持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

天保十二年のシェイクスピア

2005-05-03 18:21:23 | 演劇:予告編
NINAGAWA VS COCOON Vol.4 『天保十二年のシェイクスピア』
作:井上ひさし
演出:蜷川幸雄
音楽:宇崎竜童
出演:唐沢寿明,藤原竜也,篠原涼子,壤晴彦,西岡徳馬,白石加代子 他


豪華。出演表に誰を残すか、迷うったらない。蜷川氏そのものもすごいが。これだけの面々を集められることもやっぱりすごい。

物語は。宿場の親分が、娘たちに領地を分け与えた隠退後。領地争いのための謀りごとが始まる。劇中には、あらゆるシェイクスピア作品の役名と台詞が配分される。たとえば、タイトルは十二夜で。原作には37作品があると聞く。
こうなると。筋を追わねばならないし。出典を思い出さねばならないし。お気に入りの役者さんの芝居を観たいしで。そりゃあもう、てんやわんやの観劇になる。

(注:配役の正式発表が確認できておりません。以下はこやまの希望による記述です)
策謀の限りをつくして、野心を達成する佐渡の三世次。あんなに精神的に、また肉体的にもハードな役を3時間以上こなせる役者も少ないと思うが。唐沢氏なら納得。
きじるしの王次には、藤原氏。きっと正統派のロミオやハムレットを演じ終えたからこその配役。相変わらず蜷川氏の溺愛ぶりがみえて微笑ましい。
お光・おさちの二役に、篠原氏。以前『鶴の恩返し』というコンセプトで撮られたポートレートを見て(出版:音楽専科社『snob』vol.2)。ぜひとも和装で舞台に立つ姿が見たいと思ったのだ。願いがかなって嬉しい。

この作品は。2002年に日本劇団協議会10周年記念として、いのうえひでのり氏の演出で上演されている。あのときは、新感線テイストたっぷりのお祭り芝居として、それはそれは楽しませていただいたのだけど。今回は、シェイクスピアにかけては追随を許さない蜷川氏による上演。まったく別の方向に期待は高まる。
そして。関西には来ない、と。ええい、行ってやる!・・・ってチケット取れるのかな。

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