。タカラヅカのことは愛しく思っている。OG(タカラヅカ出身の女優)さんには、自然と注目するし。肩入れする女優さんは、つい愛称(本名に由来するもの)で呼びたくなる。
きっと。三つ子の魂百までとか言う、アレ。この先、何かを書いたりするかどうかはわからない。でもきっとずっと好きでいる。そういえば、未見の演目に『エリザベート』がある。これは観るならば絶対タカラヅカ!と思っている。そういう「好き」は持っている。
読みづらい記事に。最終行まで、お付き合いいただいた方。本当にありがとう。(もしも用語の定義が古くても、こういう事情なので堪忍してね)

ゲキ×シネ考

2005-05-29 16:54:10 | 演劇:いろいろ
演劇と映画を融合させて『ゲキ×シネ』。初めて聞いたときにはなんやそれ? だったのだけど、体験すれば良いネーミングだと思う。

舞台と映画の楽しみに違いはいろいろあるけれど。舞台には。たとえ毎日観に行こうとも、完全に同じモノが目の前で展開されないというところがある。だからこそ。同じ演目に何度も通ったり、その刹那をできるかぎり記憶に焼き付けることを楽しみにする。でも、人の記憶は薄れるし。諸事情あって劇場に足をはこべずに、泣く泣く見送ったりすることも多々あるわけで。当然、映像に残れば、という欲求はでてくる。
このところの映像化熱意と技術はどんどんあがってきていて。人気演目のDVD化は流れとして定着しつつある。一点固定だったカメラも複数台に増え、臨場感も楽しめるようになってきた。その作品を映画館で上映する。今回のゲキシネはひとつの到達点だと思う。

上映前の映画館の雰囲気は少し異質だった。あたらしいジャンルだから、舞台側、映画側のどちらからも途惑いはあると思う。映画として評価すると。大写しになることで見えるアラは当然あって、それはもったいない。たとえば衣装や舞台化粧。舞台ファンとしていえば。要所要所で見られるアップは、たとえS席かぶりつきでもお目にかかれるものではなく。どうしても見落としがちな、ピンスポットのあたらぬところで展開される小芝居がフォローされるのも嬉しい(逆にここを映せーっというところもあるが)。実物にかなうものはないという点はゆずらない。それは、スポーツだって歌だって同じこと。

だから。演劇でなく、映画でもない。ゲキシネという、ひとつの文化として定着するといい。自宅で偲ぶためのDVDも良いが、新作としてのゲキシネも良い。自身の経験でいえば。芝居小屋に向かうための時間が、そこに居る時間より長くなると、どうしても足が遠のく。映画館は比較にならないほどたくさんあるのだから。そして、全国同時上映だって可能なのだから(間違っても舞台上演を減らすという方向に進んでもらいたくはないが)。
ゲキシネ鑑賞をとっかかりとして。舞台でみたら面白いかな、と思って。劇場に足を運ぶ人が増えたら嬉しい。

恋におちたら #7

2005-05-28 02:34:13 | テレビドラマ
フジテレビ 『恋におちたら~僕の成功の秘密~』 ヒルズの頂点へ
演出:成田岳


おや。ALLいいひと化計画が進んでいくのかと思ったら。島男が高柳化。
一躍知名度の上昇している島男。実力が僅差であれば、飾りが重要だという高柳の言葉は。いいところをついていると思う。前回(#6)の後味の悪い思いをひきずり続けていて。取締役抜擢の誘いに乗れない島男。きれいごとでなく、目の前の現実に眼をむけろという龍太の言葉も。もっともだ。

そう、もっと妹を大切にしよう。お兄ちゃんが飲んでいる間も、ずっと働き続けてる健気な妹じゃないか。いくら相手がまり子に惚れてる親友だとしても。「あいつのことをわかってやってくれ」なんて説教されてしまうのは、かなり情けない。
まり子だけを大事に、いろいろ動いてしまう龍太は。誤解が解けて、絶交を撤回してもらえて。頬をなでられ、ついでにつねられ、「超かわいい♪」発言。(舞い上がった、その姿がよほど可愛いと思ったけどね)

取締役になっても自分のやり方を通すと言っていた島男が。追い詰められて、相手を心で説得するのででなく。金にものをいわせる手段をとり始める。有力スタッフを「金で」引き抜き、会社を倒産に追い込み、新会社の社長に就任し。「ゲーム」に勝ったとき、快感を覚えたという。それは高柳の思惑通りでもあり。どんどん「わるいひと」になっていく島男を、全身で表現する草なぎ剛氏はあっぱれ。個人的には、こういう冷たい空気を発することのできる彼を好ましく思っているので。次回は、どうやって高柳を追い落とすのか(予告編より)。もうしばらくそういう姿が見られるかと思うと楽しくなってきた。

速報:『新選組!』続編決定!!

2005-05-25 22:30:59 | テレビドラマ
メールチェック中。体温が上昇したのは久しぶり。ありがとうございます。信憑性のある噂はどんどん耳に入ってきていたけれど。実現しますか!初の大河ドラマ続編。
教えていただいたニュースソースは。Yahoo!社会ニュースより。

「新選組!」続編、来年正月放送=NHK
NHKは25日、昨年の大河ドラマ「新選組!」のその後のストーリーを描く単発ドラマを来年1月に正月時代劇として放送すると発表した。大河の続編は初めてという。ドラマは、山本耕史が主役の土方歳三を演じるなど本編と同じキャストで、三谷幸喜が脚本を手掛ける。放送日や時間は未定。        (時事通信) - 5月25日19時1分更新


詳細はまだ未定とのことだが。
なにはともあれ。万歳!ファン含めた、全ての関係者に感謝!!

ゲキ×シネ鑑賞

2005-05-25 00:48:58 | 演劇:いろいろ
劇団☆新感線の『髑髏城の七人~アオドクロ』を観てきた。今日は、まともなことが書けそうにないので。ちゃんとしたヘッダーはパス。
これ、舞台芝居としては東京公演しかなく。本日(もう昨日だけど)は映画館上映を鑑賞。『ゲキ×シネ』ってDVDの映画館サイズだよね、なんて出かけたら。とんでもない! 劇団☆新感線といえば、なんといっても音の迫力。音がホンモノに近いから(パンフレットに5.1chサラウンドって書いてある←シロウト)、そりゃあテンションも上がる。脇から足音が聞こえると、花道から役者さんが出てきたのかと、一瞬本気で思う。

もともと。主役の「玉ころがしの捨之介」は、中島さんの脚本段階から無類にかっこいい。そこにいのうえさんが、反則技やろってくらいかっこいい演出をする。笑いに走らずにいられない(思い込み?)、新感線が。この捨之介だけには、絶対それを許さない。あげく、ほっといてもかっこいい市川染五郎が演じるとなれば。ありえないくらいかっこいい捨之介ができあがる。新感線の古田新太の捨之介は。それはもう、気が遠くなるほどかっこいい(←本気)というところはゆるがない(←重ねて言うが本気)。
で、鈴木杏ちゃんの演じる狭霧は、かつてないほど可愛かった。いや、言いなおす。狭霧を演じる杏ちゃんが、もうもうもう(牛といわれてもいい)。かわいぃて、かわいぃて(えろおやじといわれてもいい)。ちゃんと舞台で見ていたら、きっと腰砕け状態に惚れてる。

劇場では。バズーカ砲みたいな(@お染さま)カメラが彼らをとらえているらしいが。大画面のアップに堪えるわこのふたり(溜息)。観終わって。ふたりのファンの人を、心底羨んだ。たぶんファンの人たちには全然違う感想があると思うけど。それは長く見守ってきたゆえの、好きなゆえの。そういう感想があると思うけど。とてもとても羨ましく思った。だって二人とも。全部、すっげーかっこよくて。めちゃくちゃかわいいんだよ?

うーん。とっちらかってるな。というより。かっこいいとかわいいしか言ってねぇ。。

ラストショウ

2005-05-23 23:19:03 | 演劇:予告編
PARCO Presents 『LAST SHOW』
劇場:パルコ劇場 他
期間:2005/7/1 ~ 24 他
作/演出:長塚圭史
出演:風間杜夫,永作博美,北村有起哉,中山祐一朗,市川しんぺー,古田新太


演劇ユニット・阿佐ヶ谷スパイダースを率いる長塚圭史の、書き下ろし新作。長塚氏といえば、ザラツキのあるお芝居を書く人だという印象が強く(伝わりづらくてごめんなさい)。観劇するかどうか、というよりも。観劇できる体力があるかどうか、という感じ。けれど、今回の。長塚 VS 古田、は逃したくない。

物語は、テレビ番組制作会社の売れないディレクターの石川琢哉が、かつて名子役として一世を風靡した妻の美弥子との幸せな新婚生活を送っているところに、かつて自分と母親を捨てた父親の勝哉が押しかけてくることからはじまる、愛情と刺激に飢えた大人たちの恐ろしい喜劇……まったく新しい“21世紀の家族劇”として上演される予定だという。これまで、家族をテーマにし、暴力的だがどこか爽やかな作品を発表してきた長塚だけに、今回の舞台にも期待が募るところ。

なのだそうだ。この「恐ろしい喜劇」が怖いわけで。。でも今回は頑張ろっかなー、チケット取り。とか言いつつ。そろそろ巷では優先予約が始まっているわけで。でもだからといって、そういう伝手はどこにもないわけで(なぜ、純くん@キタの国から、ふう?)。。そう、チケット代行業者(?)がこれだけあるにもかかわらず、実はどこにも登録していない。唯一の劇場会員はメリットがないも同然で。いつもごく真っ当な方法のみで戦うから、いろいろ敗れる。『COMPOSER』敗戦はさすがに痛かったので。いいかげん何か登録しないとなぁ。

ロック曽根崎心中

2005-05-22 23:21:23 | 演劇:予告編
『ロック曽根崎心中』 国立劇場公演
原作:近松門左衛門
期間:2005/5/24 ~ 25
人形役割:桐竹紋寿,吉田文吾
音楽:宇崎竜童,阿木燿子
出演:(V)宇崎竜童,力也,尾崎亜美,(B) 琢磨仁,(D)そうる透,(和太鼓)響道宴 他


希代の名作、曽根崎心中。旧からの恋仲の。醤油屋の手代徳兵衛と、新地の遊女お初の物語。主人から縁談を持ちかけられた徳兵衛は。断るも、受け取ってしまった持参金を親友の九平次に貸してしまう。返してもらおうとしたところ、公衆の面前で貸し借りの事実はないと開き直られて。身の潔白を証明するために自害を思いつめる。信じるお初は徳兵衛とともに死への道行きを決める。好きなのに。また身もふたもない要約になってしまった。

阿木氏の曽根崎心中評で。強く心に残る一節が、これ。
「地獄のように切なく、極楽のように妖しい」

徳兵衛に宇崎竜童。九平次に力也。お初に尾崎亜美。ご存知ロックの面々。文楽ファンにもロックファンにも敬遠されそうなこの題目は。見事な融合をもって成功しているらしい。おりにふれて再演を聞く。東京公演は3年ぶりらしく。ところが。「最初で最後の国立劇場での公演」というふれ込みが。初演が1980年らしいから。終わりを迎える時期なのだろうか。

曽根崎心中は好き。でも文楽人形は怖くて観にいけない。←眼のついているものは、小さなぬいぐるみでも苦手な人間のいうことなので聞き流して。大阪は2003年に国立文楽劇場で上演されていて。今年は東京のみ上演らしい。もし次回があって、大阪に来てくれたら。頑張って見に行ってみよう。

恋におちたら #6

2005-05-21 00:53:29 | テレビドラマ
フジテレビ 『恋におちたら~僕の成功の秘密~』 ヒルズの秘密
演出:澤田鎌作


島男。すげぇ速いな、一足飛びに取締役? ・・・また、予告からはじめてしまった。ITドラマかと思っていたら、いつの間にかM&Aドラマになっていて、島男はちゃっかりスペシャリストになっているという。ありえねぇ(←とうとう言ってしまった)。

月末に不渡りをだす貿易会社の社員を救うための買収。東條社長が亡くなった父親の親友だったという筋書きで。高柳社長も島男化したかと思わせておいて。東條氏が亡くなるなり、転売。誰にも情報を漏らすことなく、独りで成立させてしまう高柳は、もう、神谷くんすら信用していないらしく(#5)。より冷酷さに磨きをかけているらしい。
まぁ、いきなり良いひとになるのは嘘臭いので。それに。人でなし、となじられるほど極悪なことをしているとも思えないし(←人?)。けれど、ここで。本当は良心がとがめているような。転売を最後まで迷っていたかもしれないと、ちょっとだけ余韻を残す堤真一の芝居が好き。ラストの8ミリビデオを再生していたときの表情も好き。

そういえば、下町は。山本耕史を抑える(演出)と、いきなりここまでシビアになるんだね。短いながら、毎回のいちばんの楽しみなので。のびのびさせておいてやってね(笑)。
まり子の会社へ乗り込む龍太。まり子とはち合わせて、たじろぎ。睨まれて、目が泳いでしまう龍太の純情は可愛くて。叱られて、肩を落とす背中は広いのに小さく見えて。大人になってほしいような。このままで居てほしいような。ふくざつなきもち。
    <特記事項>
  • あれだけのM&Aの知識を一気にあたまに叩き込める島男。やっぱ天才なんだな
  • ああいうイキナリの転売って。可能なんだっけ?
  • めちゃ高な店に小遣い無しであれだけ飲みに通えるって、毎回おごりだとでも?
  • 「さかな、さかな、さかな」どこかで歌われると期待していたら。合いの手入りで♪

阿修羅城の瞳(2/2)

2005-05-20 00:05:09 | 映画
<5/19のつづき>
賛否両論な映画だと思う。説明のないままに見るには、相当な想像力を要するという点。スクリーンで舞台芝居が展開されることに、どこまでなじめるかという点。
たとえば。目の前で歌舞伎が展開されたとき、意味もなく照れて直視できなかった。素晴らしくても、相当肯定的に見ていても。なんとなく受け入れづらいことはあったりする。

注文をつけるとすれば。邪空。時間的に厳しかったのだろうけど、あと少し内面まで描いて欲しかったな。出門との友情だとか、だからこその嫉妬だとか。それと笑死は。見た目は子どもだと思っているので、子役さんで観たかった気がする。舞台はエイジレスだけど、ね。あと、四代目鶴屋南北先生。小日向文世氏への配役のまま、この出来事に狂喜する演出をもっと強めていただけたら、すごく不気味で楽しかったかな、と。

注文が多くなったが。映画に期待をかけて、報われたことは多々あって。たとえば魔界にかかる橋。天空に燃えさかる、さかしま(さかさま)の江戸の町。CG万歳。
そして。何をおいても、宮沢りえちゃん。発表段階から相当盛り上がったが。市川染五郎さんとのバランスも良くて、とても素敵だった。あとは出門(いずも)の過去。現役の鬼御門(おにみかど)の副長として、生き生きと動く姿がみられたこと。
クライマックスシーンでは。この二人の凄絶な斬り合いが展開される。映画ならではのカットの中で、血濡れで交わされる台詞に改めて絶句する。
「よもや、その程度の手傷で、命果てるわけではありますまいな」
「首が飛んでも、動いてみせらあ」
激しい恋情。命懸けの愛情。これらに突出した映画だったと思う。