持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

医龍 #9

2006-06-08 23:27:51 | テレビドラマ
フジテレビ 『医龍』 Trailer9 バチスタ手術断念
演出:水田成英 


このドラマが、面白くて仕方がないんですけどもっ。撮りためた録画ブツをガンガン再生、やっと本放送に追いつきました♪ ←そんでもって予告を裏切って、この感想を書いてみる。『最遊記』は明日仕上げます~(汗)。コメントレスも、そのときにっ。

医療ドラマのなかで展開される、その凄い事を。こちらに伝えるには、演者が語るしかなく。語り口は、熱くても冷めていても、聞かされる側の感情は離れてしまうのに。このどちらでもない、絶妙の匙加減でもって。かっちりと伝えるべきことを伝えてくれる、役者の面々。加藤助教授が、最高のチーム(←バチスタ手術の要員として)だと言っていたけれど。佐々木蔵之介氏、阿部サダヲ氏、今週は夏木マリ氏(←特に大好きな人たちを列記してみる)。いやはや、よくも集めたものだと(喜)!!

それにしても。皆々さまの水面下の動きが、まぁ不穏で。
助教授にあとを任せたくないと(←愛弟子と呼ぶくせに)、外部から引き抜きを実行し。これを「改革」と銘打って、正当化してしまう教授。けれど、彼が助教授に向かって投げかける言葉の数々は。「信念で舵をとる船頭は船を沈める」や、「組織のトップとしては危険」などは。確かに、その通りなところがあって。
引き抜かれた次期教授は。放出すべき派閥に属する研修医を、見所があると、子飼いとするために呼びつけて。甘言をもって口説く、悪い大人ぶりを発揮する。けれどやはり、彼の言葉は正しいところもあって。他のチームメンバーが、有り余るスキルを持ち、どこでもやっていけることも。今、切り離されたら。彼だけが、立派な医者への道が閉ざされることも否定できなくて。
そして、真っ直ぐで真っ白だった研修医が。チームメンバーを裏切って次期教授のもとに、ご注進に走る姿は。ホントに、痛くてしかたがない場面だけれど。彼が理想だけに走らずに自分の将来を考えられたことに、ほっとしたり(←すごい矛盾だけど)。小池徹平くん、曲者のなかで可愛らしさが際立つなぁ。眼鏡に、ちゃんと度が入っているのが好ましかったり。

生々しい、生き残り戦。こんなものは閉鎖された大学の中だけでなく、どこでも多かれ少なかれ行われていることではあるけれど。。これからは、教授戦のための怪文書が飛び交う情報戦だとか。あぁ一層ドロドロ・・・? だけど、頼むから。患者の命は、引き換えないでくれ。「他人」の命ではあるけれど、医者だというなら、預かり知らぬ他人だとは言わないで。

医龍 #4

2006-05-04 23:59:59 | テレビドラマ
『医龍 ~ Team Medical Doragon』 Trailer4 教授が患者を殺す
原作:乃木坂太郎 『医龍-Team Medical Dragon-』
原案:永井明
脚本:林宏司
演出:水田成英 
出演:坂口憲二,小池徹平,阿部サダヲ,佐々木蔵之介,夏木マリ,岸部一徳 他


見たいドラマリストから、すっかりはずしていた本作を。「出てたで。ほら好きてゆーてたやん、あのひと」なる、友の一言で(←できれば、いいかげん名前を覚えてください・・・)。先週、初視聴。主役級の役どころに、おおぉっ、となり。今クール、がっつり視聴することに。

おそらくは初回から語られているのであろう、『バチスタ手術』が。連呼されても、なんのことだかわからないまま。それでも、邪魔で仕方のない医局員(お医者さま)を、切り捨てられないでいるということは。とてもとても、すごい事なのだろうと感じつつ。どうやら、ようやく、手術が決定したということで。次回から、まだまだ盛り上がりをみせるに違いなく。手術前には、それが何なのか。あらためて、も一度説明してもらえると嬉しいと思ったり(←調査意欲ゼロ)。。でも、チームメンバーを集める手順に時間をかけるやり方は好きだと思ったり。

舞台は、謀略が渦を巻く大学病院。岸田氏演じる、諸悪の根源・野口教授は、どうにもリアリティあふれていて。できれば、いま少し嘘臭く演じてはもらえないだろうか(←ダメです)。ただでさえ、異常な医者嫌いなのに。この手のドラマを見るたびに、嫌悪感が加速的に増してくる。。このなかで、小池氏演じる伊集院研修医は、良心そのもので、心底、応援してしまうよ。そして、迷い竦む彼を。優しい瞳でみおろしながら、導く言葉を選ぶ佐々木氏(藤吉内科医)に。心のなかで愛を叫んでしまうよ(照)。嫌悪感より愛だよなっ、なんてことを言いつつ。『白い巨塔』も、見たなぁ。3ヶ月で苦しくなって、脱落したけども(懐)。。

その、蔵りん(←佐々木氏愛称)。とっても、決めゼリフが多くて! 先週の「短いつきあいになるが、おまえとはそのくらいで丁度いい」には。その突き放し具合に、ぐっときて。今週の「誰かに必要とされていれば、強くなれる」の。月並みなはずのセリフの、余裕な口調に、きゅーんときて。。教授の不興をかって、トバされるのが3ヶ月後に決定したというからには。最終回までは居てくださるんよね?(←だいじなとこ)

<追記>
友に、ありがとうを言ったら。知らせてくれた俳優さんが、北村一輝氏であったことに仰天! 一度でも好きと言いましたか?(←キライなんじゃないよ、念のため) 耳にタコができるほど、佐々木氏への愛を語っているつもりなんですが? あ、足りませんか? では、そのうちじっくりと(笑)。

アテンションプリーズ #2

2006-04-27 02:26:40 | テレビドラマ
関西テレビ『アテンションプリーズ』
脚本:後藤法子
演出:佐藤祐市
出演:上戸彩,錦戸亮,小市慢太郎,浅野和之,小日向文世,真矢みき 他


キャスト表が趣味に走っているのは、もう、いつものことで。(←どんなドラマやねん:笑)。
4月は、たらりんと過ごすつもりでいたら。突然、今年の新人さんを預かることになり。いったい何年ぶりなんだか、まだ感覚を思い出せないまま。ただいま、合宿(?)真っ最中。彼らと正面から向き合うことに、いっぱいいっぱいな日々。こんなところに、なんてタイムリーなドラマ。そりゃ当然、視点は三神教官で(←こんなきっちりした人には、絶対なれません)。

価値観を押しつけず、型を整えることをも強要せず。本人に、きちんと気づかせる方法は。教育としては最も成果の上がる方法で、最も高度で、、最も贅沢な方法だ。
こっちにしてみれば。よほどの体力余力がなきゃ、最後までもたない。万が一、この方法で進めている途中で疲れたら。とてつもない出来損ないが出来上がる、目もあてられない。

なんだかんだ、書いてるけども。視聴目的は、錦戸氏で♪ ←舞台人じゃないのに、めずらしく。清濁を押し込めたような、面構えが良くて。たいせつな感情を、そっと丁寧に運んでいてくれるところが好き。カメラにうつっていないところ(←要するに全身)も、きっと演技しているのじゃないかと思わせてくれるところとか(←慣れてないだけなんかなぁ?)。あとは、・・・そうだ。顔の造詣と長い睫毛から生まれる陰影が、とても綺麗。

もとを辿れば。鈴木杏ちゃん目的で視聴したドラマ『がんばっていきまっしょい』で、ぐいっと惹かれ。いろいろで見はじめた『1リットルの涙』で、またお会いしましたね、となり。そう、このときだ。圧倒的なノンフィクションの物語の中で、唯一のフィクションの役柄を。現実でもなく、絵空事でもない存在にして。ずっと居続けた、その居方に惚れたのだった。
だから、彼に関しては。あれこれさておいて、しばらく追っていようと思ってる。

クロサギ #2

2006-04-21 23:44:39 | テレビドラマ
TBSテレビ 『クロサギ』 結婚詐欺
演出:石井康晴


1週間、早えぇ。日々が流れるというより、飛んでくよぉ(汗)。そんなこんなのなか無事に(笑)、2回目視聴。

偶然の、旧友との再会。どうやら、たいそうイイヤツらしく。←俳優さんの小山慶一郎氏のキャラクターに、おうところが大きいな。まさか、アカサギ(結婚詐欺師)だとは。。そしてクロサギの信条は、すべての詐欺師を喰らうこと。本当のターゲットは、旧友の姉だとしても。過去に、珍しく心を許した旧友だとしても。例外は無い。

そいでもって、アカサギくんは。これがまた、ハラハラするほど無防備で。妙に、お行儀が良いし(←案外こういうのがスゴ腕?)。お姉ちゃんの仕込みに素直に従って、しっかり女の子を騙せてしまう。それでいて、生まれついての人懐こさを失うこともなく。犯罪者の自覚も、ほとんど無し。これはこれで、ある意味、現代風味で。うすら寒い気もする。

まぁもちろん、自覚があればいいというものでもなく。こころ全開で、ためらいもなく身元晒し、無条件に自分を信用してくれる旧友を。仕込んだ小型カメラで隠し撮りできてしまう性根の座り方は、嫌いだ(←いつも語彙不足で堪忍ね)。時折挟み込まれる、彼の過去は壮絶で。極限を体験した人を、普通のモノサシに当ててみることは無意味だろうけれど。。

ならばこそ。そんな彼からでた、この言葉はたいせつ。
「金で買ったものはいずれ壊れる。そうじゃない物を大事にしてみれば」
ヒロインの氷柱(つらら)ちゃんには、正義を愛していて欲しい。ただの正論と言われても、現実の何にも役立たないと言われても、それでも。ひとの良心を前提とした、正義を主張し続けていて欲しい。世の中はね、こういう正しい人がいて成り立ってるから。きっと、いや、絶対に。だから、どれだけクロサギに惑わされても、迷っても。最後まで、信念を曲げないでいて欲しい。

トップキャスター #1

2006-04-17 23:26:33 | テレビドラマ
フジテレビ  『トップキャスター』
脚本:坂元裕二
演出:平野眞
出演:天海祐希,矢田亜希子,玉木宏,谷原章介,松田翔太,生瀬勝久 他


天海姉さん、かっこえぇ。しょっちゅう言ってる気がするけど、やっぱ、かっこえぇ。強い女には、根拠と信念があって。そして、必ず強い運がついてるもんだ。

暴走が過ぎて、飛ばされて。それでも、やり方を変えないまま。再び、現場に返り咲く。自己紹介もそこそこに。番組名を決定し、アシスタントを指名しプライベートまで引きずり込んでの、やりたい放題。これが、マスコミ業界で異例のことなのか、よくあることなのかは知らないけども。行き着くところ、結果を出してナンボの世界ではあるだろうから。成功すれば、あり。失敗すれば、放出されて終わりなのだろうかな。

スクープ至上主義のやり手のニュースキャスターは。手垢のつかないニュースを宝物と呼んで、ひそやかに輝く宝物に心躍らせる少女で。その姿は、きらきらしていて、とても綺麗。あんな、きらきらを目の当たりにしたら。きっと、一度くらい同じ体験がしたくなる。
するするっと、いとも簡単に釣られちゃった望美ちゃんは。A型なのに違いない(←そこ?)。あの片付かない部屋に、ずっといたら。きっと焦れて、片付けはじめそうだ。いいなぁ、あぁゆう可愛い性格の女の子。それにしても椿木姉さん、見事な一本釣りだぁ(拍手っ)。

女の子代表に、女を捨ててると罵られても動じることもなく。しっかりメイクすれば、すんげぇ女っぽいのに。さすが、トップな貫禄は隠せなくて。隠す気も、さらさら無くて。心根の良いところを、つい見せたあとは。ふっと、悪ぶってみたり。そう、実は打算だって、しっかりと働いているのだし。。こういう微妙なところを、あっさり見せてくれる女優さんは貴重だ。

ほんでもって、この化けっぷり(←酷い)は。うちの姉さんたちに、通じるものがあって。思い当たるところが多すぎて、つい頬が緩んでしまう。かわいがってる部下に対して、「あんたの一生の面倒みたるから、安心してついといで」とか言えてしまうんよ。できれば、姉さんたちが。このドラマに感じるところを、ぜひ聞きたいもんだけど。きっと、見てないに違いない。そ。めちゃくちゃ頑張ってる女は、他人の頑張りなんざ意に介さない余裕にもあふれてる。
まぁ、そういうわけで。これから3ヶ月、ひとりで楽しむことにするよ(笑)。

クロサギ #1

2006-04-14 23:50:10 | テレビドラマ
TBSテレビ 『クロサギ』 財団融資詐欺
原作:黒丸,夏原武(原案)
脚本:篠崎絵里子
出演:山下智久,堀北真希,加藤浩次,田山涼成,哀川翔,山崎努 他


男優陣、濃すぎないかぁ? ←だったら、女の子を羅列すればいいのに(笑)
詐欺師が主人公の、異色ドラマがスタート。金銭をまきあげる詐欺師を、シロサギと呼ぶらしい。異性の心をもてあそぶ詐欺師を、アカサギと呼ぶらしい。そして、こやつらに。ひと泡吹かせるのが、クロサギなのらしい。

絶対にハマる題材なので、あとはキャスト次第と思いつつ視聴。けっこう、楽しい。主役の山下氏は、凄むには愛らしすぎるけど。周囲をかためるのが強面のオジサマ揃いなものだから、ちょうど良いアンバイで。彼の持ち味なのだろう軽いモノ言いも、好ましく聞いていられる。・・・それにしても、語られる過去が壮絶。親が子に刃を向ける極限の心情って。その記憶を一生かかえていく、残された子どもの生って。。

世の中、綺麗ごとだけじゃない。これを、身をもって知るクロサギと。それでも、綺麗を捨ててはいけないと。真剣に訴える、検事志望のヒロインでもって。このドラマは、バランスのとりどころを示してくれるんだろうか。「人間は、、面白い」だなんて。地獄の閻魔を想わせるような、山崎氏の声が。耳に残って、なかなか消えてくれない。

追いつ追われつの関係は、わかっていてもハラハラするもので。早くも(←ほんま早いっ)、正体を理解した哀川氏演じる警部補と、クロサギの。含みだらけの会話をかわすシーンなど、今後あればとっても嬉しい。
予告によれば、来週は泣きあり。はたまた、昔馴染みとの再会あり(←こういうの、好き)。なんとも、盛りだくさんで。よし、来週もがんばって時間までに帰宅しよう(←録画は?)。

輪舞曲-ロンド- #3

2006-02-05 21:26:38 | テレビドラマ
TBSテレビ 『輪舞曲-ロンド-』
脚本:渡邉睦月
演出:生野慈朗
出演:竹之内豊,チェ・ジウ,石橋凌,橋爪功,杉浦直樹 他


日本語と韓国語。言語による、意思疎通のかなわない二人。
哀しみの事柄を、薄い微笑みにのせて語り始める彼。言葉が通じないとわかっているからこその、告白。そういう相手にしか、口にすることが許されない立場。言葉として、受け取ることのできない彼女。相手を想い、気持ちを全身で受け止めて。微笑みに隠された、心が搾り出す悲鳴が聞き取って。だけども、なぐさめる言葉を持たない、もどかしさ。必死に伝えたい気持ちは、ちゃんと伝わって。彼の涙を誘い出す。涙で、癒されるものは確実にある。だから彼は、これからも闘っていける。

日韓合作が話題の作品。秘密組織や警察や潜入捜査官と、なかなかにハードな設定に。曲者という修飾が似合う、俳優陣(←おじさま揃い)。
初回の終わりごろ、30分くらいをリアルタイムで視聴。TBS局ならではの、美しい風景描写(←大好き)。そのくせ、緊張を強いる場面転換の連続に。一気にはまり、友より最初の1時間半の情報を仕入れ。2回目以降の録画を予約して、本日おまとめ再生。うーん、初回を見逃したのは痛かった。。

竹之内氏・ジウ氏ともに、演技は初見(←えぇ!?)。竹之内氏の作り出す空気感が、すごい。このひと本人だけでなく、そばに踏み込む人たちも包み込み。ドラマの空気までも形成してる。この先、ジウ氏と。なかなか交わらない、焦れる間柄をうまく保ちつつ。情感あふれる恋愛を繰り広げていただけると、とっても嬉しい。
さ、これから#4を再生(←感想を書いてるうちに始まってしまった:笑)。

新選組!!

2006-01-06 00:06:11 | テレビドラマ
NHK 『新選組!! 土方歳三 最期の一日』
作:三谷幸喜
音楽:服部隆之
演出:吉川邦夫
出演:山本耕史,片岡愛之助,吹越満,照英,池松壮亮,佐藤B作 他


山本氏演じる土方歳三は、伝法な言葉遣いもそのままに。慕われる指揮官となった顔、昔の仲間に向ける容赦のない顔をみせてくれる。本編終了後、一年を経て制作されたというのに。すべてが繋がっていて、すべてがいとおしい。
お年玉とも言える回想シーンでは、全キャストが見事に当時のままで。実時間の経過を感じさせない彼らの力と、あて書きのすごさ(については→こちらに)を再認識させられる。

自分の身であるかのように、隊服をふたつに裂いて。始まる転戦は、近藤局長の汚名を雪(そそ)ぐため。あの地を託すことのできるオダギリジョー氏の斎藤一の存在って、すごく大きいね。無念を晴らすことのために、喪失感を押し殺し、戦い続け、生き続け。戦のなかで死ぬことだけが、一緒に逝けなかった詫びなのだと吐く土方。詫びなど必要ないことは、明らかなのに。自分自身を決して許さない、ことひとの不器用さがもどかしい。

心から思うのは。死にたいと願い続けて、死んだのでなくてよかったということ。こんな願いが叶うのはいやだ。人として、そんな寂しいのは嫌だ。あきらめることを、すっぱりとやめ。軍議に向かい、戦地に向かう姿は、生気に満ち溢れていて。これぞ、「時代と斬り結ぶ」姿だと思う。生に誠実になったところで途切れてしまう生は、哀しすぎるけれど。。
一昨年前に香取慎吾氏が演じた近藤局長は、今際(いまわ)のきわに土方との未来を想い描いたと言う。山本氏の演じる土方副長が、最期にその笑みを知り得たことを嬉しく思う。生まれたてのような笑みを浮かべ、こころ穏やかに愛しき友(←本編最終回タイトル『愛しき友よ』より)の傍に向かうことを。とても、嬉しく思う。

思い遣られて、残される島田たちはつらいね。身をもんで悲しむ彼らに、心を添わせながら。あんたたちが戦い抜いて生き抜いたからこそ、現代にまで新選組は語りつがれているんだよと考えたり。敬愛する土方先生のために、函館から多摩まで走りぬく鉄之助に添わせ。草原を必死に駆ける姿に、あらゆる気持ちを昇華させようとしてみたり。

放送終了後、友に送信したメール文は「時間不足」。ただの続編でない独立した物語となるには、もう少しの時間が必要だった気がする。理想郷を夢見る片岡氏、勝ちたくてしかたのない吹越氏。両氏と本音を交わし、変化する山本氏と。つれて、変化をみせる両氏という微妙な関係性を。「ろまんち」な野郎どもの会話劇を、もっともっと堪能していたかったよ。

花より男子 #2

2005-10-30 02:17:20 | テレビドラマ
TBSテレビ 『花より男子』 最悪のファーストキス!!
原作:神尾葉子
脚本:サタケミキオ
演出:石井康晴
出演:井上真央,松本潤,小栗旬,松田将太,阿部力,松嶋奈々子 他


原作の漫画は、残念ながら読んでいない。すんごい裕福なお育ちの御曹司が、よりどりみどりにイケてて。そのうち。花沢類が滅茶にマイペースでカッコ良く、道明寺司が苦茶におバカでカワイイとか。当時、聞いた話はこのくらい(←記憶はすでに曖昧)。

テレビならではの(←映画もやっていたよね)、豪華さの実写は楽しい。装飾品の数々や、邸宅や調度品。その中を迷い歩いての、つくし役の真央ちゃん(←かわいい)の突っ込みが冴えわたっていたな。部屋中におかれたビリヤード台を見て、「一家に1台で充分だし! ってか、普通ないし!」。大食堂に並ぶテーブルと椅子の数に、「ハリーポッターかよ!?」。

学校でのイジメ(←ゲームではないだろ?)のシーンは、不快。陰湿極まりなくて。。たとえ、現実はその上をいっているのだとしても。つくしの雑草魂を描くためだとしても。
つくしに救いの手を差しのべる類役に、小栗くん。彼は、いろいろ観せてくれるねぇ。今回は現実離れした王子様が、お似合い。あと。面白そうなのが、司の姉役の松嶋嬢。予告で、弟を蹴り飛ばしてたような??

ドラマ化されることすら、知らなかったので。視聴は、ホテル暮らしの賜物。生活が変わって、いろいろ変わってきてるな。。ドラマでは。たしか、『1リットルの涙』を初回から録画してあるはずなんだけど。今の元気では、消化できない(←精神的に)かもしれないなぁ。

あいのうた #3

2005-10-26 23:30:06 | テレビドラマ
日本テレビ 『あいのうた』 今日で性格ブスやめます!?
脚本:岡田惠和
演出:猪股隆一
出演:菅野美穂,玉置浩二,成宮寛貴,小日向文世,和久井映見,岸田今日子 他


小さいころに、悲しいことが続くと。心の一部が、子どものまま止まってしまうことがあるよね。菅野氏演じる洋子は。性格が曲がっているというけれど。欠けている部分がどうしても埋められなくて、バランスが悪いだけなのに。もう誰にも、子どもだと言ってもらえない年齢になってしまって。自分で自分を必死に守らなければならなくて。一生懸命になるほどに、不器用になる。

自分を捨ててしまいたくて、自殺を図る。未遂に終わり。それでも捨ててしまいたくて、記憶喪失を演じる。慣れない装いは、すぐにほころびるけれども。出遭った人々は皆、優しい。
玉置氏演じる優二は。おそらく、欠ける部分なくしっかり築いて生きてこれた人のはずなのに。なんだか今は、突如として不足してしまったところがあって。歪(いびつ)に優しくなっているみたいだ。

人は。ある日突然、別の何者かになったりは出来はしない。だけども。洋子が。さりげない、優しい感情に包まれて。嫌な現実から、目をそらしてもらえて。甘えたり、安心できたり。そうやって、ちょっとづつ育ちなおしていければいいね。あと、呼び名って大事だねぇ。あたらしく彼女のために用意された「愛ちゃん」という名が呼ばれるたびに、すごくほっとする。

ちゃんと観るのは、今回がはじめて。菅ちゃんが好きだから、見たいとは思っていたんだよ。いままで。自分に愛想をつかしたり、他人に愛想をつかしたり。足りない、あれこれには有るふりなどもしつつ。曲がりなりにも大人として生きているけども。これから3ヶ月、いろいろにとても不器用な「愛ちゃん」が、ひとつ解(ほど)けるたびに。泣かされるんだろうなぁ。でも、このドラマで泣いたなら。埋まる何かが、ある気がするよ。
「ありがとう」という言葉が好きだと思う。自分自身にも、効き目のある言葉だから。相手に対しても、出し惜しみしないで言いたいと思ってる。照れくさいけどね。

<追記> ホテル暮らし(というより長い移動かな)にも、いい加減順応してきたみたい。