お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

モチーフ(詩)

2020-12-26 19:07:48 | 作詩・ヤバソン画談
モチーフを渡されて描いていた
モチーフが渡されなくなるなんて思っていなかった
モチーフがなくなっていた
キャンバスは真っ白
景色は真っ暗
なんだか最悪ではあるが絵を描くにはもってこいだ
さて、どんなモチーフを描こうか

無と有(お絵描き雑記)

2020-12-24 20:38:53 | 雑記
予備校生時代、小論文対策で「無と有」をテーマに文章を作ったことがあります。

「無から有は生み出せない、机が木などからできているように」
ということを書きました。
けれど、この理屈を絵描きになるべき同じ受験生に知られてしまったことを後悔していました。

「無から有は生み出せる、無から有を生み出す」
くらいの気概で描かないと、絵のよさが出てこない場合もあるからです。

けれど、似顔絵を描いてきて、似顔を習い、その残った「『絵』を描いている」ことの重要性を改めて感じ、

「無から有は生み出せない、だから絵で無を描く」

のかもしれないと、現時点では思っています。

それは、虚無、むなしさ、無意味と言った無だけではなく、純粋に

「無いものを描く」

という楽しさなのかもしれません。

絵の海は泳がない(お絵描き雑記)

2020-12-24 13:50:10 | 雑記
小さいとき心臓が弱く、泳ぐのは無理だと言われていた。
陸の上でバタ足をした。
プールで泳げるようになって、
海で油断して沖で溺れた。
どう助かったのかは分からない。
学んだ事は、一番もっと泳ぎたいときに引き返すこと。
体をゆだねて、浮かんだり、手だけで漕いだり。
溺れにくい泳ぎを身につけた。
最近、絵は競い合いでもないのに、泳ぎで上回っていることを見せたい人たちが、私が引き返そうとするときに、沖へと泳いでいった。
たまたま泳ぎたい方向がいっしょで、向こう岸まで泳げる人だったらいいのだけれど。
私は向こう岸、沖の先に陸地があることを知らない。

美術で「鑑賞」という教科書がある。
船長のいる船で沖へといける本だ。
それでも、救命着が必要だ。

今は、水たまりを見て描いている。
競り合う気のおきない絵が描けるようになりたい。