お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

似てない似顔絵とは(似顔絵雑記)

2017-10-27 15:20:49 | 雑記
「似てない似顔絵の必要性」とは何だろう。
似ている似顔絵はとても分かりやすい。王道の似顔絵だ。

しかし、「似てない似顔絵の必要性」というのは受け入れがたいだろう。
似てない似顔絵というのは、
否定的にとらえれば「似せて描けない言い訳」にも思えるが

「自分オリジナルの似せ方を身につける可能性のある発展途上の似顔絵」

のことだと私は思っている。

似ていなかったとしても、完成されていなかったとしても、「発展の可能性のある似顔絵」を見ると、もの凄く楽しい。

似顔絵教室の講師をしているが、当然のことながら、自分の教えている似せ方が全てではない。
私は、配置、パーツの誇張、写実的、シュルレアリスム的、図形化、記号化、抽象化、それらのハイブリット・・・と、感覚的または意識的に使い分けて描いている。
そして、初心者には「配置」を押し付けがちだが、それは仕方ないことだとも思っている。配置がもっとも似せやすく、上達も一目瞭然だからだ。

けれど、個別に見て回っているときに、見たことのない似せ方で描いてくれることがある。
自分の似せ方を超えてくれるような描き方をしてくれると「完敗で、乾杯!!」な気持ちになり、嬉しくなる。
それが「自由な似顔絵」の一つの要素なのではないかと、今のところ勝手に思っている。
私は、その人が独自に見いだした方向性を見間違うことなく後押しするだけだ。

似てない似顔絵には、オリジナリティーの原石がある。


似顔絵ブログランキングに参加しています。↓
にほんブログ村 イラストブログ 似顔絵へ

人気ブログランキングへ 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。